プロローグ すべての始まり
初投稿です。よろしくお願いします。
「はっ、はっ、はっ、
どうして、どうして俺がこんなことにならなきゃいけないんだよ。」
そんな無意味な嘆きをしながら、俺、藤原命斗は一週間前のことを思い出す。
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「ああ、マジで月曜日は終わってるわ。一時間目から保体っておかしいだろ」
登校時間ギリギリに教室に向かおうとしていると、朝からの校内デスマーチを思い出して絶望する俺。いや、だって聞いておくれよ、一時間目は保体、二時間目は美術三時間目に現国、この高校は俺を殺したいのかな?そう錯覚するほどマジできつい。
あっ、みなさんどうも初めまして、藤原命斗です。何処にでもいる普通の15歳高校一年生です。まあ、確かに月曜日はきついけど、一応別の理由もあるんだよな。
えっ、何か知りたい、仕方がないな、今回だけだぞ。実は小説投稿サイトで自身の小説を投稿してるんだよ。それもかなり上位のほうの。やるだろ、見直したか?まあ、そのせいで寝不足なんだけどさ。
仕方がないじゃないか、だって配信ペースを落としたくないけど、週一のペースで連載だぞ。つってもどんだけ大変かわかんないか。
いやそれより今は時間がまずい、父さんも母さんも朝は起きないからな。あっ、決して生活リズムがおかしいってわけではないぞ。父さんはとあるスマホゲームの社長を、母さんはそのゲームの作画をしているんだ。今は新作を作っているらしくてすごく忙しいらしい。父さんはここ10日ぐらい家に帰ってこないし。母さんは部屋で作業しているとはいえ、締切に間に合わせるのが大変らしい。
そういうわけで僕は朝に起こしてもらえない、つまり遅刻しそうなんだマジで助けて。
ところで今何時だろう…や、やばいあと3分しかねーじゃんしゃべてるひまねーじゃん。ということでさらばだ。
「あぶねー、マジで遅刻するかと思ったわ。」
「残り1分いかないじゃん、何が間に合ってるの?」
俺が遅刻を阻止できたことを安堵していると、前の席の人から声がかけられた。
彼女の名前は高橋桜、黒髪できれいな顔立ちの、いわゆる美少女である。それに誰にも優しく、偏見を一切持たない、聖女みたいな人だ。
まあ僕自身も好きとまではいかないが、彼女のことをいいとは思っている。俺の生活に関して指摘をすること以外は。
「どうせまた徹夜でゲームでもしてたんでしょ。体に悪いんだし、やめようね。」
「う、うん。」
本当は違うんだけどな。でも、自分が小説投稿してるってばれたらやっぱり恥ずかしいんだよな。相談相手もできないし。案外俺困ってるんだよ。
俺がいろいろ悩んでいると、高橋の隣から、
「高橋さん、そんな人にかまわずともいいじゃないですか。大体なんでこんなキモオ…遅刻して変える気のないやつに話しかけるわけさ。」と声がかかる。彼は、遠藤晴人といい、明るそうな名前をしているが、それとは裏腹にかなりゲスいともいわれている。ちなみに眼鏡かけてる。どっちががオタクだ。ブーメランだろ。
まあ、さっき遠藤君の発言自体はちょっと腹黒いとは違うらしい…
どういうことかっていうと、さっき言ったおり、高橋さんは校内では聖女と呼ばれる存在。そんな神々しい地位の方に、俺みたいなやつになんで話しかけてるんだって、クラスメイト全員を敵に回すぐらいのバッシングを受けている。だから遠藤君は責められない。むしろクラス内でこの話題を持ち出せたことに感謝している様子である。世の中って理不尽だよな、ホント。
まっ、そんな優しくしてもらってはいるが、別に僕のことが好きとかそういう考えをしていない。
なぜなら…おっとその原因の登場だ。
「桜、いくら何でも彼に優しくしすぎだぞ。それだといつまでたっても彼は変わらないぞ。命斗君も、いい加減自分で直すようにしような。だらしないよ。」
「善処するよ。」
彼の名は天地正道。名前からしてわかるように、完璧人間だ。成績優秀、スポーツ万能、さらにはイケメン、勇者になる三拍子ってな。まあ、彼は高橋さんと幼馴染だからとても仲が良い。
ここまで言ったら誰でもわかるだろう。推論とはいえ、この二人は両思いだ。だから俺も変な勘違いしない。ちなみにこいつは普通に遅刻ではなく、生徒会の仕事だそうだ。すごいよね。
「それに晴人君、命斗君と何か因縁なのか知らないけど、あんまりひどく言うのやめなよ。キモオタとか。」
「ちょっと口が滑っただけだよ。もうあんなことはしねーよ。」
ホントかよ。まあどうでもいいけどさ。
そんなこんなでいろいろあった朝だった。
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よっしゃー!飯だー!
やっぱり月曜日はよくない。三時間目とか俺寝てたよ、マジで。
とりあえずまずは栄養補給だ。こんな時に役立つのが、カロリー○イト。いいよね。時間節約できるし、俺超好き。けど、たぶん今日も…
「命斗君、またカロ○ーメイト食べてるの?量は少ない今日はお弁当作りすぎたから一緒に食べて。」
今日もとの間違いだろ。毎日こうだから。まあ、味は申し分ないからいいけどさ。
「ありがとう。でも僕は今日おなかいっぱいなんだ。」
「寝坊したのに朝ごはんはいっぱい食べられるの?」
「うっ、わかったよ。食べるから。」
「うん、ありがとう。」
もう、マジでヤダ。遠藤君からは舌打ち聞こえてくるし。
こんなんならいっそ…やめておこうフラグだ。
といった時には遅かった。
「うわ、何この光?」
突然天地君の足元から光が。言わんこっちゃない。これはきっと、いや絶対魔方陣だ。地球の勇者よ、さらばだ。
うん?ちょっと待て。なんかも魔方陣がでかくなって、おいおい俺まで巻き込むなよ。あ、いや、やめて
異世界転移はやだー。
そんな彼の嘆きははむなしく終わり、
「我らの勇者様方、どうか我々を、ナイランドの人々を魔人から救ってください。」
ほら、いわんっこっちゃない。めんどくせーな。
それは、異世界転移であった。