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ニートの異世界冒険開始!

 ~序~ 誰?

 

「っくしょーーがっ!?!?」

 突然目の前に壁?が現れ、勢い良く走っていた僕は見事に壁?にぶつかり張り付いてしまった。

 「っっ!?んば、ばんばんはひっはい・・・・・・」

 強打した顔を両手で押さえながら指の隙間から壁に目を向け、続き周りに目を向ける。

 「・・・・・・?」

 見たことのない場所で自分が尻もちをついている事に気づき、しばらくその場で放心してしまった。

 「・・・・・・・・・・・・えっと」

 放心から立ち直り、意外と冷静な頭で僕は現状の再確認を開始する。

ふと、

 僕の名前は藤田正葉。今年で25歳になったばかりの、いわゆるヒキニートだ。ついさっき、人気MMORPG「白い平原」で、最強と言われているボルカニックドラゴンを世界で初めて、それもソロで討伐するという快挙を成し遂げた直後、突然ネット接続が切れその原因が両親によるネット会社との契約解除が原因であると事を知り、派手に親子喧嘩を繰り広げた末に感情に任せて家を飛び出した。所までは覚えているのだが、その後叫びながらその辺を適当に走っていたら突然知らない壁に激突してしまった。

 「あれ?そういえばなんか、目つぶって走ってて分かりづらかったけど、右端に光が一瞬見えたような・・・・・・?」

 ふと、記憶の整理に夢中になっていると、胡坐をかいた僕の目の前にそびえる壁に目を向ける。

 あれ?この壁・・・・・・、なんか変だよな?

 壁だと思っていた物の表面には、昔見た川魚の表面を思い起こさせる青く輝く色の鱗が張り付いていた。

 ゆっくり視線を上げていくと、高さは約4メートル程の高さがあり、しかもしかもなんだあれ?ツバサ?折りたたまれた漫画やゲームで何度も目にした「ある生物」によく似た翼が、巨大な塊と一緒にゆっくり上下する。

 うん間違いなく呼吸だねこれ。

 半ば放心状態で、片手で壁を触りながら伝っていくと一か所がもっこりした部分を発見する。この時点で既に展開が予想できそうなものだが、あまりの急展開で完全に頭がバースト状態の僕にはそんな余裕はなかった。

 「・・・・・・・・・・・・」

 じーっとそのもっこりを凝視していた僕。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 そのままじーーっと見続ぇ・・・・・・。

 バチっ!

 もっこりが開いた。上下にバチって・・・・・・。

 「やあああああああああああああああああっ!!??」

 「きゃああああああああああああああああっ!!??」

 僕ともう一つの悲鳴が広い空間に盛大に響き渡る。僕は信じられない速度で背後の岩陰に隠れ、巨体もまた信じられない速度で近くの岩に隠れたが、何分大きいので頭隠してなんとやら状態だ。

 恐る恐る向こうを確認すると、相手もこちらを確認している所で目が合いシュっと頭を引っ込める両者。再び見ると、向こうも恐る恐る顔を出してきた。

 「まじか・・・・・・」

 その姿は正しくアニメやゲームに出てくるドラゴンそのものであった。紺色の巨体、長い尻尾、トカゲのような頭。信じられない本物か?

 「・・・・・・誰?」

 僕が混乱していると、先に正気に戻ったらしいドラゴンが語り掛けてきた。 

 「え?あ?その・・・・・・、僕は藤田正葉、です」

 「フシタ、セイハ?」

 「ふじったせいは!」

 誰が伏した正葉だ!さんざん周りに言われ続け、初対面のドラゴンにまで!悪気はないと思うけど!多分!大きい声出してめっちゃビビッて顔引っ込めて尻尾プルプルだし。

 「ごめん!大きな声出して。え~君の名前は?」

 湯

ゆっくり顔を出し、じーと僕を観察した後に・・・・・・。

 「ミューリア・・・・・・」

 そっとミューリアは教えてくれた。


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