タイブレーク4
「よく本社にいるんだけどね、彼女は結婚しているけど、旦那より責任感が強いよ。旦那も以前うちにいたことがあるんだ」
「社内恋愛ですか」
「そう、よく彼女のハートを射止めたよ。身のかたい子だったから」
「へぇーこの会社でそんな戦いがあったんだ」
「部長の加藤はフラれたんだ」
「えっ加藤部長がですか」
「そうだ」
「へぇー、いろんな人間模様があっていいですね」
「丸ちゃんは彼女がいないの?」
「はい、いません」
「うちの給料じゃ、所帯は当分無理か」
「社長に自信をもっていわれても、対処の方法がありません」
「でも仕事に慣れたら、少しぐらいのアルバイトはかまわんよ」
「へぇー、普通はいけないのに理解があるんですね。でもそれなら能力給を考えてもらえませんか」
「まあ、最初はしょうがない。昇給は考えておこう。でも丸ちゃんは『FMピュア』の編集がしたかったんだろう。音楽の世界では結構名前が売れてたそうじゃないか。力を貸してくれたまえ、悪いようにはしない。今回は白石君についてコンピューターの編集を勉強してくれたまえ。将来必ず役に立つから」
「わかりました、僕もいままで音楽しかやってないのでいろいろ勉強したいと思います」
「今度みんなで飲みに行こう」
「はい、わかりました、じゃあ配置は決定ですね」
「頑張ってくれたまえ」




