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あまつぶ

2作目です。

最後のシュートが外れると同時にデジタル音が響き渡った。



22-53

完敗だった。


悔し涙は出てこない。

3点は入ったところで変わらない。



まー、こんなもんでしょ。

優勝を本気で目指してはいない。特別な練習をしてきてもいない。

相手も強かったが、次の私立の女子校には勝てるはずがない。公立の限界だよ。よくやった。勉強と両立したし、3回戦敗退は悪いほうじゃない。ベストは尽くした。大きな自滅もミスもない。単純な力負け。相手のほうが少し背が高くて少し上手だった。


ただそれだけ。いいじゃないか。悪くなかったよ。

悪くない。誰も悪くない。私も里奈も遥も有希も七未も。ベンチのみんなも。後輩の応援も。

そうだよ、悪くなかった。悪くなかったのに、なのに、なのになんでなの。













私は目の下の雨粒たちをぬぐいながら、決意する。


次だ。


最後のシュート

次こそ私が決めてやるから。

ありがとうございました。

明日も見てください。

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