1章-8 二度目の納品とスキルアップ
本日中にヒロインを登場させる予定です!
また、この小説にとって今日が勝負の日になりますので
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宿に戻って時刻を確認すると、納品の時間まであとわずかであった。タブレットを手元にだして、いつでも確認できる状態にしてから商人組合との取引について考える。香辛料については、明日にでも入れ替える袋を用意するとして、問題はお出かけセットである。お風呂セットについては、百歩譲ってビンなどに詰め替える方法もあるが、お手入れセットについてはどうしようもない。1回分というわずかな量を詰め替えるのは、ちょうどよい容器がないという点と詰め替えるのが至難の技という点で非常に難しいのである。仕方がないので、お出かけセットについては組合に販売するのではなく、いずれ自分のお店を持ったときに販売することにしてしばらくは自分用として使うことにした。
そうなると、香辛料以外にも取引できる商品を新たに探す必要がある。そんなことを考えていると、タブレットに『納品されました。』と『スキル”発注管理”がレベル2になりました。』という通知がとどいた。レベルアップについてはとりあえず後回しにして、「在庫管理」の納品フォルダを確認すると、香辛料とお出かけセットがちゃんと納品されていた。そこで、倉庫の中に「個人用」と「取引」いうフォルダを作成し、香辛料は取引フォルダへ、お出かけセットは個人用フォルダに収納した。
整理が終わったところで、レベルアップについて考える。以前、姫神様はスキルレベルがあがるといろいろできることが増えるといっていたので、新たにできるようになったことを調べてみた。すると、3つの点でスキルが強化されていた。
①倉庫のサイズが10畳に拡大
②発注できるカテゴリに「スーパーマーケット」が追加
③納期が12時間に短縮
倉庫の拡大については、6畳全て使っていたわけではないのでそこまで大きな変化ではない。しかし、スーパーマーケットの商品を発注できるようになったのはとても大きいのである。これまでは、コンビニサイズの香辛料を発注し詰め替えていたが、今後は大袋で購入した物を小分けにするだけでよくなる。また、最近のスーパーマーケットには食品以外の生活雑貨も多く取りそろえてあるので、コンビニでは買えなかった大きさのシャンプー類やトイレットペーパーも発注できるようになった。そして、納期が半分に短縮されたので夜に発注すれば、次の日の午前中には納品されるのである。極端な話、商人組合との毎日のやり取りも可能なのである。しかし、毎日大量の香辛料を納品するとどこから仕入れているのかなど疑われてしまうので、次の取引の際に、自分のお店を持つことについて相談するのもありだと考えた。
いろいろと取引するのに良さそうな商品を探してみたものの、詰め替えが可能で高価なちょうどよい物が見つからず、早めに自分のお店を持つ必要が出てきてしまった。お店さえ持ってしまえば、ビニール袋や透明なビンを使っても、商人組合に詳しく聞かれることはないはずである。もし聞かれたとしても、「うちの店独自の商品です。」と言い張ればよいのである。
なお、スキルレベルが上がった通知にこのような記載があった。
『レベル3までに必要な取引 : 金貨10枚
解放予定:①カテゴリに”ドラッグストア”が追加
②倉庫の内部の時間停止・温度調整が
可能になる
③倉庫のサイズが30畳に拡大
④納期が6時間に短縮 』
自分のお店を持つ上で、倉庫の時間停止というのは非常に大きな利点がある。また、ドラッグストアが追加されれば、たくさんの種類のシャンプー類や化粧品、何かあったときのための医薬品などたくさん購入したい物はある。なので、今日中に金貨10枚分の発注を行ってしまうことにした。資本金から金貨3枚を運営資金に移動して資金の準備はできた。
まず、宿を出て借家に移動するということは自炊する必要が出てくる。そこで、自炊する上で必要になる食料品から発注することにした。金貨10枚、つまり100万円分発注しなくてはいけないので、多めに発注していくこととした。ひとまず、調味料類を予備も含めて一通り発注した。そして、料理に使う分や飲む分も含めてペットボトル飲料を箱で大量に購入した。また、挨拶まわりする際に持って行く予定であるお酒もたくさん発注した。また、白コショウも5kg発注し取引の際に余分に持って行くことにした。これらあわせて金貨10枚になるように発注した。大雑把な内訳は、以下の通りである。
調味料:金貨1枚 飲み物:金貨2枚
白コショウ:銀貨50枚 酒:金貨5枚と銀貨50枚
納品予定は明日の5時となっている。発注を無事に終えたので、夕食の時間までに明日の予定を確認することにした。お店を持つことに決めたので、はやめに従業員を探す必要がある。そこで、奴隷商である『ワタリドリ』に下見に行くことにした。求めている奴隷の条件は、商人としての知識を持っており、標準的なレベルで家事をこなせる自分と同年代の女性である。なぜ女性かというと、衣食住の確保をすると言うことは一緒に住む必要がでてくる。一緒に住む以上、男とはともに暮らしたくないという自分のわがままである。一緒に暮らす以上、家事は分担するつもりである。この世界の奴隷の立場は低いようであるが、現代日本からきた身としてはそのような扱いはどうしてもできない。秘密を守るために奴隷を購入するのであって、扱いは普通の人である。また、従業員として働いてもらうためにも、商人の知識は持っていてほしい。この世界の商人の知識を俺は知らないので、その部分を補ってもらうためでもある。
明日の予定についてある程度決まったところで、夕食の時間になったので食堂に向かうのであった。食事を終えたあと、シャワーを浴びてから部屋に戻り早めの眠りにつくのであった。
<残金>
運営資金: 金貨1枚 銀貨64枚
資本金: 金貨7枚 銀貨83枚
口座: 金貨38枚 銀貨20枚
財布: 金貨3枚
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