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最凶の人生  作者: 時田総司(いぶさん)
5章 絶望の中学編

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10 まっさらなキャンパスに何を書こうか? 夢? 愛? 心? 希望? 今描けるものは、これだけだった

 夏休みが終わり、数日が経過した。時田が教室を出る度に、相変わらず“何か”を使用した彼への監視が行われている。


 そんな中、夏休み中から始まった異変が、時田を襲っていた。頭痛、体からの異臭――。最近では目の付近も鈍痛がするようになってきた。



 おかしい。



 時田は徐にトイレに行った。その間も、自らが監視されるだろうと感じながら――。


 鏡を見てみる。そこには明らかに生気の無い虚ろな表情の自分の顔が映っていた。


(おいおい、これじゃあ百歩譲って、犯罪者扱いされても無理はないかもな)


 次に時田は、自分の目をよく見た。光を失っている。しかし、今知りたいのはそんな情報ではない。



 目の痛みだ。



 目の奥から鈍痛がして止まないので時田は目蓋を引っ張って、目の奥を見ることとした。下の目蓋をグッと引っ張った。




! ! !! !?




 そこには多量の目やに……いや、膿の様なモノが存在していた。


(“何か”の影響か? 変な電波でも浴びて、体がおかしくなっているのか?)


 時田は疑問を浮かべながらも膿の様なモノを指で掻き出した。ずよっとした調子で出てくるそれは、明らかに自身の体調の異変を現していた。無限に出てくるのではないかと思うくらい、それは幾つも幾つも出て来た。


 それを出すのに、数分間かかっただろうか? その膿の様なものは、重さも体積も、丁度一円玉4枚分の量くらい出て来た。



 おかしい。



 それが出て来た原因が、“何か”によるものなのか、ストレスによるものなのか分からない。しかし、今の環境が続く事で時田の体は確実に異常を来たしていた。



 ――、


“あの日”から1カ月経つ。時田の精神は限界を迎えていた。


 家に帰ってからも何者かに監視されていると感じ、心の休まる暇が無い。夜、眠れない日々が続く。



 また、明日が来る――。



 眠ってしまえば、もう地獄は終わると考えていても、また、明日が来て、朝日は昇ってしまう。



(終われ。終われ。終われ。終われ。終われ。終われ。終われ。終われ。終われ。終われ。終われ。終われ。終われ!)



――、


 時田は夜、眠ろうと思って眠るのではなく、午前3時頃、体力の限界を感じ、ブラックアウトするように眠りについていた。



 朝――、


 学校へ行く為、時田は6時半頃起床する。睡眠時間が極めて少ない日々が続く。


 鏡を見てみる。鏡に映る“それ”は、人でも殺しそうな顔をしていた。



「フフッ。あはははは!」



(ははっ。精神が限界を超えると、人は笑いだすらしいな。おっと、そろそろ学校へ行く時間か)


 また、“何か”による監視を受ける学校へと足を進めるしかない。


「また来たよ、アイツ」

「あーあ、早く死なないかなー」


 教室には心無い言葉を吐く女子達が――。




(…………死にたい)




 そう切に思う時田は、机の上に鉛筆で何か文字を書き始めた。



『死にたい』


『ピストルを用意しろ』


『霊媒師を呼べ』



 そういった文字を書き連ねていった。


 ――、

 その文字は、放課後教員達により、発見された。

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