大切だから書くのですが?※6才までの流れと職業の紹介です。
私の名前はミルシュ=カミル。転生前は 美浦海徒最初に言っとくけど! 転生後も転生前も女性です。
今回は私の全ての職を極めし者で手に入れた職業を紹介するわ。
ここだけの話……全ての職を極めし者が私に最初に与えた職業があったの。それは『本を詠む者』つまり、私が本から能力や職業を手に入れられた理由ね。
本当にチート過ぎてビックリだわ、しかも? “読む”じゃなく“詠む”なのよ? まるで魔法よね?
お陰で簡単に色んな能力が手に入ったけどね。
ーー職業一覧。
・『本を詠む者』
・『速読者』
・『暗記者』
・『絶対記憶者』
・『物知り博士』
・『殺人料理人』
・『マッド』
・『計画的強者』
・『卑怯戦術者』
・『マッドポイズン』
・『偽善者』
・『偽りの戦士』
・『詐欺師のヒヨッコ』
・『エンジェルスマイルの悪魔』
・『無意識のキラー』
・『デコピン魔王』
・『剣士』
・『召喚を知る者』
・『召喚士』
・『知識を貪る者』
・『上級召喚師』
・『魔物を支配する者』
・『神を従わせし者』
・『蹴りの達人』
・『八つ当たりの女王』
4才で手に入れた職業がなんだが凄いわね?
・『養蜂士』
・『蜂蜜を知る者』
・『魔法を知る者』
・『魔法使い』
・『魔導士』
・『魔術師』
・『大魔導士』
・『大魔術師』
これが6才までに手に入れた職業数は少ないけど中身を極めたわ。
じい様の図書館の魔導書が古かったお陰で大魔術師と大魔導士の職業も手に入ったし、じい様には感謝だわ。
私の能力だけど。女神のアララから貰ったのは最初に3つ。
1、全種の言葉。
これのお陰でモンスターとの会話や古代文字なんかもスラスラ読めるの。
2、全ての職を極めし者。
説明は要らないだろうけど? 私の職業は全てこの能力のお陰で成り立ってるわ。普通なら手に入らない職業もあっさりね。
3、全ての道を知る者。
森なんかを探索する際には便利ね。しかも色で敵味方や木の実、果実と表示を分けて出してくれるわ。迷子にならないなんて嬉しいわよね。
ここからは追加された能力ね。
4、特急強化。
私の強い味方。筋力アップに体力アップが出来るのしかも疲れ知らずになれるのがまた嬉しい。
5、鑑定の瞳。
これは物の良し悪しを見る能力ね。これがあると蜂蜜の出来もよくわかるのよ。
あと私の使い魔を紹介するわ。
・オルクスターのデンキチ。
デンキチはヒトデのモンスターで、私の初めての使い魔なんだけど。間違って召喚しちゃったの。名前も咄嗟に浮かんだモノで申し訳ないわ。
・ウルフのスカー。
スカーは狼のモンスター。最初は素直じゃ無かったけど今はデンキチと同じ大切なパートナーね。戦闘で受けた傷が原因でハグレになったらしいけど、余り詳しくはしらないの。
・五次元世界神のアララ。
ごめんの一言だわ……アララは私を転生させた女神でアラナラムルって名前があるんだけど、私のうっかりミスで使い魔にしちゃったの。今は開き直って女神をしながら、私をサポートしてくれる友達みたいな関係ね。
・クイーンビーのクイーン。
クイーンは私達が助けたハニービーの蜂の巣の女王蜂。それから友好を結んでクイーンから使い魔にして欲しいって言ってきたの。今は養蜂場のクイーンもしてくれてるわ。
・ドン・トレントのボス。
暴れん坊トレント達のリーダー立ったんだけど、デンキチとの力比べで負けてからデンキチを親分って呼ぶようになった変わり者よ。因みに子分のトレントも皆、デンキチを親分。スカーを兄貴って呼んでるの……意外に可愛いのよ? 今は養蜂場の手伝いをしてくれる頼れる仲間ね。
・グレイトボアのメガ。
この子はハグレで森で暴れてたんだけど、他のボア系と違って賢い子だったの。私の話を理解してくれて、仲直りしてから使い魔にしたの今は養蜂場の見張りをしてくれてるし、ボア系のリーダーをしてる頼れる子。
・スタンプモームのモーム。
森のボスモンスター立ったんだけど、私が話して見たらマイペースなのんびり屋だってわかったの。それから蜂蜜を食べながら使い魔の話をしたら、アッサリ使い魔になってくれたの。モームには森全体を見る力があるのだから今まで通り森の守護と養蜂場の守護も頼んだわ。
私の使い魔は皆強いわ。私の住むアマト村で此処まで成長したモンスター達が集まるのは珍しいの? なんだがモンスターの成長に影響を与える現象が起きてないか心配だわ。
ーー
ーーーー
ーーーーーー
「よし! 書けた」
『カミル? 何してたの珍しく静かだってだけど』
『主が静かな時は大概、悪巧みとかだろう? なんせ主は相手を出し抜く天才だからな』
「ちょっと違うわよ! 失礼ね。私の今の状況をノートに書いてたのよ。暗記は出来てるし忘れる事も無いけどさ、やっぱり形にしときたいし……」
私に何かあったら……クイーン達の事を誰もわからなくなるじゃない……それは寂しいし……
『王都には俺とデンキチも行くんだ。心配するな主よ』
『そうだよ。デンキチとスカー強いから大丈夫!』
「わかってるわよ。明日の召喚の儀が終わったら。直ぐに王都に向かうんだから心構えみたいな物なのよ」
明日は私の誕生日であり、村で私しか7才を迎える者が居ないので同時に召喚の儀を行う。
皆が召喚の儀など不要なのは理解していたが形だけは執り行う必要があった。
その日の夜は1日早い誕生日会が開かれ、笑顔の私がケーキに刺さる7本の蝋燭を吹き消した。
そして、誕生日当日の朝になる。
私は緑のフードに『不滅の伝説』を手に持ちながら召喚の儀を行うために広場に足を運んだ。
儀式はアッサリと終了した。私が呼び出した途端、ボスとメガにクイーンと次々に姿を現す使い魔に加え、モームまで現れたのだから、アメト村は大混乱になっていた。
「さぁ、皆行くわよ。モーム、メガ。森の守護を頼むね。ボスはクイーンの手伝いをお願いね。クイーンも無理はダメよ?」
森に残す使い魔に挨拶を済ませた私はデンキチとスカー、そしてタウリとその使い魔クエンと共にアメト村を後にする。
ママとパパが村の出口で私達が見えなくなるまで手を振っていた。
最小の召喚師は今から王都ライパンを目指します!