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異世界でも発注管理 〜日本から発送されます!〜  作者: 班長
1章 モルントの街
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1章-25 大切な人

よろしくお願いします。

 布団の問題は解決したが、少し気になったことがあったのでティアに聞いてみるのだった。


 「ティア、少しいいか?」

 「なんでしょう?」

 「もしかして、ダブルベッドをしきりに勧めてた頃

  から狙ってたのか?」

 「…ばれてしまいましたか。」

 「ここまで来たら、流石に気がついたよ。」

 「…買っていただいたときは不安でしたが、普通に

  扱っていただけて不安は一切なくなりました。

  その後、お母さんまで助けていただいて…、

  気づいたらフミト様に惚れてしまっていました。」

 「そうだったのか…」

 「ですので、いつまでも一緒にいたいなと…。

  そう思ったら、一緒に寝たくなってしまって…」

 「…俺はもといた世界でもこういう経験がないから、

  どうしていいのかわからないんだが…」

 「私もこんな気持ちは初めてだったので…

  張り切っちゃいました。」

 「…ティアさえよければ、こんな俺だけど一緒に

  ついてきてくれるか?」

 「!!」

 「ティア、俺と付き合って欲しい。」

 「はい! こちらこそお願いします!」


 こうして、俺はこの世界で大切な人ができるのであった。


 「はやく奴隷から解放したいのだが…。

  そうすると、結界がなくなってしまうんだよな…」

 「私は、別にこのままでも大丈夫ですよ?」

 「いや、それはダメだ。こうなったら、明日にでも

  教会に行ってみるか…」

 「教会ですか?」

 「あぁ、この世界で何か困ったことがあったら教会に

  来るようにと姫神様から伺ってるからな。」

 「わかりました。では仕入れの旅に出る前に

  向かいましょう!」

 「ちなみに、恋人になったんだから敬語と様付けは

  なんとかならないか?」

 「様付けは譲れません! …口調は努力します!」


 そうこうしていると、お風呂の順番が回ってきた。


 「本当なら、フミト様のお背中を流したいん

  ですけど…。うちのお風呂は1人がシャワーを

  浴びられるスペースしかないので、お家に

  戻ったら流させてもらいます!」

 「あぁ、ありがとうな。なら、ティアから

  入っておいで。」

 「いえ、フミト様からお入りください!」

 「なら、お言葉に甘えようかな。」


 「ティア、お風呂上がったよ。」

 「では、入ってきますね!」


 「お待たせいたしました。すごいですね、

  あの石けんは!」

 「気に入ったかい?」

 「はい! 髪はツヤツヤですし、顔も

  お肌もプルプルです!」

 「それはよかったよ。なら、二人にも

  感想を聞きに行こうか。」

 「はい!」


 こうして、ティアと2人でリビングに向かうのであった。


 「お風呂、ありがとうございました。

  石けんはいかがでしたか?」

 「フミトさん! とてもいいものを

  ありがとうございました!」

 「使い心地とかも大丈夫でしたか?」

 「えぇ、何の問題もありません!」

 「フミト様、これも販売するのですか?」

 「あぁ、販売しようと思ってるけど…、

  いくらぐらいなら売れるかな?」

 「この品質なら高くても売れると

  思います! ね、お母さん!」

 「そうねぇ…、多少高くても購入したいわ。」

 「ちなみに、今の石けんはどれくらい

  するんですか?」

 「二人で使って2週間くらいもつ大きさのを、

  銀貨1枚で購入しています。」

 「なら、一人で使って一ヶ月ほど持つ大きさ

  のを銀貨3枚でそれぞれ販売しようかな。」

 「それなら、みんな購入すると思います。」

 「フミト様、露店で販売する商品はこれだけ

  でも十分だと思います!」

 「なら、とりあえずはこれで行くか。」


 こうして、露店で販売する商品が一通り決まったのであった。その後、リビングで少し談笑しているといい時間になった。


 「フミト様、明日も早いですから

  そろそろ寝ましょうか?」

 「あぁ、そうだな。お二人とも、

  すいませんがお先に失礼します。」

 「ゆっくり休んでください。」

