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最弱で最強の錬成士  作者: 十六夜
第一章 異世界ナイランド
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第二話 謁見

あの後、俺たちはあの教会、まあ総本山らしいけど、から最も近い国でナイランドの人間族の代表らしい国のフルエラへ行った。この世界は地球と時間軸がずれているのか、もう王城についた時はすかっり夜になっていた。転移前は昼だったのに。というか会議室で話してた時とか夕方だったし。というか、この世界に時計あんのか、と思ったが、普通に王城の中にあった。

取り敢えず、夜だったことからなんか各自部屋があってそこに泊まった。どうやら明日は王様に会うのと、今後の僕たちの生活やらいろいろ教えてくれるらしい。ちなみにだが、やはり生活のレベルは中世のヨーロッパぐらいだった。ああ、眠い今日は取り敢えずこれで終わり。みんなおやすみ。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


みんなおはよう。異世界ナイランドでの生活二日目だよ。王に会うのめんどい。ところで今の時刻は6時。久々に早起きしたわ。久々に早寝もしたし。取り敢えず外でよ。なんかからだ動かしたいし。そうだ王城の中庭でランニングすることにしよう。あそこなら、広いしね。


そんな感じで中にはに来てみると、シュッ、シュッ、と素振りの音が聞こえてくる。近づいてみると…

「あら、藤原君じゃない。いつもは遅刻して遅いのに、今日は早起きなのね。」

「大谷さん、僕だって別に早起きできないわけじゃないよ。」

「じゃあなんでいつも遅刻するのかしら。」

「それはそれ、これはこれ。」

「どうせゲームがないから徹夜する理由がないんでしょ。」

「まあ、そんなところだ。」

そう、そこには大谷さんがいたのだ。

「それにしても大谷さんすごいよね。異世界に転移しても冷静に素振りするなんて。」

「その逆よ。こうやっていつもみたいに素振りしていたほうが落ち着くのよ。」

「いやいや、だとしてもすごいでしょ。ほら、例えば会議室みたいな場所で目の前のことばかりではなく、先のことを見据えて質問できるなんて、僕には無理だよ。」

「あれはたまたまね。そういうあなたこそ冷静だったでしょ。」

「まあ、あんまり謙遜のし過ぎはよくないし。確かにそうかもしれないけど。大谷さんほどではないよ。」

「ところであなたは何をしに来たの。」

「なんか早起きしたみたいだし、暇だからちょっとっだけ走ろかなって、思ってきたら大谷さんがいた感じ。」

「そう。じゃあせっかくだし、あなたも素振りしてみる?」

そういうと大谷さんは僕にもう一本木刀を渡してきた。

ちょっと待った。大谷さんや。あんたが持っとる木刀は突っ込まんかったけど、もう一本どこから出した。四次元ポケットもってんの。

「早く持ちなよ、素振りしないの?」

「やるよ。見てろよ。早起きの俺はすごいからな。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


おっ、おい。いつ誰が僕は朝早いと強いなんて言ったんだ。あっ、僕か。

あの後僕も素振りしたんだけど、いつの間にか、大谷さんにしごかれていたんだよな。おかげで、眠気覚ましの運動のはずが、保体の授業よりしんどくなっちまったよ。

うわ、今気が付いたけど体ベトベトだな。風呂ないんだよ、この世界。掛け湯で我慢するしかないのか。トホホ。


桶に適温の水を入れて、体を拭いた後、僕は王城の大広間みたいな場所に行った。そこで、朝食を済ませたのだ。最初は毒でも盛られているか、とか期待したけど、そんな展開なかった。むしろ超うまいんだけど。

さて、今日は俺が最も懸念していためんどいこと、王の謁見がもうすぐ始まる。

さて、この国の王様がどんな奴か見てみるか。クズとかだったら、言葉の暴力でズタボロにしてやる。

「よしゃー。やるぞー。」

「藤原君、うるさいですよ。」

おっと、これは失礼。声を出してしまった。

僕が心の中でふざけていると、僕たちの目の前に、眼鏡をかけたやつが来た。

「勇者の皆様初めまして、私の名は、グラシズ・カウ。王の執事のしております。」

カウって、執事要素どころか羊要素もないじゃん。つまらない名前だな。おたくの国の教皇を見習いなよ。ファミリーネームが頭が鏡(ミラー)だぞ。

「ちなみに、仲が良い人にはグラスと呼ばれています。」

グラス…あっ眼鏡(Glass)それは確かに執事だわ。というか、この国の重鎮って安直な名前多すぎるだろ。もっとまじめに命名したらどうなんだろう。…いや待て、この様子だともしや王の名前はキング()だったりして。いや、流石にそれはないか。

「この度は王の謁見が遅れて申し訳ありません。いろいろスケジュールを変えるのに苦労しまして。」

王もやっぱ急がいんだな。一応戦争中だし。

「それでは皆様、ついてきてください。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「国王様、勇者様御一行をお連れしました。」

「よい、通せ。」

それと同時におそらく高さ5メートルはあろう扉をグラシズさんが開けた。お城の扉ってほとんどでかいんだよな。なんでなんだろう。また今度聞こう。


「これはこれは、勇者様方、初めましてフルエラ王国国王のカイト・K・フルエラです。以後お見知りおきを。」

「初めまして、私勇者一行の代表の塩塚杞紗です。」

「では杞紗殿、いや、確か勇者様方の国では始めの名のほうがファミリーネームでしたね。では、塩塚殿。」

「はい、何でしょうか?」

「まずはこの度はナイランドのつまらない争いに異世界の人々を戻れなくしてまで巻き込んでしまい、人間族代表として私が謝らさせてもらう。本当に申し訳なかった。」

「カイトさん、頭を上げてください。一国の王がそんな簡単に頭下げちゃだめですよ。」

「それもそうであるな塩塚殿。では、今後あなたがた様たちがどのようにしていけばよいのか、説明してきます。」

これは驚いたな。まさか国王はここまで善人とは。今まで見てきたこの国やつらは仕方がないとはいえ、僕たちをどっちかっていうと、自分たちを守ってくれるヒーローとしか思っていないからな。僕たちの立場になってこの大変さを考える人はいなかったからな。きっとこの人は勇者召喚を最後の最後までためらったんだろうな。

「まず分かっているかもしれないが、この国を守るべく、死力を尽くしてもらいたい。そのためにも、まず勇者様方の職業とステータス値を測らせてもらう。」

やったー!ステータスがみられるぜ。やばい楽しみすぎる。

こうして僕たち一行は王国騎士団の訓練場に連れてかれた。

この物語のキャラたちの名前が安直なのは単に私がめんどくさいからです。

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