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異世界でも発注管理 〜日本から発送されます!〜  作者: 班長
1章 モルントの街
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1章-27 仕入れの旅の準備

よろしくお願いします。

 ワタリドリでの用事を終えた後、ティアと仕入れの準備をすることにした。


 「ティア、仕入れの旅に出る前に身分証を

  再発行してもらおうか。」

 「わかりました。」

 「もともと持っていた身分証は、どこで

  発行したものだったの?」

 「私は、役所で発行したものを

  使っていました。」

 「そうか…。なら、今後のことを考えて

  商人組合で発行してもらおうと思うん

  だが…」

 「そうですね…。フミト様のお手伝いを

  する以上、私も商人組合で身分証を

  持った方がなにかと便利かも

  しれませんね。」

 「なら、商人組合に寄ってから、

  冒険者組合に向かおうか。」

 「はい!」


 こうして、ティアの身分証は商人組合で発行してもらうことになった。


 「ようこそ商人組合へ。本日はどのような

  ご用件でしょうか。」

 「こんにちは。彼女の身分証を

  再発行したいのですが…。」

 「分かりました。では、お名前を

  お伺いしてもよろしいでしょうか?」

 「ティアといいます。」

 「わかりました、少々お待ちください。」


 「お待たせいたしました。確認が取れましたので、

  こちらの用紙にご記入ください。」


 渡された用紙をみると、登録用の用紙と同じ内容であった。ティアに用紙を渡して記入してもらい、受付嬢に渡した。


 「では、少々お待ちください。」


 「お待たせいたしました。こちらが身分証に

  なりますので、手に持った状態で

  ”再紐付け”と唱えてください。」

 「分かりました。”再紐付け”」


 受付嬢に言われたとおりにティアが唱えると、手元にあったはずの身分証が消えてしまった。


 「身分証の詳しい説明は、

  省かせていただきますね。」

 「はい、大丈夫です。」

 「商人組合の説明は必要でしょうか?」

 「いえ、私も商人組合で発行して

  もらったので大丈夫です。」

 「わかりました。では、年会費に

  なるのですが金貨1枚をいただきます。」

 「口座払いでお願いします。ちなみに、彼女と

  一緒に商人をやっていこうと思うのですが、

  店舗にかかる税金はどうすれば

  よいでしょうか?」

 「そういうことでしたら、代表の方にまとめて

  払って頂ければ大丈夫です。また、

  ”業務提携届”を提出して頂くと、共通口座の

  作成など便利な機能が使えるようになりますが…」

 「では、その手続きもお願いします。」

 「かしこまりました。では、お二方の身分証を

  お預かりさせて頂きます。」


 「お待たせいたしました。登録できましたので、

  共通口座が新たに作成されています。今後、

  口座払いをするときに支払い元が選べるように

  なっています。また、お店にある口座払いの

  機械の支払先にも設定頂けますが、どうされ

  ますか?」

 「では、基本使う口座を共通口座に

  しておいてください。」

 「かしこまりました。」


 こうして、無事に商人組合の身分証を持つことができ、口座払いなどの設定もできたのであった。


 「ティア、今度は冒険者組合に行って護衛に

  ついて確認してこようか。」

 「はい。」

 「ちなみに、隣町に行くのに馬車に乗りたい

  のだが、どこから乗ればいいんだ?」

 「それでしたら、冒険者組合の隣に駅が

  ありますので、そこからになります。」

 「じゃあ、そのまま隣町に向かうのもありだな…」

 「そうですね…、たしかお昼にでて夕方に

  着く馬車があったはずなので、その予定で

  行きましょうか。」

 「わかった。」


 話していると、冒険者組合につくのであった。


 「ようこそ、冒険者組合へ。本日はどのような

  ご用件でしょうか。」

 「先日、護衛依頼を出したのだが

  どうなっているかの確認に来た。」

 「では、お名前をお伺いしても

  よろしいでしょうか。」

 「あぁ、フミトという。」

 「フミト様ですね。確認しますので、

  少々お待ちください。」


 「お待たせいたしました。護衛依頼との

  ことでしたが、1つのパーティーから

  応募がありました。」

 「お、それは助かるな。」

 「フミト様のご都合に合わせて、面接の

  予定を組むこともできますが、

  いかがなさいましょうか?」

 「申し訳ないが、このあと隣町に仕入れに

  向かうから3日後の午前中にしてほしい。」

 「かしこまりました。では、先方には

  そのように伝えておきます。」

 「ちなみに、雇用条件などはどうすればいい?」

 「面接の際に、直接交渉して頂ければ構いません。」

 「わかった。では、よろしく頼む。」


 護衛のめどもついたところで、今度は隣にある馬車の駅に向かった。


 「こんにちは。本日はどこまで行かれる

  予定でしょうか?」

 「あぁ、隣にあるニコナラの街までだ。」

 「申し訳ありませんが、乗り合いの馬車は

  満員でして…」

 「そうか…」

 「えぇ…。ただ、貸し切りの馬車でしたら

  ご用意できます。」

 「ちなみに、乗り合いと貸し切りでは

  どれくらい違うんだ?」

 「乗り合いの馬車ですと、途中にある村に

  いくつかよって行くので到着までに

  半日ほどかかり、1人あたりの運賃は

  銀貨15枚になります。貸し切りの馬車ですと、

  直接隣町まで向かいますので到着まで

  3時間ほどですみます。ただし、運賃が

  1台あたり金貨2枚になります。」

 「では、貸し切り馬車を頼みたいのだが…

  明日こっちに帰ってきたいので往復で

  頼めるか?」

 「往復ですか? でしたら、運転手の宿代など

  全て合わせて金貨4枚で構いません。」

 「それで頼む。」

 「ありがとうございます。すぐに

  出発されますか?」

 「あぁ、準備はできているのですぐで

  大丈夫だ。」

 「では、馬車を用意しますので

  少々お待ちください。」


 こうして、ティアと初めての2人旅が始まるのであった。

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