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異世界でも発注管理 〜日本から発送されます!〜  作者: 班長
1章 モルントの街
20/39

1章-18 ティアとの打ち合わせ⑤

よろしくお願いします。

今日は、少なくともまだ一本あげます!

是非、応援をよろしくお願いします!

 生活に関する話は一通り終わったので、次は仕事に関する話をするのであった。


 「仕事については、とりあえず一ヶ月の間露店を

  借りてある。また、店舗も仮押さえしてあるので

  準備ができ次第、店舗での営業をする予定だ。」

 「ちなみに、なにを販売する予定なのですか?」

 「今のところ、香辛料と化粧品の販売を

  予定している。」

 「なるほど…。従業員や護衛については

  どうしますか?」

 「従業員については、とりあえず俺とティアの

  二人しか確保できていない。護衛については、

  募集を掛けているのでいずれ見つかると思う。」

 「でしたら、従業員の方は問題ないと思います。」

 「二人しかいないが大丈夫か?」

 「えぇ、香辛料も化粧品もどちらも価格が高価

  になるので、お店にお客さんがいっぱいという

  ことにはなりません。ただ、護衛の方が

  見つかってからでないと安全面で厳しいかも

  しれませんね。」

 「従業員については分かった。でも、やっぱり

  護衛なしではきびしいか…。」

 「そうですね…。ただ、露店でしたら日雇いで

  護衛を頼んでもいいのでなんとかなると

  思います。」

 「なら、二日後にでも冒険者組合に行って

  確認してみるか。」

 「それがいいと思います。」

 「そういえば、香辛料については自分たちの店で

  売る以外にも、商人組合に直接販売している分

  もあるから、それについては今後も続けていく

  つもりだ。」

 「ちなみに、これまでどのくらいの量を

  販売しましたか?」

 「全部で25kgかな?」

 「そうしますと、一度どこかに仕入れに行くふり

  をしないとどこから購入しているか怪しまれて

  しまう可能性があります。」

 「その点については俺も考えていた。何かいい

  方法はないかな?」

 「それでしたら、次の納品の後にでも仕入れに

  行くふりをしましょう。実際には、この街を

  でて馬車で半日ほどの距離に”ニコナラ”と

  呼ばれる街があります。そこで1日観光したら

  戻ってくればいいはずです。後は、なにか

  聞かれたら隣町で仕入れてきたといえば

  疑われることもありません。欲を言えば、

  マジックポーチがあれば一回の仕入れで

  疑われることもなくなるんですけどね…」

 「なら、マジックポーチを購入しようか。」

 「え、大丈夫なんですか?」

 「一応、マジックポーチを購入できるくらいの

  お金はある。…実は、俺のスキルの倉庫を

  ごまかすためにも、マジックポーチは

  いつかは購入しないとと思っていたんだ。」

 「確かに、フミト様のスキルをごまかすには

  向いているかもしれませんね。」

 「あぁ。マジックポーチを購入した後に、

  商人組合に香辛料を販売しに行って、そこで

  マジックポーチを購入したから隣町に

  仕入れに行くといえば、いろいろと

  ごまかせるだろう。」

 「では、護衛の確認が終わった日にそのまま馬車に

  乗ってニコナラの街に向かいましょうか。昼に

  出れば、夕方には向こうに着けるはずです。

  そして、向こうで一泊したら帰ってきましょう。」

 「それが一番無難そうだな。なら、明日図書館に

  行く前にマジックポーチを購入してその足で

  商人組合に向かおうか。」

 「分かりました。」

 「なら、とりあえず香辛料は発注しておくぞ。」


 こうして、お店の話が終わるころにはいい時間になっていたので夕食を食べに向かった。そして、シャワーを浴びた後にまた俺の部屋に集合したのである。


 「なら、明日は朝ご飯を食べた後に麻袋と

  マジックポーチを購入して不動産屋に

  向かおうか。」

 「では、朝起こしに伺います。」

 「あぁ、寝坊すると大変だから頼むよ。なら、

  寝るまでの間に販売する予定の商品でも説明

  しておくか。」


 そういって、香辛料以外の商品を二つ取り出して紹介した。


