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ハニーフォレスト学校開校です3

 給食が全員に行き渡った事を確認すると両手を合わせる。そして全員に確りと聞こえるように声を出す。


「皆さん。私に続いてください。“いただきます”!」


「「「いただきます!」」」

「「「いただきます」」」


 子供達と親達が私を真似て手を合わせて声をあげると食事が開始されたわ。


 凄まじい勢いでパンとカレーを平らげる子供達の姿はまるで魔法ね。自然と笑みがこぼれちゃったわ。


 親達も最初は静かに食べてくれてたけど、最終的には子供達に負けない勢いで平らげてくれたわ。


 その日は給食を食べてもらい、明日からの学校の説明と【農業】【格闘技】【学門】【狩り】【()()】を教える事への同意をしてもらい、解散となったわ。


 魔法に関して、「ウチの子に魔法が使えるんですか?」と言う質問が多かったわ。


「使えるか、正直に言うと分かりません。ですが、魔法を知れば後に役にたつのは間違いありません」


 私も、流石に嘘は言えないもの、でも、私みたいに【召喚士】や【魔導士】の才能がある子も現れると思うの、そうなら確りとサポートしたいじゃない?


 魔法が使えないなら、最高の戦士になればいい。

 戦いが嫌いなら農夫や狩人だっていいんだもの、ただ、生きるだけなんて退屈になるわ、私は皆に楽しんで欲しいんだもの。


 学校一日目が終わり、洋館のお風呂に入る私、爪先から全身に伝わるお湯の温もりが最高の贅沢に感じるわね。


「ふぁ~疲れたぁ。やっぱり、堅っ苦しい言葉使いは肩が凝るわぁ~気楽が一番ね。でも、子供達も親御さんも嬉しそうだったなぁ。あんな笑顔見たら頑張るしかないわ。ふふふ」


 お風呂を全力で楽しむ贅沢をバイキングの皆とも共有したいわね? 学校が上手くいったら修学旅行なんかも計画するかな?


 その日、私は浮かれながらにベッドに横になると低血圧にならないように願いながら眠りについたの。


 次の日から本格的な学校での生活が始まったわ、文字を黒板に書き出し、小学校一年生の授業を行うように最初は優しく文字の暗記と書き方を教えていったの。


 ただ、驚かされたのは、バイキングの子供達の凄まじい吸収力ね。


 体が大きい分、鈍いなんて思われがちだけど、私の授業を聞いて即座に理解する頭の回転と集中力には本当に驚かされたわ。


 最初は文字だけの授業を数日行うと、簡単な単語などを書けるくらいに成長していく、私の常識など甘ちゃんだった事実に気づかされたわ。でも、嬉しい誤算に舞い上がりそうになったもの事実よ。

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