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油断は禁物さ



「降りろ!」


 クザッツ親衛隊員は、

 虜囚の女たちを怒鳴りつける。


「わあ!」

「きゃ!」

「うわ!」

「わかったわかった」


 言いつけるだけに終わらず、

 隊員たちは女たちの手足をひっつかんで

 護送車両から引っ張り出す。


 ジャングルの中の草地に、四人は降り立った。


「前へ進め!」


 親衛隊員は銃剣をちらつかせる。

 年代物のアサルトライフルを構えて。


 鋭い銃剣が陽光に煌めく。


「「「「…………」」」」


 今にも突き刺されそうな危険を感じ、

 ダナたちは仕方なしに歩き出す。


 足錠を掛けられたままなので、

 歩幅は鎖の長さ分しかない。


 むっとする熱気と、

 近くを飛び回る無数の名も知れぬ虫たち。


 銃剣を突き付けられたまま、

 四人ははかどらぬ道を進む。


 もっとも、

 喜んで進みたいわけではなかったが。


 目的地はわからぬながら、

 四人は

 危機に向かって歩いているのだと感じていた。


「ギャーッ!」


 ふと、

 おぞましい叫び声が聞こえた。


 鳥のものか、


 獣のものか、


 あるいは人のものか。


 ダナにはわからない。


 他の皆にもだ。


 親衛隊員たちも、

 叫び声に気を取られる。


「Deutscher Kaiser!」

「ギャーッ!?」


 プロイセン拳法奥義!

 親衛隊員は首を折られ死亡!


 叫び声に皆が気を取られた一瞬!


 そこでフレイヤは攻勢に転じた!


 足の力だけで跳躍!

 親衛隊員の肩に跨り!

 太腿で首をへし折ったのだ!


「振起皇基!」

「ギャーッ!」


 帝国拳法奥義!

 親衛隊員は吹きとばされる!


 すずりもフレイヤの蜂起に続いた!


 不意に身を沈め、

 一気に動き出しての体当たり!


 複数人の親衛隊員を吹きとばした!


「私たちは別れて逃げよう! ブリッジ!」

「了解よ、ダナ!」


 鎖に制約されたちいさな歩幅で、

 二人はぎこちなく走り出す。


 地の利を得、そして十全の装備を持つ

 親衛隊員たちにとって、

 あまりにもささやかな抵抗だ。


 こざかしさよりも

 いじらしさが勝るかもしれない。


「Aga-Pu――!?」

「Das Deutsche Volk!」


 だが、

 それは二人の達人がいない場合だ。


 別々の方向へ走り出した二人は、

 確実に親衛隊員の注意を引いた。


 一瞬のことだが。


 一瞬とは、

 近接距離における奥義の発動には

 十分すぎる時間である!


「Aga-Pua!」


 BANG! 銃撃!


「――おかげさまで。万機公論!」

「ギャーッ!?」


 すずりは飛来する銃弾を利用!

 手錠の鎖を破断!


 自由になった腕をもって!

 必殺の掌打を叩きこむ!


「すずりちゃんはかしこいなあ。それに器用だ」


「お褒めに感謝! ――盛行経論!」


 帝国拳法奥義!

 手足錠の鎖を砕き!

 フレイヤの手足を自由にする!


「Das Deutsche Volk!」


 プロイセン拳法奥義!

 すずりの足錠の鎖を破壊!


「こいつらを倒して、二人と合流しよう!」

「フレイヤに賛成!」



かつおのたたきをにんにく醤油でいただきたいように感じます……!

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