第三話 ステータス
今回は説明回なので少し文章量が多いです。
「勇者さんたち初めましてだな。俺の名前はガルド・ナイトだ。この国の騎士団長をしている。この国の軍部のことなら大体は自由が利くぐらいのやつだ。よろしくな。」
ちょっと待った。ガルドさんや。あなた勇者たちに初対面でそんなタメ口していいいの?国王でさえもしっかり敬語だったよ。まあ、ぶっちゃけその方が気軽でいいけどな。
「今日は国王から聞いていると思うが、君たちのステータスを確認する。」
と言われると僕たちは黒い板を渡された。
「まずステータスプレートの説明からするぞ。これは今は無き技術、失わされた技術でできている。今では神が我々に与えてくださる恵みの一つとなっている。そのため詳しい構造は俺にもわからん。説明はこれぐらいにしておいて、これからは使い方を説明する。俺が実際にやるからな。まず始めに自分の血を一滴つけてくれ。するとステータスプレートは君たち一人一人ののものとなる。その後、これを触ると、自分のステータスが表示される。みんなもやってみてくれ。」
と言われてやってみると、
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藤原命斗 15歳 ランク:1
職業:錬成士
筋力:E 体力:F
防護:E 俊敏:E
魔力:25/25 知力:SS
魔力適性:✖
技能:錬成 翻訳 明鏡止水
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これってどうなんだろう。まあ説明してくれるか。
「みんなステータスは見れたな。それでは各部分の説明をすぞ。まず一番上に名前、年齢、ランクが載る。ランクはステータスが全体的に上がると変化する。その下には自身の職業があるだろ。これは自身のの特性やらがある。この後説明する技能ともかかわりがあるぞ。その下には数値がかかれているだろ。これはステータス値と言われ、それぞれの項目で客観的に数値化した時のものだ。項目は全部で6つある。まず筋力からだ。これはいわば力強さを表している。力の加え方など工夫をすれば多少は低くても差を埋められるが、単純な攻撃となってくると高いほうが有利だ。」
なるほど、攻撃力ってわけか。他の使い方としては重量武器使えるかとかかな。
「次に体力についてだ。これは先ほどの筋力などをどれほど継続的に使えるかだ。」
要はスタミナだな。僕は向こうじゃあ体力完全にごみだし。
「防護は相手の攻撃に関する耐性みたいなもんだ。これが高いと強い攻撃にも魔法にも耐えられることができるぞ。」
防護は防御力と魔法耐性といったところか。
「俊敏はまあそのままの意味でどれほど速いかを表す。」
ホントまんまだな。
「魔力は魔法を発動する際に必要な魔力がどれ程あるかを表している。」
要は左側の数値が魔法を行使すると減る。MPだな。
「最後に知力。これは本人の冷静さや瞬時の判断能力などを表している。」
これは…ちょっと言い換えられないな。
「そして、魔力適性とは、本人がどの属性の魔法が得意かを表している。ちなみに属性は6つあり、火、水、土、風、光、闇だ。例えば光に適性があるのならば、光属性(+○)と書いてある。ちなみに人間族ならば光は必ず適性がある。」
ちょっと待ってくれ俺のステータス、✖って書いてあるぞ。まあ、他にもきっといるか。
「最後に技能。これは、君たちが実際に使える技だな。さっき職業はこれとかかわっているといったが、技能の中には職業技能がある。これは人によって違うが職業適性というものがあり、これが高いと魔力や体力の使う量が軽減されるぞ。ちなみにどのようなものかわからない時は、その技能の部分を触ってくれ。説明が出るぞ。」
そう言われるとみんなは技能を確認し始めた。よし。僕も確かめるか。錬成と翻訳は何となくわかるが、問題は【明鏡止水】だな。どれどれ…
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明鏡止水…知力200以上のものが極稀に発現する技能。機能と
しては、全ステータスをSSにする。
ただし、使用後効果が切れると本来の自身の能力から
すべて半減してしまう。
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ハイとまでいかずともリスクありのリターンといったところか。
「ちなみにステータス値の平均はEである。」
よし、取り敢えず平均はある。安心安心。
「まあ、勇者なら当然B以上はあるだろうけどな。」
マジかよ。ちょっとそれはやばいかも。そう僕が慌てていると、それをからかいに行かんと…
「おい藤原、まさかとは思うが、平均ギリギリとかじゃないだろうな。」
そう遠藤君が来たのだ。絶対俺の表情見て何となくわかってるよな。
「ちなみに俺はこんな感じだ」
そういって遠藤君は俺にステータスを見せた。そこには…
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遠藤晴人 16歳 ランク:1
職業:槍使い
筋力:A 体力C
防護:B 俊敏:B
魔力:75/75 知力:F
魔力適性:火属性(+D) 風属性(+F)
技能:槍術[派生(火槍)] 翻訳 火属性魔法[初級系統]
風属性魔法[初級系統] 身体強化
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畜生、なんで知能以外こんな野郎に負けるんだよ。
僕がくよくよしている間に遠藤君は僕からステータスプレートを取り上げ…
「お前のは…ぷっ。おまえステータス値低すぎだろ。知力以外全部平均とかダッサ。唯一お前の高いも知力の戦闘では役立たずって、お前絶対死ぬじゃん。ハズレ引くとか運悪すぎるだろお前。こんなテンプレで最強チート無双できるよな仕様にわざわざなってんのにお前だけこれか。」
ホントそうだよマジで。それにこの後報告しなきゃいけないらしい。嫌だな。
そんな我が儘を言う藤原であったが、結局報告することとなった。
そして、時は順番待ちをしており、天地正道の番である。
きっと天地君は日本でもすごいし、こっちでもすごいんだろうな。
「天地、それじゃあ見せてもらうぞ。
…うっ、嘘だろ。」
ガルド団長が驚くのも当然だ。だってそこには…
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天地正道 15歳 ランク:1
職業:勇者 創造神の使徒
筋力:SS 体力:A
防護:SS 俊敏:S
魔力:280/280 知力:E
魔力適性:全属性(+S)
技能:創造神の加護 翻訳 剣術[火の剣]
体術 火属性魔法[初級系統]水属性魔法[初級系統]
土属性魔法[初級系統] 風属性魔法[初級系統]
光属性魔法[初級系統・下位系統]
身体強化 絶対物理防御 絶対魔法防御 部分強化
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知力以外全部僕と違っていた。まだどれか一つがS異常なのはあった。だけど天地君、僕の前にそれはないわ。こんな素晴らしいステータスの後に最弱といっても過言ではない俺はどうすれば…
ほっ、ほら。ガルド団長めっちゃ期待してる顔じゃん。もう嫌だ。
「では次に、藤原、見せてくれ。」
もう嫌だーーーー!
中途半端に終わりましたがたぶん皆さんが思っているままの未来です。
流れ的には、
命斗雑魚なの判明→団長ショック→適正ないのにびっくり→クラスメイトは今までのこと(桜との一見)の不満をいじめにする→王国もそれを聞いて役立たず任命
みたいな感じです。
次回は命斗の職業やら技能の説明やらなどですが、その前に、王国の重鎮が命斗を雑古としてみなし、決定するところからなので、あの眼鏡視点になります。
命斗が無双するのはあと何話かかるか正直分かりませんが、10話以内にはしようと思います。