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姉妹は大変なんです2

 アフロディアスの言葉に覚悟を決めた私、事実を受け入れて、姿を見せる事に決めたの。


「バレてたなら言ってよ。あと盗み聞きの件は謝るわ、話し掛けようとしたら、あなたが現れたからタイミングを見失っちゃって、本当にごめんなさい」


 姿を晒した途端、予想外の事が起きたの。


「うわぁ……小さくて可愛いじゃない! なになに、あなたがアラナラムルのマスターなワケ! なんて……可愛いのかしら、お菓子食べる? あ、ジュースも必要よね!」


 さっきまで、親の仇のように言っていた口から、突然の甘やかし発言には流石の私も動揺したわ。


 透かさず、アララの背後に逃げ込む。


「あ、アララ、なんなのよ! さっきまでの物騒な発言と大分違うじゃない!」


 アララが困ったように頬に手を当てる。


「実は、アフロディアスお姉様はチビッ子大好き女神でして、以前はパルムタークにも甘く、苦労したモノです……実際、凄い女神なのですが、正確に凄まじく問題がある女神の一人なんです」


 話を聞き、幾つか疑問が浮かぶ、先ずはバルキュリア事件の際に私が聞いた風の声、アフロディアスの声と同じモノだけど雰囲気がまるで違っていたの。


「風を使って、私に囁いた時とまるで別人じゃない!」


 私の言葉に不敵に笑みを浮かべるアフロディアス。


「あれは女神用ボイスよ、普段からあんな風に喋ってたら、肩が凝るし、なんか偉そうで嫌じゃない?」


 まるで高校生のようなテンションでそう語るアフロディアス。


 そして、私は悩みながらもバルキュリアについて質問したの。


「あ、あのアフロディアスさん、姉妹であるバルキュリアを倒したのは私なの……」


 何が起きても不思議でない状況、しかし、アフロディアスは冷静に返答してきたの。


「私達の姉妹は世界に及ぼす力を有しているの、感情だけで暴れて邪神のように封印されたバルキュリア……それだけなら良かったのに、ややこしい魔法をバトラング王国に使って苦しめたりとヤりたい放題だったわけよ」


 アフロディアスも困る程、バルキュリアは自分勝手な性格の持ち主だったみたいね。


 バルキュリアの存在を消滅させようとさした天界に対して、アフロディアスが自身の女神としての地位を全て剥奪する代わりに魂の封印と言う形で話がまとまったそうなの。


 思った以上に複雑だわね……

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