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異世界でも発注管理 〜日本から発送されます!〜  作者: 班長
1章 モルントの街
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1章-36 商会のすすめ②

よろしくお願いします。

 フェロンさんから、商会の立ち上げについて説明が始まった。


 「まず、商会とはお店を大きくした物だと思って

  ください。お店を持つ場合、一店舗あたり金貨

  10枚かかると説明していましたが、実はその上

  に商会というものが存在しています。

  商会を立ち上げる場合、年間金貨100枚かかって

  しまいます。しかし、商人組合によるサポート

  が手厚くなりますし、何かトラブルが起こって

  しまったときに、仲裁に入ることができます。

  また、商会は国に申請することになるので、

  もしも妨害や強盗などがあった場合、罪の方が

  とても重くなります。」

 「なるほど…。ちなみに、手厚いサポートとは?」

 「商人組合の方に、専属の担当がつきます。今回

  の場合、私がフミト様の専属になると思われま

  す。また、商会から組合に販売を委託するとき

  には、商会8:組合2という比率での委託とな

  ります。お店の場合は、5:5ですのでそこも

  大きなメリットになります。」

 「わかりました。では、商会の方を立ち上げたい

  と思います。」

 「ありがとうございます。」


 「では、商会の名前の方を決めてください。」

 「…ティア、なにかいい案はないかな?」

 「そうですね…。でしたら、”ライア商会”

  なんていかがでしょうか?」

 「なるほど…。よし、それにしようか。」

 「わかりました。ではそれで登録させて頂きます。

  あとは商会に加盟する店舗ですが、フミト様が

  購入されたお店だけでよろしいでしょうか?」

 「それについてだが、ティアのお父さんの会社も

  登録した方がいいかもしれない。」

 「お父さんの会社もですか?」

 「そうですね。フミト様のお店に手が出せないと

  なると、フミト様と一緒にいるティア様の周囲

  が狙われる可能性も出てきてしまいます。

  商会の方に加入して頂ければ、その可能性も

  かなり低くなるかと。」

 「フミト様、お願いしてもよろしいでしょうか?」

 「あぁ、もちろん。ただ、お父さんに確認だけは

  しないといけないから、この後確認しようか。」

 「では、そちらについてはいったん保留にさせて

  いただきます。」

 「すいませんが、よろしくお願いします。」

 「いえいえ。お願いしたのはこちらですから気に

  しないでください。ただ、急で申し訳ないの

  ですが、明日の午前中に領主様に献上して

  いただきたいと考えています。」

 「それは…。私たちは問題ありません。」

 「では、こちらの方でもろもろの準備はしておき

  ますので。明日の9時に組合の方へとお願いし

  ます。服などもこちらの方で準備しますので、

  サイズだけ確認させて頂きます。」

 「すいませんが、よろしくお願いします。」


 そうこうしていると、他の従業員の人が入ってきた。


 「お話中のところ、申し訳ありません。

  フミト様にお客様がきているのですが、

  いかがなさいましょうか?」

 「わかった。ここに連れてきてくれ。

  それではフミト様、護衛契約の方に

  参りましょうか。」

 「えぇ、お願いします。」


 「フェロンさん、こちらの皆さんが契約してもらう

  人たちになります。」

 「わかりました。では、契約条件の確認から行きま

  しょうか。」


 <契約条件・護衛>

  ・勤務日については、四人で相談して決める

  ・日中は二名、夜間は一名の配置とする

  ・日中の担当は、警備だけでなく手伝いもする

  ・夜間の担当は、朝まで警備を行う

  ・給料はプラチナランクで月に金貨15枚

   ゴールドランクで月に金貨12枚とする

  ・住居については、店舗の二階に準備する

  ・その他の条件については、都度相談とする

  ・契約中に知り得た情報に対して、守秘義務が

   発生する


 「こちらでよろしいでしょうか?」

 「えぇ、私の方は大丈夫です。」

 「ロワルディの方もそれで大丈夫だ。」

 「では、こちらで契約書の方を作成します。」

 「では、ナイアさんとの条件を決めましょうか。

  ナイアさんは、冒険者組合ではどのような待遇

  でしたか?」

 「私は、月に金貨2枚の契約でした。冒険者組合の

  寮に入っていたので、家賃は無料でした。」

 「わかりました。では、これでどうでしょうか?」


 <契約条件・従業員>

  ・勤務日については、雇用主と相談して決める

  ・給料は月に金貨3枚

  ・住居については、月に金貨1枚まで支給する

  ・その他の条件については、都度相談とする

  ・契約中に知り得た情報に対して、守秘義務が

   発生する


 「このような好条件でいいのでしょうか?」

 「えぇ、これでお願いします。」

 「わかりました。精一杯、働かさせて頂きます。」


 「お待たせいたしました。五人の契約書ができ

  ましたので、お互いにサインをお願いします。」


 「サインの方を確認しましたので、この契約書の

  写しの方は組合で、原本はフミト様がお持ち

  ください。」

 「いろいろとありがとうございました。」

 「いえいえ。では、また明日お待ちしております。」


 こうして、商人組合での用事を済ませたのであった。

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