1章-17 ティアとの打ち合わせ④
よろしくお願いします。
今日は、少なくともあと一本あげます!
是非、応援をよろしくお願いします!
役所での手続きも無事に終えた俺たちは、宿に戻るまでに寄り道することにした。
「そういえばティア、宿に戻るまでに一カ所だけ
寄り道するよ。」
「わかりました。」
そういって連れてきたのは、クジャク屋であった。
「いらっしゃいませ。何をお探しでしょうか?」
「彼女の服を2,3セット見繕って欲しいんだが…」
「え、フミト様? ここは?」
「あぁ、このお店は俺が商人になるときに服を
買ったお店だよ。ティアの明日からの服を
買おうと、思って最後にこのお店に
寄ったんだ。」
「どのような服がよろしいでしょうか?」
「彼女と相談して似合う服を選んでやってくれ。」
「かしこまりました。では、こちらへどうぞ。」
「ティア、似合うと思った服を選んできなさい。」
こうして、店員さんとティアが服を選んで戻ってくるまで、店内を散策した。
「お待たせいたしました。彼女に似合う服を、
この感じで3セットご用意いたしました。」
「どうだったティア? この服で大丈夫か?」
「フミト様、こんなにも服を購入していただいて
いいんでしょうか?」
「あぁ、せっかくなら似合っている服を着て
欲しいからな。かわいいティアにぴったりの
服なんじゃないかな?」
「ありがとうございます! フミト様!」
「ご購入ありがとうございます。お会計は
金貨1枚になります。」
「あぁ、口座払いで頼む。」
「かしこまりました。」
無事にティアの服を購入できたので、宿屋に戻るのであった。そして、ティアの倉庫に服を収納してもらって、俺たちは打ち合わせを続けるのであった。
「フミト様、先ほど言っていた魔道具についての
心当たりについてなのですが…」
「あぁ、その話からするか。俺のいた世界には、
魔道具と同じような機能をもつものが
あったんだ。」
「でも、フミト様のいた世界では魔法関係が
使えないのでは?」
「俺のいた世界の物は、魔法ではなく”電気”
というものを使って動いていた。だから、
魔法関係が使えなくても世界が発展して
いたんだ。」
「なるほど…。」
「これらのものを”電化製品”と呼んでいたん
だが、どうも次にスキルがレベルアップした
時に、発注が可能になるらしいんだ。そう
すれば、多分だけど魔道具を使わなくても
大丈夫だと思う。」
「でしたら、そのでんかせいひん?を購入する
までの間は普通に家事をすればよろしいので
しょうか?」
「あぁ、そのつもりでいる。ただ、一つ試して
みたいこともあるから、明日の納品待ちの間
にでも試してみようと思っている。ちなみに、
この世界には魔法に関する本があると聞いた
ことがあるが、どこに行けばその本を見る
ことができる?」
「『スキル書』のことですかね?。それなら、
図書館に行けば読むことができますよ。
図書館は、役所の近くにあります。市場から
は歩いて15分くらいですかね?」
「なら、明日は朝一で家を借りた後に必要な
家具などを発注してしまおう。その後、
納品されるまでの間に図書館に行って
スキル書を読み、帰りにティアの実家に
行ってティアの私物を回収して家に戻ろうか。」
「私の私物ですか?!」
「あぁ、服や小物などいろいろと
使い慣れた物が必要だろ?」
「ありがとうございます! でしたら、
ついでに私の実家で夜ご飯でもいかがですか?」
「…迷惑にならないだろうか。」
「いえ! 市場で材料だけ購入していけば
私が料理しますので大丈夫だと思います!」
「そんなに言うなら、明日は
お世話になろうかな。」
「はい! 楽しみにしていてくださいね!」
こうして、明日の予定がだいたい決まったので、次に生活に必要な小物についてを購入することにした。
「とりあえず、最低限必要だと思う調味料と
石けん類だけは購入してある。」
「…なぜ、その2種類だけ購入してあるの
ですか?」
「実は、俺のスキル上げには購入金額が
