6 第101回 サイムマンズ会議 1
6 第101回 サイムマンズ会議 1
「馬鹿が。先走ってやられやがった! 」
そう言うのは、悪の軍団サイムマンズの幹部の1人、サード・サイムマンである。性別は男だ。
見た目はいたって真面目な感じの青年である。
「あら? 彼が闇金に土下座しまってくっていたところを、貴方が保護してサイムマンズに入ったと聞くけど。あんな無能をサイムマンズの構成員にしたんだから、多少は責任をとるふりくらいはするべきじゃないの? 」
サードに対して追及をするのは、またもや悪の軍団サイムマンズの幹部の1人、セカンド・サイムマンである。性別は女だ。
とても妖艶な感じの女性である。
「別に末端の構成員にするくらい問題ないだろうよ」
「せめて、協力者の1人か又は傘下組織の構成員にするべきだったと思うわ? 」
「彼は失敗してやられてしまったが、一生懸命働いてくれたんだ。俺は感謝すれども馬鹿にはできないね」
「でも彼の所為で、サイムマンズは馬鹿で無能な集団というイメージが出来てしまったのよ? 」
2人の口論は終わりそうになかった。
そして、さらにもう1人の幹部が口を開くのであった。