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スキルマスター  作者: とわ
第四章
184/191

86.回想:ステータスの確認 その1


俺はご機嫌だった。


馬車の材料を馬車屋へ渡し、後は完成するのを待つだけだったからだ。


「嬉しそうだね」


モモが俺に話しかけてきた。


「そりゃな。後は待つだけだからな。このまま寝て過ごしたいくらいだ」


「そんなこと言って。まだやることがあるでしょ」


「馬車の旅はしっかりと準備をしないと、後で後悔をするぞ」


アイラとロンドがそう話す。


「わかっているさ。ただ少し、ダラダラしたいと思っただけだ」


馬車の件が終わったので俺は気が抜けていた。だが、やらないといけないことはまだ山ほどあることは理解をしていた。


「これからどうするの?」


リリーが俺に尋ねてきた。


「ロンが言ったみたいに、まずは、必要な物の買い出しだな」


「お買い物~♪」


そう言って、シルフィーは嬉しそうに飛び回った。


「買い物はどこでするんだ?」


ロンドが俺に尋ねた。


「買い物は、とりあえずエルフヘイムの店を回ってみよう。その後、足りないものはアクアンシズで買い足して、ダンジョンに入る予定だ」


「またダンジョンに入るの?」


「何するの?」


アイラとモモが首をかしげながらそう話した。


「俺達のレベルも上がっただろ。だから、次からの戦闘の練習をする予定だ」


「練習って?」


リリーも首をかしげて俺に話しかけてきた。


「連携技の練習だ」


俺達は今までも魔法の連携技は使っていた。ただこれは、魔法でしか連携が出来なかったからだ。


馬車造りのためにゴールド・ダンジョンに籠って約3週間。この間に、俺達のレベルやスキルのレベルも上がっている。スキルのレベルは25を超えると属性付きの技を覚えるようになってくる。そして、属性付きのスキルは魔法と同じように連携が出来るのだ。


「俺は属性付きのスキルを覚えたが、皆も使えるようになっているだろ?」


「まだ全部は確認していないけど、私も属性付きのスキルを使えるよ」


モモも無事に属性付きのスキルを使えるようになっているようだ。だが、全てを把握している訳ではなさそうだ。


「買い出しが終わったら、一度、お互いのステータスを確認しておこう。連携技も色々組み合わせがあって、皆のことを確認しておかないとうまくいかないからな」


「わかった」


「うん。わかったよ」


「それなら、買い出しも、あまりゆっくりはしていられないのね」


「そういうことになるな」


「お兄ちゃん、さっきダラダラしていたよ」


痛いこと言う…。


俺はモモをくすぐっておいた。


「キャー。ごめんお兄ちゃん。許して―!」


モモはしゃがみこんでくすぐったいのを我慢していたが、我慢できなくなったのか、走って逃げていった。


「連携、連携~♪」


シルフィーは分かっているのか分かっていないのか分からないが、そう言いながら楽しそうに空を飛んでいた。



 ◇



買い物は食料関係の物、それと、必需品の座布団。更に、忘れてはいけないマントをまずは買った。あとは、各自、必要なものを買ったり、古くなったものを買いなおしたりして、とりあえず最低限のものだけを揃えることにした。


馬車の旅は、行く先々の村や町による予定なので、足りないものがあればそこで買うことが出来るからだ。


こうして、2日かけてとりあえずの物を用意してから、3日目、宿で俺達はステータスの照らし合わせをした。


「それじゃ、順番にステータスを確認していくぞ」


「うん!」


「わかった」


「何か恥ずかしいわ」


「ドキドキするね」


「ドキドキ、ドキドキ」


皆どこか緊張しているようだった。俺も他人にステータスを見られるのは、何か覗かれているような感じするのでちょっと抵抗があった。


そう言われると、少し恥ずかしくなるな。聞かなかったことにしよう。


俺はそう思いながらもステータスを表示させた。


「まずは俺からいくぞ」


【ステータス】


ーーーーーーー


名前:ルーティ

LV:23

ギルドランク:E


HP:221

MP:180

力  (STR):86

攻撃力(ATK):88

生命力(VIT):93

防御力(DEF):90

知力 (INT):68

抵抗力(RES):70

器用さ(DEX):72

素早さ(AGI):73

運  (LUK):73


スキル

スキルマスター

剣術スキル  LV26:アーススマッシュ、チャージドスラッシュ、

            グランドスマッシュ、カブト割、トリプルスラッシュ

盾スキル   LV25:スタンシールド、シールドバッシュ、インパクト、突進

火魔法    LV15:ファイアーアロー、ファイアボール

水魔法    LV25:ウォーターストーム、ウォーターボール、

            ウォーターカッター、アイスランス、

            アイスニードル、アイスウォール

空間魔法   LV25:ホールド、ストレージ、シールド

時魔法    LV20:スロウ

トラップ   LV10:解除

体術スキル  LV26:ダッシュ、タックル、バックステップ、見破る

錬金術    LV25:マジックポーション、ポーション、キュアポーション

採集     LV15:植物採集


ーーーーーーー


ステータスを見やすいように床の上に表示させたので、皆、それを覗き込むようにして見ている。


「ルーティのステータス、高いわね」


「HPが高いな。俺よりもだいぶ上をいっているな」


アイラとロンドが俺のステータスを見て、何やら関心をしているようだった。


「へぇ~。お兄ちゃんのステータスってこんなのだったんだ。私とだいぶ変わったね」


モモがそんなことを言った。


「それじゃ、次はモモのステータスを見てみるか」


「良いよ」


【ステータス】


ーーーーーーー


名前:モモ

LV:23

ギルドランク:E


HP:203

MP:185

力  (STR):79

攻撃力(ATK):85

生命力(VIT):80

防御力(DEF):74

知力 (INT):75

抵抗力(RES):70

器用さ(DEX):91

素早さ(AGI):94

運  (LUK):88


スキル

ニュータイプ

2刀流スキル  LV28:アイススラッシュ、エアスラッシュ、

             トリプルスラッシュ、乱れ疾風、疾風

光魔法     LV25:グループヒール、ターンアンデット、ライト、

             ヒール、プロテクト、キュア

風魔法     LV22:ハリケーン、サイクロン、ウィンドカッター、

             ウィンドウォール

空間魔法    LV20:シールド、ストレージ

時魔法     LV15:スロウ

採集      LV15:植物採集


ーーーーーーー


「モモちゃんもステータス、高いね」


「俺よりもHPが高いのか…」


リリーとロンドが少し驚きながらそう話した。そして、ロンドは少し落ち込んだようにも見えた。


「俺とモモは初めはステータスは同じだったんだ」


「そうだったの? 随分違うように見えるけど」


「初めは全部30だったよ。わかりやすいから覚えてる」


「そうだな。HPやMPも30だったから、何かの嫌がらせかと思ったぞ」


俺はアイラの方を見てそう言った。


「わ、私? 私は関係ないわよ。文句があるならアウラに行ってよね!」


同一人物だろ! というツッコミは止めておいた。アイラとアウラ様は同一人物ではあるが、別人格ということを今は知っているからだ。


この後も俺達は順番に皆のステータスを確認した。





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