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シュビナとカミルです4

 慌ただしく動き回る私と比例するるように過ぎていく時間、どれ程の時間がたったのだろうか、早朝から始めた作業に一区切りをうった時、太陽は大きく傾き、私は昼食も食べずに作業に没頭していた事実に気づいたわ。


「流石にお腹が空いたわね……」


 珍しくメルリが昼食に呼びに来ない事もあり、私はそれを不思議に感じていた。


 まあ、メルリに作業中の出入り禁止を伝えたのも私だから当然ね。


 朝から私が取り組んでいる作業はシュビナから預かった領地のインフラ整備、詰まりは道を造っていたの。


 元々、バトラング王国全体を整備する予定だったので、一番に私の領地から開始したの。


 でも、安易に考えてたみたいで、此れが凄く大変なの。


 私はマップでルートを決めるとそれに合わせて、道を造るために一旦、土を掘り返したの。


 基礎がなければどんなに素晴らしい道を造っても直ぐ、ひび割れてしまうもの。


 私は“使い魔(ウチの子)”達を召喚し、作業を分担する。


 念話を利用して、全員と話をしながら作業を進める私、今回、私と使い魔だけで作業をするのには訳があるの。


 念話なら使い魔であれば、どの子とも会話が出来るの、つまり、他の種族の会話が混ざらずに効率よく作業を進められるって訳ね。


 最初に私の管理する領地の中心であるウトピア村からデンキチとメガが岩を粉砕していく。


 同様に領地の端からウトピア村に向けて、センチピードのオリンとオランが地面を一気に掘り返しながら進んでいく。


 両者が出会った地点から互いの通った道を進み、デンキチとメガが岩を排除し、オリンとオランが地面を掘り返して仕込みが完了する。


 掘り返された土を私が圧縮して大地に(くぼ)んだ道を造り上げると周りの地面に樹精霊(ドリアード)のジュレが杭を作り、地中深く埋められた杭から根を伸ばしていく。


 自然の力を使い、作られた杭がガードレールの役割を果たすように間隔を開けながらの作業が開始されていく。


 凄まじい作業速度で造られる歩道と車道、私の疲労感と比例して伸びる整理された道に感動と愛着が生まれてきた頃、メルリがバスケットを手に私達の元にやって来たの。


「お嬢様。皆様の分の御昼をお持ちしました。確りと食べてください。労働は体、つまりは体力勝負ですからね」


 そう言われ広げられた巨大なランチマット、しかし、小さな器に入った料理が並べられる姿に私達は更なる空腹感を感じる事になったの。

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