1章-15 ティアとの打ち合わせ②
よろしくお願いします。
ティアの実家から宿に戻ってきて、改めて今後の予定を確認することにした。
「では、明日からの予定を確認しようか。」
「わかりました。」
「今日は、宿をもう一部屋借りてあるのでそこに
ティアには泊まってもらうが、明日からは借家
で2人暮らしになる。借家は、個室が二部屋と
リビングとキッチン、後はバスルームとトイレ
がある。なので、ティアには自分の部屋を
与える予定だ。」
「奴隷なのに一部屋与えてもらえるなんて…。」
「俺には、奴隷らしく扱うことはできないから、
普通の扱いに慣れてくれ。」
「わかりました、ご主人様。」
「…ご主人様呼びは、違和感がすごいので普通に
呼んでもらえるか?」
「なら…、フミト様でどうでしょう?」
「まぁ、とりあえずはこれでいいか。慣れてきたら
”さん”付けにしてもらえると助かるよ。」
「いいえ、様付けはさすがに外せません!」
「なら仕方がないか。話を戻すが、ティアには
従業員としての労働と、家事を分担してもらい
たいと考えている。もちろん、従業員としての
給料は払わせてもらう。」
「奴隷にお給料なんて聞いたことがありません!」
「働いてもらうのだから、もらってもらうよ。
それでなんだが、この街での給料の目安を
知りたい。」
「目安になるかは分かりませんが、私が雑貨屋さん
で働いていたときの給料は月に金貨1枚と
銀貨50枚でした。」
「なら、当面の間は給料は月に金貨2枚とする。
また、生活に関するお金は別枠とするが、
とりあえず月に金貨2枚を目標にしてほしい。
ここから、食費や魔道具関係の費用、消耗品の
代金を支払うようにしてくれ。もちろん、
医薬品などの費用もここから出してもらって
構わない。足りなくなれば相談ということで。」
「生活費については分かりました。しかし、
お給料が金貨2枚はさすがにもらいすぎだと
思います!」
「これでも、俺のいた世界では安いほう
なんだが…。とりあえず、余ったお金に
ついては貯金でもしておいてくれ。」
「わかりました。大切に貯金します!」
「それでいいよ。後は、家事の分担について
だな。…ちなみに、ティアは料理できるか?」
「一通りの料理は、母から習っているので
大丈夫だと思います。」
「なら、ティアには料理をお願いしたい。負担が
大きくて大変かもしれないが、そういうときは
外食でもいいので頼めないか?」
「料理は好きなので大丈夫です。手作りの料理を
フミト様に食べてもらえるなんて…、心を
込めて作らせてもらいます!」
「あとの掃除とかは俺がやるから、ティアは
自分の部屋だけ掃除してくれればいいよ。
他に必要な家事があれば、また相談して
決めよっか。」
「はい!」
「なら、あとは生活に必要な物の準備を
しなくてはならないのだが、これは
俺のスキルで用意してしまおうと
思っている。」
「フミト様のスキルでですか?」
「あぁ、家具やタオル、調理器具などに
ついては俺のいた世界の方が安く、
そして質も良いので発注してしまおう
と思っている。ただ、タオルや
調理器具については次のレベルアップ
が来てからでないと種類が選べない
ので、最低限必要なものだけを
とりあえず用意する。」
「家具についてはもう揃えて
しまわれますか?」
「あぁ。ただ、実際に発注するのは
家を確認してからになるので、明日の
午前中にする予定だ。そうすれば、
明日の午後には設置できると思う。
ちなみに、明日の朝一で借家の
引き渡しがあるから、一緒にいくぞ。」
「わかりました。」
「あとは、食品や医薬品などの消耗品に
ついてかな。ティアには発注管理のうち、
『スーパーマーケット』と『ドラッグ
ストア』のカテゴリから発注ができるよう
にしておく。本来、従業員に開放する予定の
ない機能なので使い方を一緒に確認しようか。」
「私には、その機能を開放してしまって
よろしいのですか?」
「あぁ、ティアのことは信用している
ので大丈夫だ。」
「…!。その信頼に応えられるように
頑張ります!」
「無理はしなくていいからな。」
「はい!。ちなみに、すーぱーまーけっと?
と、どらっぐすとあ?では何を購入できる
のですか?」
「スーパーマーケットでは、野菜やお肉、
魚に調味料と料理に使う物なら何でも購入
できる。あと、既に調理された物を購入
することもできる。ドラッグストアでは、
お風呂で使う石けん類や化粧品、そして
薬などを購入することができる。あとは、
生理用品についても購入ができる。これ
についてはこちらの世界がどのような物
を使っているかも分からないので、試し
に買って確かめてもらえると助かる。
幸い、この世界の言葉は俺のもともと
いた世界の言葉と同じ物のようなので、
裏に書いてある使い方を読めば使えると
思う。」
「わかりました。では、後ほど確かめて
みようと思います。」
「頼んだ。ティアには、このスキルを
使って物を購入してもらうつもりだ。
では、スキルの詳しい使い方について
説明する。」
ティアと一緒に使い方を確認したところで、実際に発注してみることにした。
「では、試しになにか発注してようか。」
「わかりました!。…何を購入して
みましょうか?」
「その前に、まずは金庫にお金を収納する
ところからやってみようか。在庫管理の
中にある金庫の中に『生活費』という
フォルダを作ってみてくれ。」
「………。 あ、できました!」
「よしよし、ではそこにこの金貨を
収納してみてくれ。」
そういって、ティアに自分の資本金から取り出した金貨3枚を手渡した。
「よいしょ!。あ、収納できました!」
「ティアが発注する場合、ここからお金が
使われるので残高だけは気をつけるように。
あと、発注した物については今だと6時間後
に倉庫に収納される。収納される場所は、
在庫管理の中にある倉庫の中の『食料品』
『生活雑貨』『薬など』のフォルダに仕分け
られて収納される。また、このフォルダの中
は時間が止まっているので腐ることもない
から、まとめて頼んでしまっても
大丈夫だよ。」
「…なんとなくは理解できました!」
「もし分からなくなったら、また聞いてくれ。
では、試しに明日の昼ご飯を頼んでみようか。」
「えぇっと、発注管理からすーぱーまーけっとを
開いて…、わぁ!おいしそうなものがいっぱい
並んでいます!」
「ティアは何が食べたいとかあるか?」
「私は、フミト様の世界で有名だった物が
食べてみたいです!」
「なら、画面のこれを2つ頼んでくれ。」
「わかりました!。 …無事に注文できました!」
「なら、明日の昼ご飯をたのしみして
おいてくれ。」
「はい!」
「時間も遅くなってしまったから、とりあえず
何か適当に食べに行こっか。」
「確かに、おなかが空いてきました。」
「何をたべよっか。」
こうして、ほとんどの打ち合わせが終わったので、ティアとお昼ご飯を食べに行くのであった。
申し訳ありませが、明日は投稿できるかわかりません(;_;)
出張の時間次第では、夜に更新できるかもしれません!
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