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スキルマスター  作者: とわ
第一章 ムーン・ブル編

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47.常識


「ケリーちゃん」


「はひっ!」


 平静な俺は、もじもじ中のケリーを温かく見つめて話した。もじもじ中のケリーは、背筋をピンと伸ばして何処かを見つめて声を強く裏返した。


「これから出掛けるけど、鍵は預けていいのか?」


「あっ、はひ、あっ…。お預かりゅ、しま…、しゅ…」


 平穏な俺は、右手の鍵を見せて疑問に尋ねた。鍵を見つめるケリーは、頬を益々染めたあとに俯きながら手の平を上にした両手を差し出して返事を噛んだ。


(かわいいな)


 大人な俺は、初々しいと思考した。鍵をケリーに渡す。


「夕方には戻るよ」


「はっ、はい、わかりました! 気を付けて行ってきてくださいね!」


 平静な俺は、笑顔を見せて話した。顔を上げるケリーは、真っ赤な顔を引き締めたあとに笑顔を見せて強く話した。平穏な俺は、森の宿をあとにする。


「確か、武器屋と防具屋は来た道にあったよな」


 冷静な俺は、地図と記憶を頼りにしながら来た道を引き返して呟いた。軽やかな足取りでムーン・ツリーからギルド方面に向かう。前方の軒先に剣と盾を重ね合わせたような絵の描かれている小じゃれた看板を発見する。


「あそこだな」


 ウキウキな俺は、思わず頬を緩めて呟いていた。視線を一階のショーウィンドウに移す。ガラス越しに展示されている色とりどりの複数の武器を確認する。


「おおっ。色々ありそうだ」


 ワクワクな俺は、語気を強めて呟いた。ショーウィンドウに向かい、宝石と思われる石を贅沢に使用した煌びやかな杖を確認する。


「すっげえ! これが本物か!」


 驚愕な俺は、思わず前のめりになると同時に両手をガラスに突いて高い声を強く上げていた。そのままカニ歩きで左側へと移動する。鎌、弓、槍、斧を確認したあと、剣の前で思わず足を止めてしまう。購入予定とは異なる赤色の剣に何故か愛を覚える。


「店先にこんなのが飾ってあるなんて、もしかするとこの世界の装備は、相当安くて質も高いのかあ~ん?」


 引き続き驚愕な俺は、思わず剣を下から上へと舐めますように見つめて挑発の声を疑問に呟いていた。思わず武者震いを起こしてしまう。


「やばい、予定が狂いそうだ。だが、その時はその時だ」


 歓喜な俺は、体をショーウィンドウから戻して本音と裏腹を交えて呟いた。顔を左側の緑色の扉に向ける。


「早速入るか」


 陽気な俺は、明るく呟いた。扉へと向かう。扉を外側へと開く。

 

『カランカラン』


「あれ?」


「いらっしゃいませー!」


 扉の上部の鐘から歓迎の音が届いた。混乱な俺は、視界に飛び込む薄暗い店内を見つめて思わず声を疑問に漏らしていた。男の子の元気で強い声が店内の奥側から届いた。


「おかしいな。店を間違えたか?」


 困惑な俺は、後ろ歩きして右側のショーウィンドウと扉の関係を確認しながら疑問に呟いた。ショーウィンドウと扉は同一の建物に存在する。視界の左側に店内の奥側から駆けて来るケリーと同年代のような男の子を捉える。元気な様子の男の子は、ショーウィンドウを見つめている俺の足下で立ち止まる。


「どうしたんだ兄ちゃん?」


「あそこの武器は、ここ商品か?」


「そうだぞ。凄いだろう。あれは父ちゃんが作った自慢のレプリカだ!」


「レプリカ? う~ん、偽物…、ってまさか! 騙された?!」


 俺を見上げる男の子は、笑顔で疑問に尋ねた。引き続き困惑な俺は、右の人差し指でショーウィンドウを示して疑問に尋ねた。両手を頭の背後で組む男の子は、誇らし気な笑顔を見せて声を強く上げた。漠然な俺は、思わず眉をひそめたあとに顔を男の子に素早く振り向けて声を疑問に強く上げた。


「ぶっ! ははっ。みんな騙されるよ」


 頬を大きく膨らませる男の子は、噴き出したあとに腹を前屈みで抱えて膝を右手で数回叩いて話した。


(この野郎! ケリーちゃんよりよっぽど無礼だ! どう撫でくり返してやろう…)


 不快な俺は、思わず感情を悪魔に染めて男の子をあこぎに見下ろして思考していた。


「父ちゃんのレプリカスキルは一流なんだ」


「ん? レプリカスキル?」


「鉄でいろんな物を作れるんだ」


 落ち着き始める男の子は、目元を両手で拭いながら話した。困惑な俺は、思わず全てを浄化されて疑問に尋ねていた。再び俺を見上げる男の子は、爽快な笑顔で話した。引き続き困惑な俺は、腰を落として視線を男の子に合わせる。


「あれは、全部鉄でできてるのか?」


「宝石は安物の石を使ってるけど、あとは全部鉄だぜ!」


 平静な俺は、再び右の腕と人差し指をショーウィンドウに伸ばして疑問に尋ねた。笑顔の男の子は、得意な様子で強く話した。冷静な俺は、顔をショーウィンドウに向けて剣を見つめる。


「赤色の剣。全部鉄。鉄は赤色に変わる…。あれ? 常温の鉄って色が変わるのか? ん? そもそも鉄ってなんであの色だ? 何で色が付いてるんだ? 色ってなんだ? 誰が付けて誰が得をするんだ? んん?」


「大丈夫か兄ちゃん。鉄は色が変わるって世界の常識だぜ」


「世界の常識………、そうだ異世界!」


 慎重な俺は、思わず首を刻々と捻りながら妄想を膨らませて疑問に思考していた。男の子から気遣いの声が届いた。混乱な俺は、思わず復唱したあとに声を強く上げていた。おもむろに立ち上がる。


(そうだ、ここは異世界だ。今までの常識で考えちゃ駄目だ!)


 復活な俺は、改めて顔をショーウィンドウに向けて剣を勇敢に見つめて強く思考した。口元を不敵に緩め、この世界を丸ごと楽しもうと決意した。




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