表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

167/312

ハニーフォレスト学校開校です2

 聞きなれない“給食”と言う言葉に首を傾げながらも期待するような眼差しを向ける子供達の姿。


 私が待っていたのはこれよ!


「本日は親子で食べて貰うために大量の給食を用意しました。メニューは日替わりで学校のある日に此方で用意させて貰います」


 早々に話を切り上げる中、調理場に私の発言を聞いたスケルトンが駆け出しサトウも直ぐに調理場へ走っていってくれたわ。


 給食事態は温めれば完成になるようにしてたけど、デザートがまだ出来てなかったから、慌てて作ってくれてるみたいね?


 デザートように巨大な氷の冷蔵庫を作ってあるから大丈夫だと思うけど、まあ、サトウに任せるしかないわね。


 子供達と親達を食堂に案内すると中には小さなテーブルと椅子が並べられているのに一同が驚き、顔を見合わせていたわ、子供バイキングでも小さいサイズだもの当然ね。


「此処で学校が始まったら皆で給食を食べる事になります。ただ、バトラング王国では魔法や呪文の経験が少ないとわかり、給食の際には魔法を使い皆様に美味しく召し上がって貰おうと考えました」


 直ぐにビルクが私の頭の飛び乗ると挨拶を始めたわ。


「やあ、俺は魔神のビルクだ。君達に授業で魔術を教えたりもするが、この“キュウショク”を食べる際にも力を使わせて貰うことになった。ヨロシク頼む」


 何処か生意気な雰囲気が気になるけど、喋る小動物に子供達は興味津々みたい。どうやら、最初の掴みは上々ね。


 話を終えるとビルクがその場に居る全てのバイキングを人間サイズの大きさに変化させる。


「うわあ! スゲェ、先生達がでかくなった!」


「見てみて! テーブルと椅子も大きいよ!」


 子供達か楽しそうに、はしゃぐ中、スケルトン軍団が“割烹着(かっぽうぎ)”を大量に手に食堂に入ってきたわ。 一枚一枚を子供達に渡すのでなく、先頭の子に渡してもらい、後ろに回すように私は子供達に伝える。


 大切なのは学校が相手への“思いやり”や“敬意”を学ぶ場でもある事を知って貰うことにあるの。

 自分だけが良ければいいなんて考えをする子はいないと思うけど、譲り合いの精神なんかも学んでほしいわね。


 見た目が子供の私が言うのも変だけど、立派な大人に成長してもらわないとね。


 スケルトン軍団が次々に台車で給食の入った大鍋やトレー運んでくる。


 食堂にパンの甘い香りとスパイシーなカレーの香りが一気に広がると子供達の口から自然とよだれが溢れそうな程、口を広げて驚きに満ち溢れた表情を浮かべてくれたわ。


「さあ、皆様、最初に手を洗ってください。それから順番に並んで給食を受取りに向かってくださいね」


 大人も子供も楽しそうに手洗い場に向かい、いよいよ給食の第一号が子供達に渡されていく。


 因みにメニューは【サラダ】【パン】【カレー】【フルーツポンチ】と私の小学校時代の人気第一位のメニューよ。


 バレないように上手くサトウを誘導するのは本当に大変だったわ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