表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/34

鍛錬、そして連携の勝利



「Über Alles!」


 フレイヤ! プロイセン拳法! 連打発劫!


「上下一心!」


 すずり! 帝国拳法! 連撃繚乱!


「「「「ギャーッ!?」」」」


 武芸燦然! 誉れの業よ!


 銃を抜こうとした男たちを、鮮やかに吹きとばす!


「クソッ! ひるむな! やれ!」

「「「「Geh-yai-geh!」」」」


 イワン号令!


 アロハグラサンたちは立ち上がる!


「ドアが閉まります、ご注意ください」


 だが! エレベーターの戸が閉まる!


 フレイヤとすずりが戻った直後に!


「ちっ……逃がしたか……!」


 エレベーターはなめらかに上昇!


 デカパイギャル軍団! 離脱完了!


「追え! 全ての階で片っ端から停止ボタンを押すんだ!」

「「「「Geh-yai-geh!」」」」


 アロハグラサンたちは、階段へと走り出す。


     †


「ありがとう、助かった。

 エレベーターをあのタイミングで閉めてくれた功労者は?」


「あ、私」


 フレイヤの問いに、ダナが答える。


「ありがとう、ダナ。

 私のおっぱいさわっていいよ♡」


「すずりちゃんがブリッジみたいなこと言った……」


「そうかしら、ダナ?

 わたしそうは言わないで、逆に揉んであげるところだけど」


「ん♡ ――実践しなくていいから!

 それで、どうしよう?

 とりあえず上に行ってるけど、他のビルへの通路とかないよね……?」


「ないね。

 ヘリポートはあるけど、そう都合よくヘリが来るはずもない」


「ゲイファック中の王子二人を人質にして、

 正面突破はどうかしら?」


「つまらんことを言うな、ブリッジ。

 人質の通じる相手じゃない。王室警察の制服を着てる私をも、

 奴らは撃つつもりだったのだから」


「フレイヤの言うとおりね……困ったわ……」


「……しっかし、あいつ何が目的なんだろ?


 家賃は払ったんだし、もういいじゃんよ」


「え? ダナを狙ってるに決まってるじゃない」

「うんうん、ブリッジの言うとおり」


 ブリジットとすずりは、さも当然のことのようにのたまった。


「え、そうなの!?」


 二人の言葉に驚き、ダナがとんきょうな声を上げる。


「それはそうだろう。

 伝え聞いたかぎりだが、

 奴はダナが一人でいたところに声をかけて来たんだろう?

 なら、ダナが目的だと考えるのが一番シンプルだ」


「えー、

 それなら家賃の嫌味なんかをえんえんと言うかな。

 最初っからハーレクイン傲慢ナンパ金持ちみたいな話を

 やっといた方が早くない?

 どのみち私ゃ断ったけどさ」


「ダナはかわいいから♡

 ダナが謙遜するよりもずっとね」


 言いつつ、ブリジットはダナの乳房を揉みしだく。


「んぅ♡ だから!

 揉まな♡ いで! ブリッジ♡」


「――ホテルの警備部門とクザッツ警察への通報は、既に私が済ませている」


 スマホをしまいながら、フレイヤが言った。


「私たちはこのままエレベーターに乗り続け、適当なところで降りる。


 そして立てこもれる場所を探す。


 そこで奴らの逮捕ないし撃退を待つ。


 それ以前に発見されるようなら、


 銃の役立たぬ環境を強いて決戦を行い、勝つしかない。


 こちらの意図せぬタイミングでエレベーターが停まり、

 そこに奴らがいた場合も、決戦を行うこととなる」


「つまりフレイヤ、無策ってこと?」


「ああ。

 しかし、すずりちゃんだって

 必勝の作戦があるわけではないだろう?

 もし、あるのなら教えてほしい。

 私たちの友達を守るために」


「ごめんフレイヤ、責めるつもりじゃなかったの。

 ほんとにごめんね?

 でも、状況を確認させてくれてありがとう。

 私、がんばるから」


「すずりちゃんがそう言ってくれるなら、

 私たちの勝利は確定したとも。

 夕飯をどこに食べに行くかを考えながら、

 リラックスしてやるとしよう」


「それじゃ、そろそろ停めるよ?

 最上階は展望室で、広すぎるから良くないだろうし」


「ああ、停めてくれ、ダナ」


「ダナ、お願い」


「ダナ、がんばって♡」


「ポチっとやるだけなのに緊張すんね……!」


 ダナは階床ボタンを押す。

 エレベーターはなめらかに、手近のフロアへ停止する。


     †


 エレベーターのドアが、エレガントな効果音を鳴らして開く。


「――!」


 フロアに降りるなり、

 四人は荒々しい足音を聞きつける!


 階段を駆け上ってくる音だ!

 それも複数人が!


「ファック!」


 先頭はイワン!

 一人突出して速い!


「Schwesterlich Zusammenhält!」


 フレイヤ突撃!

 プロイセン拳法炸裂す!


「ギャーッ!?」


 イワンに直撃! 骨肉粉砕!


 打撃の勢いで階下へ転落!


「「「「「Aga-Pua――!?」」」」」


 衝突音!


 クザッツ語での悪態!


 下にいたアロハグラサンたち――

 イワンが雇った、

 クザッツの屈強な男たちをも巻き込んだか!?


 階段を駆け上る中での数十キロの落下物だ!


 当たればただでは済まない!


「まだだぞ、すずりちゃん!」

「わかってるよ、フレイヤ!」


 しかし、フレイヤとすずりは気を抜かない。


 銃による反撃に備え、壁際へ。


 ダナとブリジットに手で合図して、後ろへ回らせる。


 これで、即座の銃撃を受けることはなくなった。


「来い! 三下ども!

 プロイセン! ヴァイマル! ブンデスレプブリク!

 三拳法の武名の糧と果てるがいい!」


「大日本帝国拳法もお忘れなく!

 無刀ゆえ、首を取ってはやれないけどね!」


 二人は堂々と声を張る!


 磨かれた業にふさわしい勇壮なる態度だ!


 そこに、何かが飛んでくる。


「――ん!?」


 すずりの動体視力は、飛来物は円筒形の金属だと確認した。


 フレイヤの知識は、それはクザッツ警察装備品のスタングレネードだと見抜いた。


「伏せて!」

「伏せろ!」


 すずりとフレイヤは同時に叫ぶ。


 しかし遅い。


 閃光! 轟音!


 次弾発射!


 閃光! 轟音!


 さらに続く閃光轟音!!


 複数のスタングレネードによる光と音の暴風に、

 四人の感覚は白く染まる。


「Hola! Hola!」

「「「「Geh-yai-geh!」」」」


 指揮官号令!


 クザッツ警察たち応答!

 階段を駆け上る!


 クザッツ警察たちは、

 倒れふすデカパイギャルたちに手錠をかけ拘束!


「フローショトク殿下、

 ジャブジャーブ殿下、両殿下弑逆の現行犯で逮捕する、賊女ども。


 国王陛下の直々の御手討ちをおびえて待て!


 惨死すべき邪悪の徒めが!」


エンジニアの皆さま、メンテナンスありがとうございます。

ここに書いたからとて、お目に触れることもないのでしょうけれど、他に書くところもないので書いておきます。いつもお世話になっております。おかげさまで楽しくやっております。

ほんとうにありがとうございます。


そして、読者諸賢のご高覧にも感謝いたします。微増が続いており、うれしいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