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異世界でも発注管理 〜日本から発送されます!〜  作者: 班長
1章 モルントの街
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1章-11 二回目の取引

よろしくお願いします。

 冒険者組合で依頼を出した後、市場に向かって店を持つときのために情報収集を行った。情報収集を済ませた後、宿屋に戻って夕食、シャワーを済ませ今日はさっさと寝ることにした。


 翌朝、朝食を済ませた後すぐに商人組合へと向かった。


 「ようこそ商人組合へ。本日はどのよう

  なご用件で?」

 「仕入れてきた商品を商人組合に販売したいの

  ですが、フェロンさんをお願いできますか?」

 「分かりました。この番号札をもって少々

  お待ちください。」


 12番の番号札を受け取って、10分くらいで自分の番が来た。


 「12番の番号札をお持ちのお客様、3番の商談室で

  お待ちください。」


 商談室に入ると、フェロンさんが待っていた。


 「フミト様、お待ちしておりました。本日も

  香辛料の取引ということで。」

 「はい、またいくつか香辛料を持ってきたので

  販売したいと思いまして。あと、今後の相談も

  したいのですが。」

 「ありがとうございます。では、まずは商品を

  お見せください。」


 今回もまた、商談室の真ん中に置いてある机の上に香辛料が入った麻袋を取り出した。


 「今回は、前回と同じ量の香辛料と追加で

  白コショウを5kg持ってきました。」

 「ありがとうございます。前回の香辛料は

  既にすべて売却済みなので、今回早くもって

  来てくださって本当に助かります。では、

  前回と同じ価格で計算させていただきます。」


 そういうと、他の店員が部屋から香辛料を運び出していった。


 「計算している間に、今後の相談について

  お伺いします。」

 「実は、昨日ワタリドリに行きまして、

  気に入った奴隷を購入することにしました。

  従業員も確保できたので、自分のお店を

  持ちたいと思っているのですが、

  どうだろうかと思いまして。」

 「そうですね…。そのお店でどのような商品を

  扱うかによって話は変わってきます。ちなみに、

  どのような商品を扱う予定でしょうか?」

 「香辛料も扱いますが、メインは石けん類や

  化粧品になる予定です。いずれは商会として

  様々な商品を扱いたいと思っています。」

 「そうなりますと、ある程度の大きさが必要に

  なりますね。護衛についてはどうなさいますか?」

 「お店に住み込みで警備をしてもらいたいと

  考えています。」

 「そうなりますと、護衛を4人ほど雇っていただき

  2人が昼間の警備、1人が夜間の警備をする形に

  なりますね。1人はお休みという形がおすすめに

  なります。」

 「護衛4人が泊まれて、ほどよい大きさのお店って

  借りられるのでしょうか?」

 「そうですね…。ちなみに、フミト様はどちらで

  生活される予定ですか?」

 「私は、明日から市場近くの2階建ての家を借りて

  いるので、そこで暮らす予定です。」

 「そうなりますと、市場の近くで表通りに面して

  いるちょうど良いお店があります。」

 「そこを見学することは可能でしょうか?」

 「はい。この後見学なさいますか?」

 「お願いします。」

 「では、先に入金だけ済ませて来ますので身分証を

  お預かりします。」


 身分証を渡すと、フェロンさんはすぐに手続きを行って戻ってきた。


 「身分証をお返しさせていただきます。前回と同じ

  金貨63枚と、白コショウ5kgの価格である

  金貨75枚を合わせまして金貨138枚入金して

  ありますので、ご確認ください。」

 「確認しました。」

 「では、お店の内覧に向かいましょう。」


 そういうと、フェロンさんは市場近くのお店へと案内してくれるのであった。


 「こちらが候補のお店になります。3階建てに

  なっており、1階が店舗部分、2階が応接室と

  護衛の方のスペース、3階が会長室や秘書室に

  なります。そのほかにも、在庫保管用の倉庫が

  2階と3階にそれぞれあります。」

 「ちなみに、中を見ることはできますか?」

 「では、中もご紹介しましょう。」


 中に入ると、とても広いフロアが広がっていた。


 「1階は、お客様のお好きなように配置することが

  できます。棚を並べるのも窓口を設置するのも

  可能になります。では、お次は2階に

  案内いたします。」

 「2階は、階段すぐのお部屋が応接室になります。

  また、この先は関係者以外入れないように廊下に

  鍵のついた扉が設置されています。」

 「扉の先には、護衛の方が生活できる1人部屋が

  5つと、シャワールーム、トイレが設置され

  ています。また、2部屋ほど在庫が保管できる

  倉庫があります。では、3階に向かいましょう。」

 「3階は、会長室と隣接している秘書室があります。

  そして、金庫室と倉庫が4部屋になります。」


 シュワンさんによる建物紹介が終わった後に、商人組合の商談室に戻ってきた。


 「いかがでしたでしょうか?」

 「そうですね、すばらしい物件でした。しかし、

  あれほどの物件になると、そうとう高いのでは?」

 「まず、お店を持つということになりますと年間

  金貨10枚を収めていただきます。そして、あの

  物件の価格ですが月に金貨5枚になります。

  もし、購入されるようでしたら土地代含めて

  金貨1000枚になります。」

 「なるほど…。いずれは借りたいと思うのですが、

  護衛もまだ雇えていませんので今は厳しい

  ですね…。」

 「左様でございますか。でしたら、2割の費用で

  一月のみ仮押さえができますがいかがいたしま

  しょうか?」

 「では、仮押さえでお願いします。ちなみに、その間に

  どこか露店をお借りしたいのですが…」

 「でしたら、市場にある露店がおすすめになります。

  あそこでしたら、税金が月に銀貨30枚、レンタル

  代が月に銀貨70枚になります。」

 「では、一ヶ月お願いします。」

 「ありがとうございます。それでは、身分証を

  お預かりいたします。」


 身分証を受け取ると、手続きを行うために部屋から退出して行った。そして5分ほどで戻ってきた。


 「お待たせいたしました。金貨1枚頂戴しております。

  また、こちらが露店の地図と支払用の魔道具に

  なります。」

 「魔道具ですか?」

 「えぇ、こちらは口座払いを行うために必要に

  なります。レンタル料については、露店の費用に

  入っているのでご安心ください。こちらの魔道具に

  フミト様の口座を登録していただき、その状態で

  金額を入力しお客様の身分証をかざすと、お客様の

  口座からフミト様の口座に金額が移動します。」

 「わかりました。では2日後から露店で商品を販売

  したいと思います。」

 「商人組合として、また、私個人としても応援させて

  いただきます。」


 こうして俺は、明日から使える露店と、一か月の間お気に入りの物件を仮押さえという形で手に入れたのである。目標は、一ヶ月の間に露店で稼ぎながら認知度を上げていき、来月からお店で商会を営むことである。



 <残金>


  運営資金: 金貨1枚 銀貨64枚


   資本金: 金貨7枚 銀貨83枚


    口座: 金貨151枚 銀貨15枚


    財布: 金貨3枚

 

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