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最弱で最強の錬成士  作者: 十六夜
第一章 異世界ナイランド
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第五話 フルエラ王国錬成士集団『錬成協会』

や、やばい。めっちゃ眠い。カイトさんと昨日結局3時ちょっとすぎぐらいまで話してたから。王城の朝食は午前7時ちょっとすぎぐらいに食べるから、準備とか考えて6時45分には起きてるとすると、三時間ちょっとしか寝てないんだ。

「藤原君、大丈夫?顔色悪いよ。ちゃんと昨日は寝れたの?」

「心配してくれてありがとう、大橋さん。大丈夫、僕はショートスリーパーだから。」

嘘つくんじゃねーよ。ロングスリーパーだろ、僕は。

「それならいいけど。」

「言いわけないでしょ桜、自分のことショートスリーパーとかいう人って大体寝不足の人でしょ。実際あなた向こうの世界でも寝坊して遅刻寸前でしょ。」

「返す言葉がありません。」

朝食早く食べ終えてちょっと寝てよ。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


…おはよう、みんな。仮眠をとってたらガチで寝てたわ。

「やあ、おはよう命斗。二度寝とは感心しないね。」

「誰のせいだよ、カイトさん。」

「ちゃんと寝なかった自分の責任じゃない。」

「そんなこと言うなよ。カイトさんが本題に入るのが遅すぎなんだよ。」

「すまんすまん。善処するよ。」

「ホントか?」

「ホントだよ、ホ・ン・ト」

「というかさらっとまた夜中に来るっていうなよな。」

「いいじゃないか、それより今日は予定通り君を迎えに来たよ。」

「確か『錬成協会』の工房に行くんだよな。」

「そこは通称『錬成所』なんて呼ばれたりしてるぞ。」

「そんなたいそうなとこに、僕なんかが行っても大丈夫なのか?」

「何を言っているんだ命斗、君は自信がないようだから言っとくけど、君も勇者の一人なんだから。安心しなよ。幸い錬成士には知力も必要となってくるからさ。」

「カイト、お前ってホント良い奴だ…」

「まあ、確かめないとわかんないけど。」

「お前、俺の期待裏切ったな。」

「俺が優しいと思った?残念でした。」

こいつ、ホント国王か。

「まあまあ、とりあえず出発だ。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


そこは地球でいうコロッセオぐらいの大きさだった。

「デカいですね。」

「まあ当然と言われれば当然か。」

「どうして不遇職の錬成士がそんなにいい待遇なんだ。」

「さっき街中で街灯とかあったでしょ。ああいうのは錬成士しか作れないんだ。」

「フーン。」

今僕はカイトさんと一緒に『錬成所』に来ている。…っえ、国王が外出てて大丈夫かって?安心しろ。この国王、よっぽど日頃真面目な態度とってるからか、チャラ男になると全く気付いてない。逆にすごかった。

「おい親方、入るぞ。」

「…あっ、カイトさんじゃないですか。ちなみにそちらの男性はどなたですか。」

「彼は藤原命斗。二日前にこっちに来た勇者一行の一人で錬成士なんだ。親方には伝えておいてあるから。命斗、こちらアルスフォン・エレリック。錬成協会の副会長でこの人の兄が協会の会長をやっている。」

惜しい。「レ」かよ。「ル」ならハガ○ンなのに。

「ところでアルスフォンさん、お兄さんの名前は…」

「アルでいいよ。兄さんの名前はエドワード・エレリックだよ。」

マジかよ。「レ」以外全部ハガ○ンじゃん。

「命斗、ちょっと俺は親方…さっきのエドにアルと会うからそこらへんで待ってて。」

と言われて待つことにした僕。けど暇だな。ちょっと見学するか。

そういって工房を覗くと…

へえ、すごい。錬成ってあんな感じでするんだ。スパークとか出るんだ、カッコイイ。初めて知ったわ。僕にもできるかな…そうだ、近くに鉄があるし独学(実質自力)でやってみるか。