 「ちなみにティア、この世界ではシャワー

  とかはどうやって浴びているんだ?」

 「裕福な家庭でしたら、先ほど魔道具屋で見た

  魔道具を使いますが、普通の家庭でしたら薪で

  火をおこしてお湯を沸かします。沸かした水と

  冷たい水をうまいこと混ぜてシャワーとして

  使っています。」

 「水についてはどうしているんだ?」

 「上水と下水は各家に引かれています。使用料金

  については、税金に含まれています。」

 「なるほど…。 では、そんなシャワーの時に

  使う石けんから説明するよ。これが石けんに

  なる。」

 「…このふくろ?みたいなのがですか?」

 「いや、この袋の中に液体の石けんが入って

  いるんだ。詳しくは、明日にでもバスルーム

  の中で説明するよ。使い方も知ってもらわ

  ないといけないからな。」

 「分かりました。もう一つも似たような袋が

  あるんですけど、こっちは何が入ってるん

  ですか?」

 「それは、化粧水と乳液が入っているよ。

  こっちは実際に使ってみようか。」

 「え、いいんですか?!」

 「もちろん。明日からは大きいやつを購入

  するけど、とりあえず今日はこれを

  使っちゃおうか。まずは、袋の開け方から…」


 ティアに袋入りの化粧品の使い方を説明して、実際に使ってみてもらった。


 「…フミト様! なんですかこの素晴らしい

  商品は!」

 「…そんなにすごいのか?」

 「すごいなんて物じゃありませんよ! これを

  売るなら、必ず護衛が必要になります!」

 「…そんなにか?」

 「えぇ、以前一度だけこの世界の化粧品を

  使わせてもらったことがありますが、

  それとは比になりません!」

 「ちなみに、この世界の化粧品はおいくら

  ぐらいするんだ?」

 「この世界の化粧品には種類があまりなく、

  だいたい100mlで金貨5枚くらいはします。」

 「そんなに高いのか!?」

 「それよりもこの化粧品は品質が良いの

  ですよ? これなら、金貨10枚でも

  売れると思います。」

 「…ちなみに、それの仕入れ値は銅貨50枚なんだが…。」

 「…このことは絶対に秘密にしておきましょう。

  そうしないとフミト様の命が危ないです!」

 「そんなにか?!」

 「そんなにです!」

 「…わかった。この件については二人だけの

  秘密にしておこう。」

 「二人だけの秘密…! そうしましょう!」

 「なら、この化粧品はどうやって扱おうか。」

 「まずは、領主様に献上いたしましょう。

  そうすれば、この化粧品は必ずや領主様の

  奥様に気に入ってもらえます。そうすれば、

  お店は領主様公認のお店となり強盗などが

  入るとその時点で不敬罪が適用されます。

  これにより、強盗や他店からの直接的な

  妨害ができなくなります。」

 「直接的な妨害?」

 「えぇ、これだけでは間接的な妨害。つまり、

  仕入れ先から強引に購入してしまうなどの

  方法での妨害はできてしまいます。しかし、

  フミト様は仕入れ先を必要としないので、

  間接的な妨害のしようがありません。」

 「確かに…。でも、貴族からの無理難題を

  与えられる可能性があるのでは?」

 「それについてはなんとも…。ただ、化粧品を

  販売する以上いつかは必ず権力者の耳に入って

  しまいます。それなら、こちらから手を

  打った方がなんとでもなると思います。」

 「わかった。では、ニコナラの街から帰って

  きたらすぐにでも領主様に献上しに行くか。

  しかし、そうするとお店で売る物が香辛料

  しかなくなってしまうが、何か売れそうな

  物はないだろうか?」

 「でしたら、明日にでも商人組合に相談して

  みてはいかがでしょうか?」

 「確かに、その方が効率がいいかもしれないな。

  なら、この件も明日次第だな。」

 「では、夜も遅くなりましたし寝ましょうか。」


 こうして、二人ともそれぞれの部屋で眠りにつくのであった。



<残金>


  運営資金: 金貨4枚 銀貨49枚


   資本金: 金貨3枚 銀貨83枚


    口座: 金貨43枚 銀貨15枚


    財布: 金貨2枚 銀貨98枚

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