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異世界迷行記  作者: 田中
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第一話 ~異世界に迷い込む

初投稿です。ご感想いただけると嬉しいです。

自分が異世界に行ったらこうするよなという観点で書ければと思います。

「あ~空が高いなあ……」



 思わず空を眺めて呟いて現実逃避をしかけたので整理がてら行動を思い出してみよう。


 自分の名前は 佐藤 良、某ソフトメーカーに勤める30歳のサラリーマンだ。

今日は日曜で仕事も休みなので昼過ぎまで寝ていて、お腹が減ったので弁当でも買いに近所のコンビニエンスストアに行くところだったはず。

あと少しでコンビニというところで、気がついたらこの草原にいたのだ。


周りは草原、それに前後に続く道。

道と言っても単なる田舎道で、もちろんアスファルト舗装なんてされていない。

遠くには山々が連なっている。

天気は良く、春や秋のようなさっぱりしとした風が吹いている。

これが、遊びに来たのであれば「自然が素晴らしい」なんて言ってたかも。


ふと思い出して、ポケットに入れていたスマホを見てみたがアンテナが1本も立っていない。

もちろん、MAPアプリで見ても「現在地特定不可」。



 ということで冒頭に戻るわけだが。


さて、どうしよう。

じっとしててもしょうがないから道に沿って進むことにしよう。



 しばらく歩いていると森が見えてきた。

道は森の中に続いている。

森の前でちょうど良い木の棒が落ちていたので杖代わりに拾った。


森の中に入り、道に沿って歩いていると森から何かが飛び出してきた。

見た感じは服を着た仔犬?

可愛いのかなと思った瞬間、それが飛びかかってきた。

思ったより凄い勢いで飛びかかってきたのだが、しょせん仔犬。

さっと躱してよく見ると、目が赤くて口からよだれを垂らしてて…

うん、可愛くないし、これって狂犬病じゃない?

噛まれるとまずいので撃退させてもらうことにする。


 再度、飛びかかってきたので、逃げてくれるといいなあと思いつつ、躱しながら仔犬の胴体部分を杖で殴ってみる。


ギャン!


 それなりに手加減したつもりだったが仔犬は鋭く悲鳴をあげながら転がって動かなくなった。


「やば、やり過ぎた」


 様子を見ようと急いで近づいたら、仔犬は透明になって消えてしまった。

後に残ったのは牙が1本。


「えっ? どういうこと?」


 少し混乱しながら考える。


当然切り替わった景色。

見知らぬ土地。

繋がらないスマホ。

突然襲ってきて、倒されると消える犬。


……これはあれですね。あれ……


異世界きてしまいました。ってやつですね。


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