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ビッグゲーム3

 「へぇー、確かに必要な人にとっては役に立ちますがニーズが限られますよね。一般の人はニュースの速さなんて求めないでしょう。地震とか災害のときは別ですけど、非常時にはやはりラジオのニュースに頼りますから」

 「私たちはラジオ、キャプタル、テレビ、新聞と、そんな連携が持てたらいいなと考えているのです。つまり、初動動作はラジオで、キャプタルであらましを知って、テレビ、新聞で状況を確かめる」

 「確かにその連携はいいと思いますが、キャプタルだけ高いお金を取るというのが納得できない人がいるのではないでしょうか」

 「私はそうは思いません。電話やFAX代と同じ感覚で捉えてもらえばいいと考えています」

 「なるほど、でも30分の情報料金が400円はちょっと高い。新聞代は4分の1です」

 「それはそうですが、価値のある情報にすればそのへんは乗り越えられるのではないか、と考えます」

 「ただ、災害があったときに電話回線がつながらないなんてことはないのですか」

 「それはわかりません。確かに一番重要なことですね」

 「災害のときみんな家族の安否を確かめたい、と思うでしょう。電話回線がパンクするのは目に見えています。対策を考えないでもし情報が通じなかったら大変な事態になるでしょう。そうなっては遅すぎます。そこが最重要課題ですね。僕もせっかくかかわりをもてたのですからいろんな意見をいいたいです。好き勝手なことをいって申し訳ありませんでした」

 「結構まともな意見をいうでしょ」と白石が言葉をはさんだ。そして大野は「気がついたことがあったら気兼ねせずどんどんいってください。そのほうがうれしいから」と相槌を打った。正儀は大きな声で「ありがとうございます」と答えた。

 「ふたりとも昼飯はまだでしょ、一緒に行きましょうか」

 「はい」と白石と正儀は大きな声で返事をした。

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