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シークレット3

 「いいメロディーですね、この曲いけますよ」

 「飯島先生の自信作です」

 「あの飯島和彦ですか」

 「はい、そうです。入江のために渾身の作品を用意してくれました」

 「すいません、考え方を統一しておきたいのでいくつか質問してもかまいませんか」

 「はい、どうぞ」

 「まず、タイトルの赤いバラのコンセプトを話されなかったと思いますが、やはり情熱の赤いバラですか」

 「あっ、すいません。そのとおりです」

 「そしてエチュードを予行演習といわれましたけど、あとのほうで後押しともいわれた。予行演習と後押しでは意味が違うと思うのですが」

 「私を踏み台、つまりバネにしてという意味ですのでどちらでもかまいません。私を利用してほしい、あなたの力になりたいの、そんなところです」

 「ここはとても大切なところなのではっきりしておきたいのですけど、アシストなら僕のプランはもの凄く価値があるキャンペーンになると思います」

 「どんなプランなのですか」

 「名づけて『ばらばらプロポーズ大作戦』です。良子が恋のアシスト、あなたに代わって恋する彼女に100本の赤いバラを届けて愛のメッセージを伝えますというものです」

 「なるほどこの曲のメッセージにぴったりですね、コピーもいい」

 「ありがとうございます、でも作詞家の歌詞も検討しなければなりません」

 「じゃあ、今度の会議に丸山さんも出席してくださいませんか。作詞、作曲、編曲者にうちのスタッフとレコード会社の制作と宣伝部が一堂に集まりますから、もちろん良子も」

 「わかりました、なんとか時間を作ります」

 「お願いします。ところで丸山さんも作詞をするんですよね。本田恭介の『ミッドナイトランナー』は丸山さんの作品だって井上社長から聞いたことがあります。僕はあの曲好きだったなあ、でもどうしてg.j.jijoというペンネームなんですか。僕は外国人だとばかり思っていました」



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