1章-35 商会のすすめ①
お待たせして、申し訳ありません(..;)
よろしくお願いします。
護衛の契約をするために、商人組合へと向かわなくてはならなかったが、ロワルディの皆さんとナイアさんは引退や退職するための手続があるそうなので、三時間後に商人組合で集まることにした。そして俺たちは、一度家へと戻るのであった。
「ティア、せっかく商人組合へと行くなら化粧品に
ついても済ませてしまおうか。」
「なるほど! だから三時間後にしたのですね。」
「あぁ、そういうことだ。ちなみに、以前ティアに
渡した化粧品の調子はどうだ?」
「すごくいいです!」
「それはよかった。なら、あとはどのサイズを
販売するかだな…」
「確かに、今のサイズは使い切りですからね…」
「とりあえず、毎日使って一ヶ月持つサイズを
準備しておこうかな。」
「…ちなみに、そのサイズでおいくらなんですか?」
「ティアが今使っているものだと、それぞれ
銀貨1枚くらいかな?」
「…多分、金貨10枚以上になると思いますよ。」
「…考えるのをやめよう。」
「…そうですね。なるようになりますよ!」
こうして、銀貨20枚を使って各10本ずつ発注したのであった。
「よし、発注も終わったからお昼ご飯を食べて、
不動産屋にでも行くか。」
「分かりました。お昼ご飯は用意してあります!」
「いつのまに?」
「実は、倉庫を使えば作りたてを保管しておける
ので…。いくつか作り置きしてあります!」
「それは助かるよ!」
「ありがとう。おいしかったよ。」
「それはよかったです! では、不動産屋に
行きましょうか。」
「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件で
しょうか?」
「先日、家を借りたフミトだが、家について
相談したいことがあってな。担当の人を
呼んでもらってもいいか?」
「わかりました。お呼びしますので
少々お待ちください。」
「お待たせいたしました、フミト様。
本日は相談があるとか。」
「あぁ、実はあの家を買い取りたいと思ってな。」
「そうでしたか! それはありがたい話です。」
「それはよかった。ちなみに、いくらになる?」
「土地代が金貨100枚、建物代が金貨150枚ですので
あわせて金貨250枚になります。ただ、フミト様
には先に一年分の家賃として金貨8枚ほど
いただいていますので…、金貨240枚にサービス
させて頂きます。」
「おぉ、助かるよ。それなら、口座払いで頼む。」
「わかりました。」
「お待たせいたしました。口座の方から金貨240枚を
いただいております。」
「いい物件を紹介してくれて助かったよ。」
「いえいえ。お役に立てたのならよかったです。」
無事に家の買い取りが終わったので、一足先に商人組合へと向かうことにした。
「ようこそ商人組合へ。本日はどのようなご用件で?」
「フェロンさんに相談ごとがあってきたのですが…
お願いできますか?」
「分かりました。では、この番号札をもって少々
お待ちください。」
15番の番号札を受け取って、10分くらいで自分の番が来た。
「15番の番号札をお持ちのお客様、4番の商談室に
お入りください。」
商談室に入ると、フェロンさんが待っていた。
「フミト様、大変お待たせいたしました。フミト様が
仕入れてきてくださった商品のおかげで、組合の
方が息を吹き返したように活気づいていまして…」
「気にしないでください。今日は、以前言っていた
化粧品の方を持ってきました。あと、後ほど従業員
との雇用契約をしてもらえたらなと思いまして。」
「わかりました。では、化粧品の方から拝見させて
頂きます。」
「…フミト様、これは一体?」
「こちらが化粧水で、もう一つは乳液になります。」
「化粧水の方は分かるのですが、乳液ですか?」
「えぇ、肌にもっと潤いを与える物だと
思ってください。」
「そんなものが…」
「一度使ってみてください。」
「…いいのですか?」
「もちろんです。」
「では、手に少し使わせてもらいますね…」
「化粧水をぬった後に、少し待ってから乳液の
ほうを上からぬってください。」
「わかりました。………なんですかこれは?!
このようなすばらしい化粧品、初めて
使いましたよ!」
「それはよかったです。」
「確かにこの品質のものでしたら、領主様に
献上してお墨付きをいただかないと
危険かもしれませんね…。」
「やはりそうですか…。ちなみに、販売価格
のほうを相談したいのですが…」
「現在この街で売られている、化粧水が
100mlあたり金貨5枚します。この国で
最高峰の化粧水になりますと、100ml
あたり金貨15枚ほどになります。」
「そんなに高いのですか…」
「そうですね。…ちなみに、フミト様が
用意できる化粧品は他にもあるのでしょうか?」
「いろいろな種類のものを用意できると
思いますが…」
「…これより高品質のものも用意できる
のですか!?」
「えぇ、お時間をいただければ用意する
ことは可能になります。あとは、
メイクに使うものも用意できますね。」
「そうですか…。フミト様、ここまで高品質の
ものになりますと普通のお店で扱うには
無理があります。これより上があると
なると、なおさらです。」
「なら、どうすればよいのでしょうか?」
「…フミト様には、商会を立ち上げて頂きたく
思います。」
だんだんと話が大きくなっていくのであった。
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