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異世界迷行記  作者: 田中
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第十九話 ~セシリー達を強化する(1)

間が空きました。

飲み会が続くと書く気力と時間が~(という言い訳)

セシリー達を強化しよう


 セシリー達とパーティーを組むことにしたが、当面の目標を決めよう。

まず大事なのは、セシリー達を強くすることだ。

そのために、基本的には彼女らのレベルを上げることを優先するのが良いだろう。

いわゆるレベリングをすることにしよう。

そもそも、自分もステータスが高かったため、未だにレベル3だ。

冒険者として一人前に扱われるためにもレベル5以上にしておくのが望ましいしと思うし、今後安全にこの世界を見ていくためにもある程度のレベルが必要になると思う。


 そしてレベリングをするためにも武器防具をそろえる必要もある。

しばらくは自分が先頭で魔物を倒す形になるため、彼女らが攻撃することはほぼないと思う。

しかし、不測の事態に備えて最低限の装備を持たせることは必要だろう。

防具は自分と同じで良いだろう。

武器は、セシリーは剣か槍、ロミーは杖、アニーは槍が良いだろう。


 さて、この方針で武器防具を買いにいくことにする。

細かいところは本人達に聞くため、セシリー達も連れて昨日行った武器防具屋に行く。

武器防具屋のおっちゃんに理由を話して、武器防具を揃えてもらう。

防具のサイズは大丈夫なのかと思っていたが、3人分ともきちんとしたものがあったようだ。

武器は3人とも買うのが初めてなので、何が良いかさっぱりわかっていない。

おっちゃんに説明してもらったがどうにもわからないようだったので、事前の方針に従ってアドバイスをして、セシリーに鉄の長剣、ロミーに木の杖、アニーに鉄の槍を購入した。

武器の関係と重量の問題で、ロミーとアニーが盾を持てなかったこと以外は事前の方針通りだ。

出費は防具が3人分で銀貨13枚、武器が銀貨30枚だった。

どうやら、物価的にはトリケラと同じレベルのようだ。


 お昼近かったので近くの露店で軽くお昼ご飯を食べる。

お昼ご飯を食べながらセシリー達に確認したところ、開拓村ではお昼ご飯を食べる習慣は無いらしい。

そういえば、日本でも昔の農民なんかは1日2食だったと聞いたことがある。

現代の感覚を持った自分からすれば、お金に余裕があるなら1日3食を食べたほうが健康に良さそうだと思うので、セシリー達には3食を食べさせよう。

少なくとも、彼女らは痩せすぎなのでもう少し食べさせて健康的な体を作ってもらうべきだろう。


 昼食後、冒険者ギルドに行く。

今日、冒険者ギルドに来た目的は、奴隷をパーティに入れた場合の手続きや問題がないかの確認と、訓練場で訓練を行うためだ。

確認については、カウンターで質問をしたところ、特に何かをする必要はないとのこと。

基本的に奴隷は購入者の所有物という扱いなので冒険者ギルドへの登録などはできないが、購入者が冒険者登録をしていれば施設の利用などは問題ないそうだ。

奴隷=モノというのがどうにも納得いかないが、この世界に来たばかりなのでしょうがないと無理やり納得させる。


 冒険者ギルドの施設は自由に使えるので、セシリー達を連れて訓練場に行く。

訓練場は、ギルド裏手にある広場で、冒険者が連携の練習や技の確認などをする場らしい。

ようするに単なる広場だ。

時間がお昼を過ぎていることもあり、広場に自分たち以外の人はおらず、今日のところは貸切で使えそうなのは有難い。


 人目を気にすることも無さそうなので、早速練習を始める。

セシリー達は元々開拓村にいたこともあって魔物の怖さは理解しているようで、真面目に練習をしてくれている。

練習は魔物に見立てた案山子のようなものを武器で攻撃するのが主だ。

3人とも武器を持ったのが初めてなのできちんと攻撃できるまで、小一時間かかった。

ロミーとアニーにはそのまま攻撃の練習をしてもらって、セシリーには盾の使い方を学んでもらう。


 自分が考えているこのパーティの戦い方としては、基本的に自分が先頭に立ち、敵の攻撃を受けつつ敵を倒すのが基本だと考えている。

敵が少ない場合には、隙を見つけたらセシリー達が攻撃しても良いと思う。

ただし、魔物の数が多かったりすると、彼女らに魔物が向かうかもしれない。

その時は無理に倒そうとせず、セシリーに防御を固めてもらい自分が来るのを待つ戦い方を取ってもらおうと考えている。


 真面目に練習してもらいたいのもあるし、理由を知ることで訓練の効果が高まると思うので、全員が冒険者として生き残っていくために必要な戦い方であることセシリー達に説明をする。


「もちろん、ご主人様のおっしゃることが正しいことは理解しています。

頑張りますので訓練をお願いします」


 基本セシリーはこんな感じで真面目だ。

やはり、姉ということで妹を守ることに関しては強い想いがあるようだ。

妹2人は話は聞いたが理解はしていないようで多少心配だが。


 午後は夕食まで訓練場でセシリーの盾の訓練を続ける。

さすがに半日近く続けたので、自分のある程度手を抜いた攻撃なら、だいぶ捌けるようになった。

ちなみに妹2人は疲れるのか休憩を挟みながら杖と槍の訓練を続けさせた。


「さて、今日はここまでだ。

明日は実際に魔物を倒しにいってみよう」


と訓練終了をする。

言葉通り、明日は実際に魔物を見せて、可能だったら倒させてみようと思う。

そのためにも、今日はご飯をお腹いっぱい食べさせてゆっくり休養させよう。

幸い、3人とも痩せすぎなくらいなのでダイエットなどとは言い出さないだろうしね。


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