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太陽の恵みと風の知らせです9

 女神退治──凄まじく罰当たりな言葉だけど、今回の黒幕は十中八九、バルキュリアであると言う結論と、書物に書かれていたバトラング王国の忘れられた歴史、そこに記されていた言葉こそ【女神退治】だったわ。


 初代バトラング王である【カルム=ヤシマ】は、本当に強かったんだと、書物を読みながら感じていたわ。


 伝説を紡ぎしバイキングって感じの人生をおくっていたのね……そんな人生最後の相手がバルキュリアであり、勝利を手にした代償がカルム一族を長きにわたり苦しめた呪いに繋がったのね。


 ある程度の知識を手にした私は影に潜めていたデンキチ達に話し掛ける。


「今回は容赦しないわよ。デンキチ、サポートを頼んだわよ」


『ウガ、任せて』


「みんなも今から役割を説明するわ。よく聞いてね」


 目的地点までは、センチピードのオリンとオランにトンネルを掘ってもらい。


 敵であるデンジャラスワームが出てきた際にはメガとスカーが前衛となり後方から私とデンキチがサポートをする事になるわ。


 今回はドン・トレントのボスと樹精霊(ドリアード)のジュレも同行してもらうわ。


 掘ったトンネルの周りに木々の根をはって貰い、デンジャラスワームの襲撃を防ぐのが目的ね、いきなりトンネルで奇襲されたら流石にきついじゃない?


 三日間と言う限られた中で最善策を考えた結果のメンバーで私達は目的地である地下牢獄の更に地下に位置するボスマークへと向かっていく。


 トンネルを掘り進める私達の元にアララからの念話が入ってきたわ。


『カミル、サトウさんとシュビナさんから連絡がありました。地上に出てきていたデンジャラスワーム達が地中に姿を消したそうです。メルリさんからも同様に連絡がきてます。気を付けてください』


 心配そうな声でそう告げるアララ。


『了解したわ、此方は大丈夫よ、今回は最高の編成なんだから、それよりも皆の事を頼んだわよ、アララ』


 念話を終えると私は皆に語りかけるように力強く声をあげる。


『さて念話があったわ、どうやら、デンジャラスワームが私達に気づいたみたいよ! 今回は煮ても焼いても食えない相手だけど、全力で行くわよ!』


『『『オゥゥゥ!』』』


 予想通り、トンネルの周りにはデンジャラスワーム達が私達を何時でも襲えるように同じ速度で移動している姿がマップにはしっかりと表示されているわ。


 簡単に私達を止められるなんて考えないで欲しいわ。

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