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アフロディアスの花言葉です8

 バトラング王国の歴史、其れは想像以上にファンタジーな内容だったわ。


 大陸には数多のバイキングの部族があり、今より遥かに荒々しい戦いの時代があったそうなの、早い話が戦国時代みたいなものね?


 そんな時代も長くは続かなかったみたいね、長きに渡る戦乱の時代は神に愛されたバイキングにより、統一される事になるの。


 バトラング王国の建国をした初代バトラング王【カルム=ヤシマ】の存在は当時のバイキング達を震えさせたとされているらしい。


 特徴が不思議だったわ……ヤシマはバイキングより遥かに小さく、髪を頭上に結い、まるで“ちょんまげ”の様な物を作っていたそうなの。


 転生者としか思えないわね……


 ヤシマは巨大なバイキングを相手に一歩も引かず、相手が気づいた時には懐に入り込み、一撃にて敵を葬ったとされているらしいわ。


 話を聞いていくと、初代バトラング王国、国王【カルム=ヤシマ】が人からバイキングへと変化したと仮定できる内容だったわ。


 だだ、初代バトラング国王は神に嫌われる存在だったみたい。


 カルム=ヤシマは多くのバイキングと争い多くの涙と悲劇を巻き起こしたとシュビナは語ったの。


 子供達はまるでお伽話を聞くように食い入って聞いてたわ。


 話が全て終わる前に授業終了の鐘がなり、シュビナが子供達に優しく微笑み、最初の授業は大成功で終わったわ。


「大成功だったわね、子供達の心はバッチリ掴んだみたいよ?」


 授業を終えたシュビナにそう声をかけたの。


「だな、しかし、真実全てを語る訳にもいかないからな、些か心苦しいのが本音だ」


 シュビナは旅立つ前にミズチさんに会ってくれと私に言ったの、その移動の際にシュビナは初代国王ヤシマになにがあったかを話してくれたの。


 ……初代国王ヤシマの余りの暴れように二人の神が立ち上がったの、二人がかりでカルム=ヤシマの動きを封じる事に成功したんだから、ヤシマって凄い人だったのね。


 ヤシマの闘争心を癒しの歌にて押さえた【慈しみの女神アフロディアス】その際にヤシマを力で押さえ付けた【戦女神(いくさめがみ)バルキュリア】の二人であり、本来は神に対して攻撃したヤシマは神々により封印される運命だったそうなの。


 バルキュリアはヤシマの永久投獄を願い出るも、女神アフロディアスはそれを赦さず、意見の割れた二人の女神は互いに思うまま行動する事になったそうなの。


 ヤシマの力を恐れた戦女神バルキュリアはカルムの一族に呪いとして、【寿命の半減】と【病に対する抗体の弱体化】を行い。


 ヤシマの心を信じた慈しみの女神アフロディアスはカルムの一族に対して、感情の安定と全体の弱体化が起こるかわりに、バルキュリアの呪いを解除する【バルキュリアの針】を授ける事となる。


 その際、慈しみの女神アフロディアスはヤシマに「仲間を、家族を、愛するものを守りなさい。私は願います、アフロディアスの花が貴方の心に咲きますように」と……


 感情を安定させた事でヤシマは国を作る事となる。

 バトラング帝国、(後のバトラング王国)が作られる事となったの。


 建国の際、戦女神バルキュリアは国の暴走を危惧し、アフロディアスと意見の対立を再度起こした。


 バルキュリアは解除の出来ぬ呪いを作り、ヤシマの部下であり魔法使いであった転生者に呪いを掛けたの、其こそが“ミズチさん”だったの……


 ミズチさんは其れを不死の魔法と私に言ったのね?


 馬車がバトラング王国に到着するとその足で地下に向かうことになったの、転生者って分かると聞きたいことだらけで何から質問していいか、正直……悩むわ。

 

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