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among of sadness   作者: 瑞姫
1/1

act. 3

-輝希side-


声羅ちゃんにメールを送ってみた。


どんな返信がくるのかドキドキした。


『せいらです。

よろしくね(´・ω・`)』


第一印象は大人しい感じがする子。


これからのメールも大人しくてでも、なんだか…


悲しい感じがした。


もしかして今までで、なにかがあったか、メールをしてて悲しいことがあったかな?


後から分かればいいかな?



しばらくメールをしていたら

僕がしたメールから返信が来なくなった。



-声羅side-


(どうしよ...)


あれから返信せずに寝ちゃった。

悪いことしたな、謝っておこう。


「声羅ー!ご飯つくりなさい」

「はい、今すぐ」


また、お母さんに使われる。


こんなに苦しい日々はいつまで続くのだろう。


そう思いながら、階段を降り、お母さんのところに行く。


「お母さ...」


「ちょっとお母さんなんて呼

ばないでよ」


「ごめんなさい。紗英さん」




-輝希side-


昨日、あれからメールは来なかった。


きっと何か用事が出来たんだろうな。


今日は休日で、用事が何もないから、読者や映画鑑賞でもしよう。



僕の世界観は全てこの2つから出来ている。


声羅にはこの世はどんな風に見えているのだろう。




-声羅side-


やっと一人になる時間が出来た。


私はお母さんが大好きだった。でも、今は嫌いだ。


彼が出てきてから、お母さんは変わってしまった。


支えてくれるかな?


輝希は。



-輝希side-


僕が学校の廊下を歩いていると、声羅ちゃんのメアドを教えてくれた、朝日山に話し掛けられた。


「輝希ー!どう?声羅ちゃんとはさ」


「声羅ちゃんとはまぁまぁだよ」


「"まぁまぁ"って...」


「別に付き合う訳じゃないんだからさ」


「付き合わないのかよー」



「当たり前だよ、あの子何だか色々抱えてそうだからなぁ」


「あぁ、それなら俺、事情知ってるぞ?」


「そうなの?」


「あぁ。あそことは何故かと仲良いんだよ」


そこで朝日山は不思議に顔をしかめた。


「そうなんだ」


「教えた方がいいか?」


「必要ないよ。声羅ちゃんが言い出すまで待つ」


「輝希らしいな」


「当たり前だよ」


「ときどき俺は、輝希が何かの宗教とかに入ってんのじゃないのか、疑うよ」


「僕の中にある真髄は全て本とか、映画だからね」


「じゃあ、輝希が読んで見てきたやつに感謝しないとな」


「ただ単に僕がマニアなだけなんだけどね」


「それでもだ!!俺にとっての輝希は神様イメージだ(笑)」


「不完全な神様だね」


「だな(笑)」


こうして、僕らの何気のない会話が終わった。


これだけでも、僕は成長できたよ。



-声羅side-



「声羅来てるよ..」


「キモーーーい」


「独り狼役演じてるよ」


「「「あの尻軽女-ビッチ-」」」


陰口。


久しぶりに学校に行ったらこれだ。


もう陰口のレベルじゃないよね...?


早退しようかなぁ


ここが凄い窮屈。


リビングは地獄。


自分の部屋は天国。


引きこもりの第一歩?


ヤバいなぁ


まず、家に帰ってなにしよう。

皿洗いして、ご飯買って、勉強して、



....メールしよ。




今日だけは頑張って授業受けよ。


「声羅さん。今暇かな?」


「なんで?」


「ちょっと話があるんだ」


「どんな?」


「声羅さんにしか言えない事なんだ」


「そぅ。名前は?私、知らないの」


「壮護です」


「そうご...。私の事は普通に声羅と読んで。堅苦しいのは嫌いなの。」


「わかったよ、声羅。向こうの部屋に

行こう。」


「わかったよ」


教室を出て左に真っ直ぐにある、学習室に入った。


入ったら5人ぐらいの男がいて襲われた。


あられのない姿にされ。


好きでもないやつらに、犯され。


何もかも初めてだったのに、こんな形で終わるのは、きっと私自身のせいなのか。





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