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Confession phobia  作者: nEin
3/28

3.少しだけ、


こんにちは.

皆さん、2人の名前と苗字の関係には気づかれましたか??


答えを言ってしまうと、2人の苗字に入っている動物の鳴き声をアレンジしたものが名前になっているんです.

これから現れる登場人物も、そういった名前になっています.

どんな動物で、どんな鳴き声なのか、想像しながら読み進めてみるのも面白いかもしれませんね.





「ねぇねぇ!」

「∑んぶっ!?」


横から、急に犬島がフェードインしてきた.

近い近い近い!やめて下さいお願いします.


「今の聞いてた??おばちゃんに俺らの出会いを説明してたんだよ.」

「出会い?どんなんだったっけ??」

どうでも良すぎて全く覚えていないのだ.

「えー、そんな!覚えてないの??」

「うん、皆目見当もつかないね.」

「じゃあ、もう一回説明しますかー.」


『あれは俺がまだ高1の時!

厳密にいえば、入学式もまだだったから高1ですらなかったんだけどねww』

元気に始まった回想話.

なかなかいい出だしだぞ、若さがあっていい. wに若干腹が立つが.

『高校入学を機に、俺はこの町に引っ越してきてたんだ.それで、高校までの道をを確認しておこうと思って外を歩いてたんだけど….』

『迷っちゃったんだよね、見知らぬ街だし仕方がないことなんだけど.』

あははー、なんて悠長に笑っている場合か.

『で、困ってた所に現れたのが!ジャジャーン!!何と、笑ちゃんでーす!』

…回想終了.


「やー、あの時の俺には天使に見えたね♪風になびく飴色の髪、制服のスカート!」

ごくり、どこからか音が聞こえてきた.

生唾の音源は…おばちゃんだ. どんだけ興味津々なんだ、おい.

「見とれる俺に『どうした?』.もーアレだよね!!俺はあの瞬間、笑ちゃんに惚れましたー!だから付き合って下さい.」

「お断りしまふぇ.」

「あー!!俺が最後に残しておいた一番大きい唐揚げ食った!」

「んまい.」

「おばちゃんが作ってくれるご飯最高だもんねー.」

「やーだー、そんな風に褒めてくれたって何もでないわよー??」

「おばちゃん綺麗!」

「おばちゃんチャーミング.」

「よっ、日本一!」

「いや、おばちゃんの料理の腕前は世界一だ.」


この褒め殺しに効果があったのだろう.

その後、とんかつ、唐揚げ、サラダ、ハンバーグ、餃子、春巻き、さらにはデザートまで出してもらった.


こんな風に良くしてくれるから、この定食屋から離れられない



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