プロローグ
初めまして!!!!!
自分が寝る前に妄想するような世界を文字に起こそうと思い、書き始めました。
一緒に僕の妄想ワールドを楽しんでもらえると嬉しいです!
カタカタカタカタ
いつも繰り返すこの音とリズム。あの頃思い描いていた大人の人生とはかけ離れている。現実はいつも非情だ。
「はぁ、なにやってんだろうなぁ」
そんなことをぽつりと呟くその男、入社2年目22歳の新社員『青木 大介』は早くも人生の過酷さに嘆いていた。気づけば21時をまわっていた。既に明かりは消え、残業中の社員もほとんどいなかった。
「んなこと言っている暇があるなら、さっさと終わらせろよアホ。」
そう言うのは、同じく残業中で大介より3歳年上の先輩『夏川 静香』である。容姿は誰が見ても美人なはずなのに、恋人いない歴=年齢なのは、その口調からも少し察せるだろう。彼女もまた、人生の過酷さに半ば諦めていた。
「そう言われましても・・・先輩こそまだ終わんないんですか?」
「ん~、あと6時間くらい?」
「はああああ!?」
「あははは冗談に決まってるじゃんwwwホントはたった今終わったよ。おめーも、とっとと終わらせて飯行くぞ」
「・・・はい。」
この会話も、最早日常会話である。他の同僚からは『残業コンビ』だとか、『夫婦』とまで言われている。こちらとしては、残業なんてしたくないし、さっさと帰って人生を少しでも楽しみたいところだ。
「はやりの異世界にでもいけたらなぁ」
「そんな実現しないフラグ立ててどうすんだよ。そうやって余計なことばっか考えているから、いつまでも終わんねーんだよ」
全く、夢も希望もこの女にはねーのかよ!!
この叫びは声にでることなく、心の中で止まった。その代わりに、今日の地獄が終わったことを告げた。
「お待たせしました。本日のレベル上げ完了しました」
「おい、脳みそ異世界行ってるぞ」
―――――この世界は嫌?
「ん?今なんか言いました?」
「おい、脳みそ異世界行ってるぞ」
「いや、そうじゃなくて!」
「ん?じゃあ私は分らんな。とうとう体壊れたか~?」
―――――あなたたちが必要なの。
「ほらまた!」
「確かに聞こえたな。私たちが必要?どういうことだ?」
「先輩、どうしてそんな冷静でいられるんですか!」
大介は今まで経験したことがないことが起こりながら、隣で冷静でいる美人先輩に盛大にツッコミをいれた。
―――――私たちの世界を救えるのはあなたたちだけ。
「どうゆうことだ!君は誰なんだ!どこから話しかけているんだ!」
混乱の所為か、見えない相手に質問攻めをかましてしまった。しかし、ほとんどの人間が同じことになるだろう。ただただ一人を除いて・・・
「私たちは何すればいいんだ?まさか異世界に召喚するとか言わないだろうな??」
―――――ッ!・・・え、ええ。そうです。突然で申し訳ないのですが、時間が限られているので、詳しくは後程。
まさかの的中に、驚きを隠せない声の主だが、時間が限られているのだろう。すぐに本題へと戻し、魔法陣を大介たちの足元に出現させた。その瞬間、あたりが光で包まれ、2人の視界は真っ白になった。大介の願い事は、ものの数分で叶えられることとなった。体感でとても長く感じられた時間のあと、光が収まったオフィスルームから2人の姿は消えた。
この日、急に会社から残業コンビが失踪したことによって、会社、世間、家族、友人が、心配や恐怖に襲われたことは言うまでもなく、容易に考えられることだろう。当の2人からしてみれば、そのような心配や恐怖などでは、片付けることのできないような数々の出来事を、これから身をもって知ることになるのであった。
最初なのでこれくらいの文字数のほうが読みやすいのかなと思い、まとめてみました!
これからは、僕の気分と切りの良いところで区切っていこうと思います!W
感想おまちしております!!