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詩歌集

メイドの私はどうやら王子に叶わぬ恋をしてしまったようです。


私はフリーズン王国のメイド。


ラウル王子が御誕生された時から、私はこの家に仕えています。


常に王子の御側にいるせいか、王子は私のことを姉のように慕って下さり。


私も畏れ多く思いながらも、王子のことを可愛らしい弟として思っていました。


けど、ラウル王子が16になる前に、隣国の姫君との婚約が決まり。


私は心からラウル様の婚約を祝福しようとした─…けど。


〝おめでとうございます〞


と心の中で思った瞬間、胸がモヤモヤとしました。


最初はそれが何なのかよく分かりませんでしたが、王子の結婚の日が近づくにつれて…気づきました。


私は姉としてではなく、いつしか王子のことを「男性」として好意を持っていたのだと。


たかがメイドのくせに…王子に恋をするなんて。


それに、年の離れた…王子からすればおばさん同然の女のくせに。


身分がまったく違うのは分かっています。


分かっています─が。


この胸の高鳴りが。


この胸の湿り気が。


この胸の、王子への想いが…止まりません。


…申し訳ございません、ラウル王子様。


貴方様へのこの想いが枯れるまでは…


貴方様のことを…静かに恋慕わせてください。







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― 新着の感想 ―
[良い点] 切ない……汗 しかし、物語上──、 ──ラウル王子が、事あるごとに何か局面に立たされた際、メイドさんの必死の祈りや行動が読者の共感を惹き、感動を呼ぶと想います。 それは、異世界恋愛でも…
[良い点] 切なくて素敵な詩でした。 恋する気持ちはそう簡単には無くならないものですよね。
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