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10,えぇこの私でも大みそかくらいはゆっくりしますとも(今年もお疲れさまでした。)

こたつと言えば…

多くの人が答えるものは、ミカンだ。


私も例外なくミカンを食べてるわけなんだけども…


問題は誰と食べるかなんだよね。


その点、私は例外である。

まず家で同居してるエルフ、そしてなぜかやってきたダークエルフ。

そして私。


この3人で食べてるわけなんだけども…


「リルラ、ちょっとお茶淹れてきなさいよ。」


こうやってこたつの魔力に憑りつかれ、

パシリをしようとするような奴の誕生を許してしまう。


「あるあるだよねぇ」なんてホッコリできれば及第点。

でもこの2人に限って、そううまくいくはずがない。


「自分のくらい自分で淹れなさい。」


うんうん、それが正しい。

しっかり者のリルラはもちろんシルラの頼みを断る。


「じゃああんたが浮遊魔法なり何なりで淹れればいいじゃない。

そうすればここから出なくて済むわ。」


「それは私が鑑定魔法以外が使いにくいと知っての言葉ですか?」


「あらあら、そうでしたわね。昔っから頭でっかちなリルラさん。」


ほれ、こうなることは目に見えてた。


そして今、目の前で行われてる2人の喧嘩にしても…


こたつから出て喧嘩するくらいなら

最初から言わなきゃいいのにって思うのは私だけ?


普段はツッコミに回るような私でも

今日だけはおやすみでーす。


何が悲しくて、大みそかにツッコミなんてしなくちゃいけないんだ。


さて、では以降は花森の提供でお送りいたします。


「あなた、他者に対する思いやりというものを持ち合わせていないのですか?」


「あんたが不器用なのが悪いんでしょ!?」


「“まだ”使えないだけです。

これからいくらでも可能性があります。」


「あんたの“まだ”なんて当てになんないわよ。

私の方がたくさんの魔法を使えるの、だから私の方が上なの。

だから私の言うことは聞かなくちゃいけないのよ!!」


「笑わせないでください。いくら魔法が使えても使う当てがなければ意味はありません。

あなたはいつも何をしていますか?ダラダラと生活して…

あなた、自分がニートであるということにお気づきで?

私は自分の仕事のために魔法を使ってるんです、

あなたと一緒にしないでください。」


「キー、言ったわね。今、ニートって言ったわね。

いいわ、どっちが上か今日こそ白黒つけましょ。

あんたなんてワンパンにしてあげるわ、ワンパン。」


「えぇ、あなたとはそろそろはっきりさせなくてはと思ってたんです。

今日は今年最後の日ですし、決着には丁度いいですね。」


そんなこんなで聞き流しながら

私はみかんを食べてたわけなんだけども…


手でおいでおいでするとミカンが寄ってくるんだよね。

さっき気付いたんだけど、便利だよねコレ。


多分これが2人の言う浮遊魔法ってやつなんだろうけど


2人は言い争いに夢中で聞こえてないみたいだ。


仲いいなぁ、見ててホッコリする。

2人とも小さい女の子の姿だからだよ。


そうこうするうちにシルラが気づいた。


「清華、それって浮遊魔法じゃないの?

できるなら早く言いなさいよ。さ、私あったかいお茶が欲しいわ。」


へぇ、このお嬢様は

私を見た途端に足にすり寄る猫みたいになりやがった。


「シルラ、花森さんは貴重な休みなんですよ。

そんなに雑用させちゃいけません。」


「じゃああんたが淹れなさいよ。」


「普段何もしないあなたがしてはいかがですか?」


あ―あ、また2人の間で険悪な雰囲気が流れ始めたよ…


さて、家ぶっ壊されても困るし。

どうするか…


「じゃあさ、じゃんけんで決めたら?」


私の提案にシルラもリルラも乗ってくれてみたい。

乗ってくれたみたいなんだけどさ…


「「じゃんけんぽん!!」」


これが永遠に続いてるってどうよ?


まぁ大体、種は分かってるんだけどさ。


お互いがお互いの頭の中、読みあってるんだろう。


ホント器用だよねぇ…


「リ、リルラ、あんたなかなかやるわね。」


「え、えぇ、そちらこそ。」


なに「喧嘩した後、謎の友情が芽生えた」みたいなのやってんの?


「はい、あったかいお茶。

って言っても2人はもう体ぽかぽかだろうけどね。」


2人に声をかけると

急いでこたつに戻ってくる。


大方、動きすぎて汗かいて体が冷えたんだろう。


「2人ともほどほどにしなよ。」


「はぁい」


今年はなんだかバタバタした1年だった。

エルフっぽくなるわ、魔法が暴発するわ、ロリっ娘預かることになるわetc…


まぁ、でも、悪くはなかったかな。



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