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三十四話 終業式


今日は24日クリスマスイブ、澪とカラオケとゲーセンに遊びに行く日だ。


クリスマス的な遊びは明日行くことになるので今日は普段の男友達と遊びに行くようなコースなので雰囲気も何も無い。


まぁ、別に雰囲気を求めている訳ではないが。


と言っても朝から遊ぶ訳でもなく......


「えー、本日はね、終業式ということで明日から冬休みが始まる訳ですが今年は風邪が流行しているとのことなのでね、しっかりと早寝早起きをして健康管理を(ry」


終業式でお決まりの長い、長ーい校長先生のありがたいお話を聞いているわけですよ。


疑問なのは校長先生ってどの学校も話長すぎん?ということ。


長く喋らないと校長先生という学校のTOPにつけんのかね。


話は変わるんだが朝礼とか始業式とか終業式とかでは立って話を聞いてるけど喋ってると怒られるじゃん?

あれ、喋ってなくても怒られるんだぜ?

前にその時の担任が、喋ってるくらいなら立ったまま寝てる方がマシだ!って言ってたから立ったまま寝たんだよ、そしたらめっちゃ怒られた。


いや、別に誰かに向かって喋ってる訳じゃないが気をつけた方がいいと思うというメッセージだ。


「これで、終業式を終わります、教室へと戻りHRを行ってください」


どうでもいい事考えてたら気づいたら終わってた。


「オッス鏡」

「おう、彰久」


教室に戻る途中に彰久に声をかけられた。


「そういえば、デートには誘ったのか?例の人」


チッ、こいつ弄りにきやがったな。


「さぁ、どうだろうな」

「まぁまぁそう言うなってもうネタは上がってんだぞ?なぁ、湊」

「え、いきなり?まぁ、確かにネタは上がってるね」


斜め後ろ辺りを一人で歩いていた湊にいきなり話しかけた。


というかネタは上がってるってなんだ?


「いやぁ、有力な情報筋から上がってきてるから信用できるんだよなぁ」

「ホントなぁこれは弄りがいがありまっせ」


ゲヘヘヘと二人して笑ってきた。

くっ、こいつらめんどくせぇ。


「しっかり今日はデート頑張ってくださいよ鏡先輩!」


げっ、なんで彰久知ってんねん!


「しかも鏡から誘ったんじゃなくて島風さんから誘ってもらったんだって?」


湊も知ってるのか......

というか、そこまで知ってるってどういうことだ?


「ちなみにソースはシズ」

「俺は紬」


なるほどぉ、それ明らかに澪が情報こぼしとるな。


「島風さんから聞いてるらしいから確実だね」


......うん、決めた今日は格ゲーでフルボッコにしよう。


ただの八つ当たりだがこの前弄られるからっていう話をして謝ってもらったのに情報を漏らしちゃう辺りが抜けてるんだよなぁ。


最近やっと理解したんだが澪って天然説ないか?


「というかよぉ、この前お前から誘えって話したのになんで誘われる側になってんだよ」


彰久が呆れた表情で言ってくる。


「いや、その話をしようと思ってた日丁度に誘われてさ」


誘おうと思ってたんだよ?

ただ勇気が出なかっただけだ。←チキン


「だけど先じて言えなかったんじゃダメじゃないかな?少なくとも俺はちゃんと紬を誘ったぞ?」

「お、返事は?」

「25日ならいいよって、その代わり一日中付き合ってもらうよ!とのこと」


おぉー、やるじゃんか。

応援してるで湊よ。


「俺も応援してるぞ、鏡」

「え、俺声に出てた?」

「顔に出てたよ?」


顔に?

というか俺は別に頑張るとかじゃなくて遊ぶだけだし。




HRも終わり、待ち合わせした校門へ......

行く前に変装をっと。


今日一緒に行動するので髪を整えてバレないようにしようと思っていたのでワックスを持ってきていた。


ということで髪を整えて校門の前で待っていると


なんか、目線が多いような気がするんだがそんなに変か?


ブーブー


携帯が震えた


ん?澪からか?


スマホの画面を開くと澪からではなくお袋から来ていた。


『毎年正月に三大財閥が会合を開いてるのは知ってるわよね?今年それに鏡ちゃんも参加することに決まったからよろしくね。』


............なぜ?

てかめんどいんだが。


何故か今の今になっての情報に困っていたのだが考えててもしょうがないので諦めることにした。


「お待たせしま......今日はそのスタイルなのですね」

「あぁ、一緒に出かけるからな」


丁度その時に澪が来た。


「私は別に普段の格好でも気にしませんよ?」

「この格好嫌いなのか?」

「い、いえ。嫌いでは無いですけど」


焦ったように手をフリフリする。


苦手なのかな?でも前から嫌そうな素振りを見せないし気のせいか?


「どっ、どっちにしろ鏡くんは鏡くんですし」


名前呼んじゃってるよ!外だから気をつけてるみたいだけど。


焦って周りを見渡したがどうやら帰宅のピークは越えていたようで人はいなかった。


「どうしたんですか?」

「なんでもない気にするな、そんじゃ行きますか」


ため息を吐きながら歩き出す。


そして一応澪の横を通り過ぎる時にボソッと


「まだ学校、名前気をつけて」


と言って先に歩いていくと後ろから『あっ!』と聞こえてきて。


トテトテと追いかけて申し訳なさそうに隣に来た


最初から気をつけてくれればありがたいんだけどなぁ。


澪と並んで最寄り駅へと歩いていきながらそう思ったのであった。


立ったまま寝るならいいって言われて立ったまま寝てたら怒られるんですよね。

世の中理不尽が多いです。

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