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目指す先──レナクル王国2

 レナクル王国──女王サンデアの国であり、直接いくのは初めてね。


 五国同盟の一つでバトラング王国とは長い間、戦争寸前の小競り合いが続いていた国でもあるわ。


 同盟の参加と同時に武力による衝突はなくなっていた分、今回のバトラング王国の動きはレナクル王国からすれば、戦争の口実になるの……本当に厄介な方向に向かってるわ。


 今回、使者として、バトラング王国、国王である【カルム=シュビナ】の意志と決意を記した密書を届けると誓い、私はメルリとサトウを連れてレナクル王国へと向かう。


 実際は戦争になるような密書を渡す気はないわ、勿論だけど、戦争に発展しないように話し合いで解決するつもりよ。


 話し合いを”プランA“と考え、プランBとプランCの三段階の作戦を考えているわ。


 最悪はプランAかBで解決したいね。とにかく、先ずはレナクル王国に辿り着かないとよね? 今回のバトラング王国の騒ぎはレナクル王国にも少なからず知られていると考えた方がいいだろうし。


 そんな事を考えながら、使者として乗り込む船の側を歩いていたの。


「カミル様、本当にレナクルなんぞに向かうつもりですか?」


「隊長も心配してますぜ、カミルの姐さん」


 二人組のバイキングがいきなり、話しかけてきたの。

 正直、考え事をしていたから、本当にビックリしたわ。


「あんた達、確か……あ、海であったわね! ボノルと一緒に私にやられたバイキングよね!」


 何十人も倒したうちの二人はボノルの部下で、緊急配備で動けないボノルが私を心配して送ってきたみたいね?


「う、ひでぇ覚え方ですが、そうです……じゃなくて、今回だけはやめた方がいいですよ!」


「そうなんですよ。マドラッドに向かう海に見えない壁が出来て通れないと船乗り達が言ってました。あとレナクル王国の海域にも見えない壁が出来ているとか」


 どうやら、マドラッドのペンネ達に動きがないのは、動いていないんじゃなくて、動けなくなってるって事なのね。


 問題はレナクル王国の海域に入れるかどうかになるわ──バトラング王国からマドラッドに向かう事が出来ないとなると、レナクル側も同様なのかしら?


「誰か試したりしたって話はないの?」


 二人のバイキングは首と手を左右にふったわ。


「ふぅ、早い話が行ってみるしかないわね。わざわざありがとう。ボノルにも感謝するって伝えて」


 再度、私を止めようとする二人、でも一度やると決めたら引かないわよ! 最悪の場合を想定してがんばらないとね。

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