 「ティア、フミトさんもお休み。」

 「お父さん、お母さんもお休み!」


 二人に声を掛けた後にティアの部屋へと向かった。


 「じゃあフミト様! 布団でゆっくりと

  寝ましょう!」

 「あぁ、緊張で眠れるかな…」

 「では、とりあえず布団に入りましょうか。」


 「…せっかく同じ布団にいるのに距離が

  遠くないですか?」

 「…そんなことはないと思うぞ。」

 「いえ! もっと引っ付いちゃいます!」

 「ちょ…ティア!」

 「…だめですか?」

 「だめじゃないけど…」

 「なら、これでお願いします!」


 「…こんなに幸せでいいんでしょうか?」

 「…急にどうした?」

 「いえ、この部屋で再び眠ることができるとは

  思っていなかったので…」

 「…ティア、こっちにおいで。」

 「え、フミト様?」

 「心配しなくて大丈夫だよ。俺だってこんなに

  幸せなのは初めてだから。」

 「…これからも一緒に寝てくれますか?」

 「あぁ、部屋割をもう一度考え直そっか。」

 「はい! フミト様、大好きです!」

 「…俺もティアのことが大好きだよ。」


 こうして、ティアと一緒の布団で一夜を過ごした後、気づいたら二人とも寝てしまっていた。


 「…おはよう。」

 「おはようございます、フミト様。」

 「…いつから起きてたの?」

 「いえ、つい先ほどですよ。」

 「おこしてくれれば良かったのに…」

 「せっかく気持ちよさそうに寝ていましたので…」

 「よし、起きよっか。」

 「ちなみに、先ほどお母さんが来て朝ご飯の

  準備をすると言っていましたよ。」

 「………!? お母さんが来たの!?」

 「えぇ、すごくニコニコして立ち去って

  行きましたが…」

 「とりあえず、お母さんに挨拶しに行こっか…」

 「…はい? わかりました。」


 「おはようございます。」

 「おはよう、お母さん。」

 「あぁ、おはようございます。フミトさん。

  ティアもおはよう。」

 「あの、お母さんにお伝えしたいことが

  ありまして…」

 「なんでしょうか?」

 「昨日、娘さんに告白させていただいて

  付き合うことになりました。」

 「それはそれは、おめでとうございます!

  ティア、良かったわね!」

 「うん、ありがとうお母さん!」

 「…お母さんは反対されないので?」

 「ん、なぜですか?」

 「いえ、私は娘さんを奴隷として購入した

  人間ですので…、反対されるかと…」

 「あぁ、その件については気にしないでください。

  フミトさんがティアと出会ってくださった

  おかげで、ティアは無事でいられたのですから!

  ティアからもいろいろと相談されていました

  からね。」

 「…相談?」

 「えぇ、昨日料理しているときに

  『どうすれば男性に意識してもら…』」

 「ちょっと、お母さん!」

 「怒られてしまいましたね。そういうことですので

  ティアのことよろしくお願いします。」

 「わかりました。必ず娘さんと幸せになります。」

 「お願いしますね。では、もう少しで朝ご飯が

  できますのでお待ちください。」

 「お母さん、私も手伝うよ!」

 「ならお願いね。」


 「おはよう、フミトさん。」

 「おはようございます。お父さん、

  少しお話があるのですが…」

 「ん、なんでしょうか?」

 「実は、昨日の夜に娘さんに告白しまして…

  お付き合いさせて頂くことになりました。」

 「それはそれは…。私としましても、フミトさん

  なら安心です。あの娘のこと、よろしく

  お願いします!」

 「えぇ、必ず二人で幸せになりますので。」


 その後、朝ご飯をごちそうになり教会へと向かうことにした。


 「フミトさん、ぜひまたいらしてくださいね。」

 「フミトくん、ティアのことよろしく頼んだよ。」

 「えぇ、必ず大切にします。」

 「ティア、あなたも元気にやるのよ。」

 「ティア、フミトくんと仲良くな。」

 「うん、フミト様となら大丈夫!」


 こうして、ティアの実家を後にした。

27話目にして、ようやくヒロインと結ばれました!

でも、実は想定だともっと先で結ばれる予定だったのです。

しかし、作者がはやくいちゃいちゃさせたくなったので

さっさと結ばれることになったのでした。


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