表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最凶の人生  作者: 時田総司(いぶさん)
1章 生まれる寸前

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/37

1 老若男女問わず、どんな人も虜になってしまうギャグ、それは下ネタ

 19××年――、始まりの魂『やきう』は決意を固めていた。終わらぬ紛争、次々と始まる新たな戦争、傷付き、血を流す罪も無き人々――。現代の世界の実状を嘆き、その現状を始めた世界の神を赦せなかった。

 今、神は人間、フサヨとして地上に居る……。



 神を――、殺す。



 宇宙の中心で、やきうは叫んだ。


「お前ら! 聴け!!」


 宇宙の果てまで届く、その熱気に富んだ叫び声は宇宙中の魂の心に響いた。


「神は、最悪だ! 俺達の事など、これっぽっちも考えてない!!」


「何だ何だ?」

「神?」


 声を耳にした、宇宙の魂が中心部へ集まってくる。


「アイツの所為で、たくさんの血が流れた! 今ここに居るお前らも、アイツが始めた戦争によって死んでここに来た奴もいる筈だ!!」


「……俺だ」

「私も……」


 嘗ての記憶が蘇り、彼の言葉をより理解するものも現れた。


「この世界を最悪なものにしたお陰で、苦しみに苦しみ抜いて死に、魂が消滅してしまったヤツも居る!! そいつはもう、生まれ変わる事も、宇宙を彷徨うことすらできない!! 俺は! 神を! アイツを赦さない!!」


「そうだー!!」

「やってしまえー!!」


「俺が、アイツを倒し! 世界を変えてやる!! 神殺しじゃ」


 わっと歓声が上がった。宇宙に居た誰もが、彼の言葉に心から賛同したように見えた。しかし――、


「フン……お前ひとりでどないすんねん」


 二番目の魂、『にゃかにゃかにゃん』が彼を喜ばしく思っていなかった。『にゃん』は『百寿』と一緒に、やきうのモノリスを地上に落とす計画を企てた。


 モノリス――、

 月の裏側に、202×年頃まで存在していたと言われている。それはヒトの魂一つにつき一つあり、宇宙の魂はもちろん、地上に生活する人類すべてに一つずつ存在していた。

 その恐ろしさは、触れた時に分かる。モノリスに触れると、対応する人間や魂と、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚全ての五感を共有することとなる。霊感が強い人間ほど、感覚は強く読み取ることができ、念じながら触れることで、その対応した人間の未来や過去の情報も得られることがある。

 地上に存在する兵力では、例えば戦車でも壊せないが、モノリスに衝撃を与えることで対象の人物の痛覚に刺激を、つまりは遠隔で好き放題に痛みを与えることができる。

 月に人類が久しく行かなくなったのはこの為かと思われる。


 そんな、月にあればまだ“マシ”なものを凶器や悪意まみれの地上に落とすのだ。それがどんなに恐ろしい事か、自分の身に降り掛かると思うとぞっとするだろう。

 計画は彼の演説の最中、二つの悪しき意志によって実行された。


 初代神とはまた違う、やきうと親しかった太陽の中にいる神、太陽神『キヨコ』はその事態を酷く憂いた。


「絶対に地上に生まれてはダメよ。きっと酷い目に遭う」

「太陽神さん……」


 この時、否。演説を行う前から、やきうは魂の死、消滅を覚悟していた。今更命など惜しくはない。どうにかして生まれて、フサヨを手に懸ける……。何か、手は……?

 ふと、やきうは地上に生まれたい理由、それについてウソを吐いてしまえば良いのではと、考えた。


「太陽神さん……。俺は、女に生まれて×××(ピー)して×××(ピー)して×××(ピー)したい」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