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スキルマスター  作者: とわ
第三章 エルフヘイム編

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67.ロンドとシルフィーのステータス


 昨晩、俺は宿で皆に武器屋とアクセサリー商店での話をした。すると、皆も同意をしてくれたので、今日はその買い物に出掛けることになった。


 武器屋の方はすぐに終わった。皆、サンダーストーン+2を自分の防具に取り付けてそれで終わりだったからだ。だが、アクセサリー商店の方は違った。


 俺とロンドはすぐにアクセサリーを選び終えたのだが、モモ達女性陣はあれが良い、これが可愛いなど、なかなか決まらずにいる。というより、ウィンドウショッピングになっていた。あれやこれやと、買えないものまで楽しそうに見て回っている。


 俺とロンドはやる事がなくなったので、店の外のベンチに座って待つことにした。


「賑やかだな」


 ロンドがぽつりと呟いた。


「そうだな。こういうのは苦手か?」


「いや。ソロで居たからな。慣れてないだけだ。それより、もう少し詳しくルーティ達の事を教えてくれないか?」


「俺達の事?」


「ああ。目的とかな。それと、連携魔法の事も、このレベル帯で使えるのは珍しいからな。色々と説明が欲しい」


 ロンドは真面目な話をし、恐らく顔も真面目な顔をしているのだが、普段からあまり表情を変えないためその違いがあまり分からなかった。


「そういえばそうだったな。話そうとは思ってたんだが、そのタイミングがなかなか見つからなくてな。今日の夜に飯でも食いながらその話をするよ。ロンドだけじゃなくて皆にも話したいこともあるしな」


 こうして、しばらくロンドと会話をしながら外で待っていると、モモ達が買い物を済ませて、店の外へに出てきた。


「終わったかー?」


「買ってきたよ!」


 買い物が楽しかったようで、モモ達は未だ余韻を楽しんでいる。


「何にしたんだ?」


 俺はモモに尋ねた。


「お兄ちゃんたちと同じ物にしたよ。皆も同じだよ」


「そっか」


 俺もロンドはスチールのリングとイヤリングとネックレスを購入していた。今すぐアクセサリーが必要という訳でもなかったので、値段と相談してこれにした。


「今日の夜、飯に行こうと思うが、皆も良いか?」


「何々? 今日はおごり?」


「おごりか…。おごりでも良いぞ」


 俺はこう話をしたが、パーティー用の金を使うだけだった。


「「「やったー!」」」


 皆喜んでいただが…、


(モモ、そんな目で俺を見るんじゃない)


 モモに心を読まれたようだった。


「飯に行く前に、少し話があるけどな。夕方、宿の俺達の部屋に来てくれ」


「「「「「わかった(わ)」」」」」


 こうして、俺達は飯の前に一度集まって話をすることになった。



 ◇



 夕方になり、皆が俺達の部屋に集まった。


 俺達の素性をロンドとシルフィーに話すことは、モモ達には先に伝えておいた。どの道、この先パーティーを組むのなら話をしないといけないということで、了解を得ている。


「それじゃ、ロンドとシルフィーに俺達の事の話をするな。先に言っておくが、まずは驚かずに話を聞いてくれ」


「わかった」


「わかったよー」


 ロンドは静かに目をつむり、シルフィーはワクワクが止まらないといった感じだった。


「まずは、俺とモモは異世界人だ」


「おおー!」


 さらっと俺は告げた。ロンドは閉じていた目を見開き、シルフィーと両腕を胸の前に寄せ興奮していた。


「次行くぞ」


「次があるのか!?」


 ロンドの声を無視して話を続ける。


「アイラは女神だ」


「女神様だったんだ!」


 ロンドの目が更に大きく見開いた。シルフィーはアイラの周りを飛び回っている。


「次は皆も聞いてくれ」


「待て。まだあるのか!?」


「ああ。次は俺のスキルマスターについてだ」


 俺の言葉にアイラとリリーが姿勢を正す。


「それは初耳ね」


「私も知らない」


「私もー」


 モモは笑顔のまま手を上げた。恐らく、俺の心を読めるモモは何となく俺のスキルの事を分かっているのであろう。


 スキルマスターについては今まで何となく皆に話をしてきたが、具体的な事については触れていなかった。その理由は、俺自身がまだスキルマスターというスキルの事をよく分かっていなかったからだ。だが、最近はおおよその事は分かってきたので、今回はその辺りをまとめて話をすることにした。