関わってくるらしい。次のレベルにする
には、金貨50枚の購入が必要になってくる。
だから、前回はこの2種類をたくさん購入
してレベルを上げた。」
「なるほど…。でしたらそれ以外の物を
購入してしまいましょうか。」
「そこでなんだが、この世界での生活に必要
な物を教えてもらいながら、発注できるか
どうか調べていこうと思う。そうすれば、
発注できる物はお気に入りにしておけば
すぐに追加購入できるし、もし発注できな
ければ、明日にでも市場で購入できるからな。」
「分かりました! では、必ず必要な物から
行きましょう。まず、料理する上で調理器具と
食器類が必要になります。」
「どちらも最低限のものは用意できるかな。
ちゃんとした物は次のレベルになれば購入できる
ようになる。」
「でしたら、とりあえずは最低限のものを
スキルで購入して、早めにレベルアップを
目指しましょう。」
「だな。あとは、何が必要だ?」
「タオル類と掃除道具くらいですかね?」
「タオル類は食器類と同じ感じかな。とりあえずの
発注はしてしまおう。掃除道具はしっかりとした
物が発注できるが、何が必要になる?」
「掃き掃除のためのほうきやちりとり。拭き掃除の
ためのバケツやぞうきんですかね?」
「分かった。これらも発注しておくよ。他には?」
「あとはとりあえずは大丈夫だと思います。」
「なら、あとはどんな家具が必要かだけは、明日の
ために確認しておこうか。そうすれば、明日が楽
になるからね。悪いけど、俺のタブレットが
見える位置に座ってもらってもいいか?」
「はい!」
そういうと、先ほどまでソファーに座っていたティアが、ベッドに座っている俺の横にひっついて座ってきた。
「…なんか近くないか?」
「いえ! そんなことはありません!」
「…ティアがいいならいいか。とりあえず、
個室に必要なものから見ていこうか。」
「ちなみに、一般的な個室にはベッドと服などを
入れる収納があります。あとは好みの物を
置く人がいるくらいですかね。」
「ありがとう。なら、まずはベッドから
見ていくか。」
そういって、俺は発注管理から「家具屋」のカテゴリーを開きベッドを表示するのであった。
「俺の世界のベッドはこんな感じかな。なにか
違いがあるか?」
「大きな違いはありません。ただ、下に収納が
あるのは初めて見ました。」
「なら、この収納付きのベッドをもう発注して
おくか。ベッドなら、大きさもそんなに変わ
らないだろうし。シングルサイズが2つで
いいかな。」
「いえ! 奴隷である私がシングルサイズ
なのに、フミト様が同じサイズではいけま
せん!」
「…別にそのあたりはよくないか? 普通に
扱う訳だし…」
「そんなことありません! これは必要なこと
です!」
「…そんなに言うなら、ダブルサイズのベッド
を購入するか。」
「ありがとうございます!」
「…棚は普通のサイズでいいのか?」
「はい。ベッド以外は普通のサイズで
大丈夫です。」
「なら、この中からよさそうな棚を
選んでくれ。」
「でしたら、この棚がおしゃれでいいですね。」
「わかった。じゃあ、部屋のサイズ次第で
この棚のどの大きさを購入するか決めようか。」
「分かりました。」
「あとは、リビングやキッチンに置く家具だな。」
「…こればっかりは、どんなキッチンや
リビングか分からないと難しいですね…」
「確かにな…。とりあえず、メジャーだけ買って
おいて後は実際の家を見ながら決めようか。」
「そうしましょう。他に決めておくべき事は
ありますか?」
「あとは、仕事についてかな。」
まだまだ打ち合わせは続きそうである。
<残金>
運営資金: 金貨0枚 銀貨49枚
資本金: 金貨7枚 銀貨83枚
口座: 金貨43枚 銀貨15枚
財布: 金貨3枚
ブックマークと評価をお願いします!
ヒロインがヒロインらしくなり始める大切なタイミングです。
頑張れと思われたかたは、↓の★をぽちっとお願いします。
皆さんのご協力をお願いします!