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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

道端に落ちていた石

掲載日:2026/04/30

中学の帰り、足元をみながら歩いていたら石が落ちていた。

その石は道端に落ちている普通の石。

だが、少年には特別な石に見えてしまった。

その石を拾おうと拾うと触れると、何かが流れて来た。

人の首を斬る瞬間だった。

「ぅわっ」

咄嗟に言葉が出て、石から手を離した。

それぐらいにグロテスクな映像だったから。

だが、今のは本当に映像なのか?

誰かの記憶みたいな物だった。

もう一度、石に触れるが何も見えなかった。

不思議な石だなと思った。

流石に少年も怖くなってしまい、石は持ち帰らなかった。


それから、少年の世界が彩り始めた。


次の日の登校時間に行くと、まだ石はあった。

ゴクッと固唾を飲んで、触れてみた。

猫と猫が戦っていた。

茶色と白色の猫と、黒猫だ。

縄張り争いだろうか。

勝ったのは、黒猫だった。

茶色と白色の猫は血を流して倒れていた。

そして、その映像は終わった。

もう一度触れても、現実の光景だった。

下校時間にまた来た。

触れるが何もなかった。

次の日の登校時間、触れてみる。

子供達が遊んでいた。

ボールを蹴っている。

サッカーみたいな事をしている。

それだけの、平和な映像だった。

下校時間に触れると、何もなかった。


その次の日、少年は下校時間の時間の時に触った。

触れると、泣いている女の子2人がいた。

喧嘩でもしたのだろうか。

石を離さない。

次の場面に移り、車が通っていた。

今日は離さなければ、映像を見続けられる事を知った。

そしてもう1つ、1日に1回だけ見れることも知った。

離してもう一度触れる。何も起こらなかった。

その不思議な石を今日は持ち帰った。

夜、その石を持ちながら眠った。

色々な映像が見れた。

母に起こされて起きた。

この石は、視界が奪われるだけで耳はどちらの音も聞こえるので起きれた。

たまにグロテスクな物や面白い物、怖い物もあるが面白かった。



それから1年が経ったと思う。

音は聞こえるが、視界が奪われたままだった。

石を持って居ないのに。

それからだろうか、少年の人生が狂い始めたのは。

視界が戻らなくなり、仕方なく母に助けを求める事にした。

母に今まであった事を全て話したが、信じては貰えなかった。

だが、「この部屋に石はないわよ」と言われた。

何故だと頭を悩ませた。

もしかして、石が体の中に入ったのかも知れない。そう言う話を聞いたことがある。

それからは、少年の母を説得し病院に行った。

本当に石が入っていた。胃の中に。

寝ている間に飲み込んでしまったのだ。

それからは地獄だった。

グロテスクのものばかりが流れ、吐いてしまう様になった。

お祓いにも行ったが、効き目はなかった。

そして、最終的にはその少年は自殺してしまった。





そんな映像を、会社員の男性は石に触れて見てしまったのだ。

1週間程毎日石に触って見てきたが、流石に怖さが増した。

昨日、何かの体の中みたいな映像が映った。

もしかして……

「ぉえ」

吐き気が襲ってきた。

道端なので吐くわけにはいかなく、無理矢理吐くものだった物を飲み込んだ。

男は蹲る。


この石は、どうやって出てきたのだろうか。

どうやって少年の記憶を見たのか。

どうやって会社員の男性に見せたのか。

それを考えると、怖くなってしまう。


腰を抜かしてしまったのだ。

少ししてから、男は急いでその場所を離れた。

それからは会社員の男性は、そこを通るのを辞めた。

会社員の男性には、その石がどうなっているのか、今は何処にあるのか知らない。

知りたくもない。

もしかしたら、研究所等に出せば面白くもなりそうという考えも浮かんで来たが、彼処に行って石を触ると意識すれば、足がすくんでしまって行けなかった。

会社員の男性は完全に、恐怖に支配されてしまったのだ…。

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