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第21話

『答えなんか見つからなくても、そうやって悩んで、壁にぶち当たって、また頑張っていけばいい。辛い時は泣いてもいいし、飲んでもいいし、無理する必要なんかないよ。』 


そう言いながら、ジュンペイがまた成長の階段を一歩ずつ登っていくのを俺は喜んでいた。


『ケンタさん。そうですね。今は辛いけど乗り越えなきゃならない壁なんですよね。』


『そうだ。頑張れよ。みんな期待しているんだから。』


『そして、乗り越えた先にはまた一歩成長した俺が待っているはず。』


『そうやって悩みながら一歩ずつ積み重ねてさ、どんな形で会社を去るかわからないけど、その時に、胸を張って、俺は頑張った、って誇れるまで、俺は頑張りたい。』


『俺もそう思います。新しい工場長みたいな働き方したら、きっと最後に自分を誇れないと思う。偉くなれなくてもいいから、正しい気持ちを大切にして、最後に胸を張れる人生がいい。』


『ジュンペイ、お前ならきっと大丈夫だよ。』


『ケンタさん。でもつらい時は、悩んだり、泣いたり、酒を飲んだりしてもいいんですよね。』


『ああ、リフレッシュして明日の活力を生むのも大切だからな。』


『じゃあ、これからナオミちゃんの店行きましょう。可愛い後輩の明日の活力のためですよ、先輩。』 


こうして夜が更けてゆき、また明日が始まってゆく。


課長も、工場長も、部長もみんな、こうして壁にぶち当たって、成長していったはず。


僕らも同じように成長の階段を登ってゆく。出世して歴史に名を残す人も入れば、心や技術を伝承して後世に名を残す人もいる。目指すべきものは、人それぞれ。何のために働くのか、それも人それぞれ。


でも、胸を張って、誇りを持って、頑張ったって言えるのが、一番いいんじゃないかなって思います。


ケンタとジュンペイを代表する若い世代の未来に期待して、そんなサラリーマンの物語。




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