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ハニーフォレスト学校開校です5

 私は次の日に学校の庭に花壇を作ると生徒達と一緒に初めての種蒔きを開始したの。


「皆、土に軽く穴を作って種を中に入れるのよ。そしたら優しく土を被せてあげて」


 生徒達が言われた通りに種を蒔き終わると、次は水やりを行う。大量に用意したジョーロを前に不思議な表情を浮かべていたわ。


 ジョーロに関してはサトウのアイディアね、


「子供達にバケツで水を運ばせるのは退屈じゃないかな?」とジョーロを提案してくれたの、まさにナイスアイディアね。


 生徒達に使い方を教えると私は水魔法を使いジョーロに水を注いでいく。


「スゴイ! 水が出てる」

「スゲェ!」


 生徒の熱い眼差しが照れくさいわね。


 その日から、花壇の水やりを当番で行う事に皆と決めたの。


 責任感を養う事にもなるし、日にちの感覚を子供達が大切にしようと考えてくれる、本当に素晴らしいじゃない。


 一日の授業で前半を文字と数字、つまりは国語と算数ね。


 後半は、給食から始まり、格闘技と農業と言う形になる。


 給食を授業と思うのは食べ方、つまりは最低限のマナーを学ぶ為ね。ナイフやスプーン、フォークの使い方を覚えたり、音を発てて食べていい物と駄目な物を覚えて貰っていくわ。


 格闘技は言わば、体育ね。受け身を確りと覚えて貰い、全員で組手なんかをできるようになるのが理想よ。今はかけっこや、柔軟体操が基本になっているわ。


 帰る前に全員で花壇の観察を行い、挨拶を済ませて下校ね。


 下校の際にはボスとトレントウッド軍団やロクさんとスケルトン軍団、メガとボア軍団が下校する生徒達を確りと見ててくれる。


 本当に皆で頑張っている感じが笑っちゃうくらい素敵よね。


 それと同時に私が進めていた各村に続く大きな道が完成したわ。


 この村と村を繋ぐ巨大な道は円上に造られた領地を囲む道にも繋がっているの、簡単な話、何処の村にも安全に往き来できるようになったの。


 魔獣達には申し訳ないけど、道に作った木の杭の外側には獣避けの植物を配備し、内側にはそれを無力化する植物を植えたわ。


 子供達の安全と村人の安全が大切だもの、少しは無茶をしないとね。


 村を囲むように畑が作られるとウトピア村の村人やロクさん達が各村に田畑の耕し方を教えに走り、それでも難しい際には私自身が出向くことで村人達にストレスが少なくなるように努力したわ。


 この計画にはメリットしかないの。全ての村を繋ぐ形にした事で水を全ての村に引き入れる事が可能になり、農作物に均等に水を与えられる。

 同時に人手不足などにならないように道を繋げて人員を的確に送り込めるの。


 最初の半年はそれを徹底し当たり前になるようにしていくのが狙いよ。


 領地全体に水を引いた事で水路が安定して活動している事実も確認できたわ。


 水路を作ることで畑への水のコントロールが可能になった事も大きなプラスよ。


 その結果、領地全体にジュレの力で花も植えられたの、つまり! ハニービー達が大活躍してくれる。


 そうなれば、バトラング産の蜂蜜を製造できる事になり、新たな収入源と農作物の生産が始まる事になるわ。


 半年で一気に領地の収入源を増やし、村から町にする、それが今回の本当の狙いよ。


 さて、楽しくなってきたわね。

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