「ロンドとシルフィーには初めて話すことになるから、初めから話をするな」


「わかった」


「まずは、俺はスキルマスターというスキルを持っている。このスキルはどんなスキルでも苦手なく使うことができるんだが、使いこなすことはできない」


「どういう事?」


 アイラが首を傾げた。


「簡単に説明すると、この間使ったソードダンスのスキルがあるだろ。俺はソードダンスというスキルは使えるが使いこなせてないから、威力もスピードも本当に使いこなせる人と比べると低いってことだ」


「どうしてそれが分かるの?」


「恐らくって話になるけど、ソードダンスの練習をしていても、その一撃と、トリプルスラッシュの一撃の威力とスピード殆ど変わらなかったんだ」


「ふーん。何か複雑そうね」


 アイラが考え込むように俯く。


「まあ、簡単に言えば、色々とスキルは使えるが、大して威力は高くないってことだ」


「なるほどな。それでソードダンスが使えたのか」


 ロンドは頷いて理解をしてくれた様子だったが、ロンドの肩に乗っているシルフィーは首を傾げたままだった。


「本音を言えば、まだ分からないところも多いんだけどな。とりあえずは何となくで覚えておいてくれ。自分でも理解しきれていないのに、これ以上話をしても混乱させるだけだしな。細かいところはまたはっきりとした時に話をするよ」


 この後、モモとアイラのニュータイプと女神のスキルも話題に上がったが、ロンド達も俺達のスキルは聞いた事のないものだったようで、俺達が理解をしている事以上の話とはならなかった。


「あと、お互いのステータスも一応確認しておこう。何か気付くこともあるかもしれないからな。ロンド達もそれで良いか?」


「ああ、ここまで話をしてくれたからな。それぐらいは構わないさ」


「ぼくもー」


【【ステータス】】


 2人はステータス画面を開いた。


ーーーーーーー


名前:ロンド

LV:23

ギルドランク:F


HP:165

MP:140

力  (STR):63

攻撃力(ATK):66

生命力(VIT):70

防御力(DEF):65

知力 (INT):75

抵抗力(RES):70

器用さ(DEX):58

素早さ(AGI):65

運  (LUK):55


スキル

槍術スキル  LV21:ブレイクスピア、タイダルスピア

弓術スキル  LV25:影縫い、パワーショット、ビーストショット、

            ランダムショット

強化魔法   LV25:ウィーク

空間魔法   LV10:ストレージ

赤魔法    LV25:初級攻撃魔法(威力小)、スロウ、パララサス、

            グラントファイア

体術スキル  LV13:バックステップ


ーーーーーーー


 ロンドのステータスは俺やモモと同程度だった。ただ、やはりエルフなので魔法寄りなステータスとなっていた。それと、細かなスキルについては、戦闘時に細かく教えてもらう事にした。





 そして、次にシルフィーだ。


ーーーーーーー


名前:シルフィー

LV:?

ギルドランク:なし


HP:?

MP:?

力  (STR):?

攻撃力(ATK):?

生命力(VIT):?

防御力(DEF):?

知力 (INT):?

抵抗力(RES):?

器用さ(DEX):?

素早さ(AGI):?

運  (LUK):?


スキル

妖精


ーーーーーーー


「何これ?」


「何だろこれ?」


「何なのよこれ?」


「何をしたんだこれ?」


「何を表してるんだこれ?」


「何かはぼくにも分からないよこれ?」


 モモとリリーとアイラが首を傾げ、俺とロンドがシルフィーを見つめるが、答えは出なかった。


(本当に何だこれ? ?ばかりで分からないな。測定できないてことか? …ただ、スキルの妖精って何だ!? また訳の分からないスキルが出てきたぞ!?)


 俺は尋ねる。


「シルフィー。妖精っていうスキルは何なんだ?」


「知らなーい」


 シルフィーは無責任な顔をしてリリーの方へと飛んで行った。


 シルフィーのステータスは子供の作り方と同様に謎であった。


 妖精とは一体何なのか。どこかに詳しい人が今後合わられるかもしれないので、それに期待をすることにした。





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