常識は誰かがつくる物です4
私は村長達を各自の村に帰らせると、作ったリストを再度確認する。
・1、労働には一日の税を越えた場合に対価を支払う。
・2、身体的に働けない者はミルシュ=カミルに先に報告をする事。
・3、労働は3日に一度、休日を挟まなければならない。
・4、7日に一度、読書ならびに勉強会に参加しなければならない。(参加した場合、税を1日分免除とする)
・5、15才に満たない者は労働を禁じる。(詳しい詳細を求める場合はミルシュ=カミルまで)
・6、30日を一周として、月に1度ミルシュ=カミルから領地に食事にて労いの祝いをする。(参加自由の無料食事会)
・7、15才未満の者は学校(学ぶ場)にて知識をつける事で税を免除とする(無料の昼食有り、必要なら夕食可)
完璧ね! 自画自賛なんて言葉があるけど、学門と労働の向上は確実に利益に繋がる、博打でなく投資になる。
それから2日後、予想より早く村長達が集まり、私に村人の承諾を持ってきてくれたの。
私はその間に3つの村の中心部分にある森を平らな土地に切り出して学校を突貫工事で完成させたの。
体育館ほどの大きさの平屋木造建築よ。
懐かしい木の香りが室内を包み込む優しい作りになっているわ。
室内は椅子も机もバイキングの子供サイズで本当に見てて笑っちゃうわね。
でも、このララリルルに来て一番ウキウキしてるかもしれない。
因みに、森だった部分の大量の木をそのまま、学校の素材にして作製魔法で作りあげた学校の屋根は赤にして、壁は白にしたわ。
デンキチが屋根を塗ったから少し色合いが違うけど、それも素敵に見えるわね。
壁はボスとトレントウッド軍団とハニービーの皆が塗ってくれたの、皆真っ白で笑っちゃったわ。
素敵な学校が出来た事で笑顔が増えると嬉しいんだけどなぁ。
私は村長達に学校を見せ、次の日の朝に子供達を連れてきて貰うことにしたの。
「あ! あと、子供達のお母さんかお父さんも一緒に来て貰いたいの。説明会をしたいから」
村長達は学校を目の当たりにして驚いてたけど、そんなの序の口よ。
私の領地は此処からバトラング王国1の土地にするんだから。
それから私はサトウとウトピア村の女性バイキング達を集めて明日の給食の下準備に取り掛かる事にしたの。
子供達が何を食べるのかを知ってほしいもの。
そこからは戦争ね、因みに私は調理には参加できないので、レシピと予算の見積りを作り、無理のない計画プランを作り上げる、学校が経営破綻なんて、笑えないもの。