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56話 わたくちぃった!


「君が鏡くんかな?噂はかねがね聞いているよ、私は島風 海、澪の父だ、よろしく頼む」


や、やっぱそうだ!

や、ヤバい......


「は、初めまして!わたくちぃった!」


あ.....やったわ............


話初めの初っ端で舌を全力で噛んだ......


スーハー


深呼吸して息を整える。


「初めまして、橘家長男、橘 鏡と申します、いつも島風 澪さんにはお世話になっております」


何も無かったかのようにキリッとした顔でそう言う。


「くっ、アハハハハ、鏡くん緊張しすぎだし、無かったことにならないって!」


澪は腹を抱えて笑いながら俺の背中をバンバンと叩いてくる。


「ちょっ、澪......普通に痛いぞ」

「アハハハ、ごめんごめん」


若干涙目になりつつ澪を恨めしそうに見つめると


「ははっ、二人は聞いた通り仲がいいんだね、いやぁ澪が家族以外にそんな表情をするとは、いい事だ」

「ちょっ、父さん!」


肩を震わせながら俺と澪を交互に見てきた。


「えっと、その、お褒め頂き光栄です島風さん」

「肩に力が入りすぎだよ、橘くん、そこまで敬語じゃなくていいし私のことは海とでも呼んでくれ、それにしてもあいつの息子がこんないい子とはな」

「だから言ったじゃないですかあなた」


んっと?

話についていけなくなったけど、これはどゆこと?


「つまり鏡くんはいい子ってことだよ」

「え、どゆことよ」


うんうんと唯さんと海さんが頷いているがよくわかんないんだぞ。


「まぁ、いいよ、それよりも鏡くんの部屋はどうするの?」

「ん、そうだなぁ、橘くんには、ん?橘くん?いや、合ってるか橘くんには客室が二部屋空いてるからそのどっちかを使ってもらえばいいんじゃないか?」


なぜ迷った?

って、あー、親父と迷ったのかな?


「ウチの父と迷うようでしたら私のことは鏡と呼んでいただければと」

「あー、それは助かる、そうさせてもらおうかな」

「父さん!俺鏡兄と同じ部屋がいいんだけど」


へ?練の部屋?

あー、まぁ、面白そうだから俺はいいけど。


「それは鏡くんがいいなら構わないと思うが」

「鏡兄!いいよね!」

「あー、まぁ面白そうだから構わないぞ」


やったぜ!と盛り上がる練を見た俺と海さんはお互いに目を合わせて苦笑いを浮かべるしかないのであった。


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