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辻沢のアルゴノーツ ~傀儡子のエニシは地獄逝き~  作者: たけりゅぬ
第二部 辻沢日記(コミヤミユウのセルフライフドキュメント)

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「辻沢日記 3」(事前調査はバモスに乗って)

 5月末の今日は鞠野フスキのホンダ・バモスTN360型で調査前挨拶に辻沢に来た。


サキも加わってクロエと3人で辻沢入りだ。


 辻沢調査のキーマンである辻沢女子高等学校(略称:辻女)の教頭先生に挨拶しに行くと出かけているということで、待っている間に何故かバスケをすることになった。


高校のころ何度か辻女のバスケ部とは練習試合をしたこともあって、この奇抜な格好をした顧問のことはよく覚えていた。


改めて挨拶することはしなかったけど、向こうも見覚えがあったのか、あたしの顔を見るなりバスケするよねと言って来た。


相手は辻女の女バスの子たちだった。バスケは大好きだしいい気晴らしになると思ってやったけれど、相手は現役、かなうはずもなくただただ体力を消耗して終わった。


 結局、教頭先生は戻られたころには汗だくで、そのまま挨拶することになって鞠野フスキにはあきれられてしまった。


 その次が辻沢町長に挨拶。

 

きいてないよだったので、すごく緊張したけれど、あきらかにヴァンパイアな秘書さんの機転に助けられて、なんとか一日目のご挨拶回りは無事に終了した。


 次の日、夏の間3人で寝泊まりする場所を下調べに行く。

 

事前に伝えられていたのは、離れの一軒家が空いたので引き受けましょうということだった。


母屋でのご挨拶の後、そこに案内してもらうと、ご連絡を差し上げた後ボヤがあって焼死人が出たとぼそっと言う。


いつのまにか入り込んだ浮浪者だったそう。


急な事実開陳の理由はドタキャン、見え透いた妨害行為だ。


今ごろになって、女学生が不吉な場所で1カ月も過ごすなんてとか、もっとよい引き受け先があるだろうからとか、おためごかしが過ぎる。


よくよく見てみれば畳も古いまま、板間に焦げ跡が残っているわけでもない。


この家全体に染みついた饐えたような匂いから推して、焼け死んだというのは侵入者などではなく、この家に以前から巣くっていたヴァンパイアなんじゃないかと思った。


青い炎となって燃尽したのだったら痕跡など残るはずもないからだ。


 オトナから、最近辻沢でヴァンパイア殺しが頻発していると聞いている。


つい先週も西廓界隈で3軒続けて影隠し(夜に行うお葬式)があったというし。


きっとそれら全てがユウの仕業にさせられているのだと思う。


でもユウはそんなことはしない。ユウが狩るのは屍人だけなのだ。


それに今回クロエが辻沢に入ることを快く思っていない連中がいる。


ただでさえユウという厄介者が暴れまわっているのに、もう一人傀儡子が増えるのを忌むオトナの気持ちも分からないでもないが。


鞠野フスキはそれを承知でクロエを辻沢に連れて来た。


町長にまで挨拶させて公認を取り付けようなんてよっぽどのことだ。


町長のお墨付きとなればそいつらも静観せざるを得ないという心つもりなのだろう。


つまりこれは横槍なのだ。


あわよくばあたしたちを追い返そうという魂胆が見え透いている。


だったらそっちの思い通りになるもんかと食い下がってやろうとしたら、どういうつもりかサキが変わって食い下がってくれた。


この子もよく分からないところがある。


 結局、宿泊先は3人バラバラになった。


サキは駅前のビジネスホテル、ヤオマン・イン。


あたしはユウの狩場の地下道に近いヤオマンホテル・大曲店。


そして、クロエだけ一般家庭にステー。ただしオトナの監視付きだ。


鞠野フスキが言うには、それが滞在許可を取り付けるギリギリの線だったそう。

(毎日2エピソード更新)


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この続きは明日21:00公開です


よろしくお願いいたします(*ᴗˬᴗ)⁾⁾⁾


たけりゅぬ

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