そうして命斗は近くにあった鉄で【錬成】を始めた。

…こういうのって大抵大切なのはイメージだよな。しっかりイメージしろ。俺が操作するのが何か。形はどうするのか。重点をどこにするか。鮮明にイメージしろ。

まず操作する物質だ。これは鉄の原子でいいよな。

次に形だ。これは剣、中でも刀の作りがいいな。小説投稿する時に主人公の武器を日本刀にしたほうが格好いいからわざわざ調べたもんな。そっちのほうがイメージしやすい。

最後に重点。これは…よくわかんないしまんべんなく。

で、次はどうするんだろう。やっぱり魔法だから魔力を放つのかな。魔力を放つってどうやんの。…あっ、ステータスプレートだ。あれはなんか生気みたいなのが吸い取られている感じだもんな。あれをイメージしよう。

すると突然目の前に蒼白いスパークが出た。スパークがやむと包丁の形に似た剣があった。

す、スゲー。これが【錬成】か、面白いな。でも工房の他の人はスパークの色は黄色だったり赤だったりするのに…

「おい命斗、それ自分で作ったのか。」

「あっ、カイトさん。そうなんですよ。何となくできるかなーと思ってやたらできました。」

「おい小童、それは本当か?」

「あのー、どちら様ですか。」

「なんだカイトの小僧、てめえ俺のこと教えてないのかよ。」

「仕方がないじゃん。名前教えても顔わかんなかったら意味ないじゃん。」

「わかったわい。それより小童、俺の名前はエドワード・エレリック。この工房の親方だ。ついでに言っとくが『錬成協会』の会長もやらされている。ここに来るやつは誰だろうと俺を親方と呼ぶようにしている。」

「では親方、僕に錬成を教えてくれるんですか?」

「その前にその剣を貸せ。出来栄えを確認する。おいアル、丸太もってこい。」

「あのー、どうするんですか。」

「いまからこの丸太を切れるかでお前が俺の弟子になれるかを決めるんだ。」

「そっ、そんなの無理ですよ。初めての錬成で、しかも材料は鉄ですよ。」

「まあ黙ってみておれ。」

そういうと親方は僕の作った日本刀…ホントは鍔がないから包丁みたいなんだけど。それを使って丸太を切ろうとした。いやいや無理だろ。そう思っていた。しかし…

スパーン。丸太はきれいに真っ二つに切れたのだ。

「すごいな小童。こんなもの初めてでも作れるのか。」

「そんなにすごいんですか。」

「これをすごいといわずなんという。正直言うとカー坊でもこれを作れるか微妙なラインだ。何せスパークが蒼白いし、一番デカいのは錬成陣なしなところだ。お前はあとちょっともすれば俺に追いつく。」

「そうですか。まあでも僕も一応勇者ですから。自分の職業の【錬成】ぐらいわできときたいですし。」

「それもそうだな。それじゃあメー坊、この工房には好きに使っていいぞ。それとあんたに伝えることは何もないから、ひたすら【錬成】をして熟練度を上げろよ。」

「了解しました。」

そういうと、親方は工房から去っていった。

「あのー、アルさん。親方はどうしたんですか。」

「ああ、兄さんはたぶん執務室に行ったんだと思う。一応あれでもこの国の錬成士だからね。いろいろあるんだよ。ところで君はこの後どうするの。」

「王立図書館に行って知識を蓄えようと思っています。」

「でもあそこって国の許可がいるんじゃなかった?」

「あそこにいるじゃないですか、この国の王が。」

「ああ、そういえばね。」

「あと親方に聞きそびれたんですけど、【錬成】のスパークが蒼白いことってすごいことなんですか。」

「実はそれがすごいどころじゃないんだよ。本来【錬成】のスパークって色がきまってなくて。そのせいか、属性の適性につられやすいんだ。だから白色は基本錬成士のもっともセンスのある人として扱われるんだ。」

「そうでしたか。じゃあ僕は図書館に行ってきます。」

「ああ、ちょっと待って。…これをあげる。ここカギだよ。」

「わかりました。カイトさん行きますよ。」

「おう、了解した。」

こうして僕は今まだよくわかりきれていないこの国の常識などの知識を手に入れるべく、王立図書館に行ったのであった。


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