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がむしゃらなんですが?

 突然の女神から使い魔にランク落ち(?)したアララは泣きながら私の鍋をやけ食いし始めた。気持ちは分からなくないが……泣きながら食べるなんて器用だわ……


「ねぇ、アララ? 女神には変わらないんだしさ、落ち込まないでね?」


「本当ですか……ひぐっ……まだ私、女神なんですね。良かったぁ~モンスター扱いかと思いました」


 マップには間違いなくそう表示されている。


 ・ミルシュ=カミル。召喚師・魔獣使い魔(モンスターテイマー)全ての職を極めし者(マスタージョブ)……


 ・デンキチ。使い魔。主カミル。

 ・スカー。使い魔。主カミル。

 ・アララ。使い魔・女神。主カミル。


 先に……使い魔が付いてるの伏せておこう……アララを泣かせたくないし。


 アララは鍋を食べ終わると何も無かったかのように帰っていった、結局は鍋を食べまくっただけだった……私のお昼御飯が……


 帰る間際にアララが何故か照れくさそうに私にニッコリ笑った。


「カミル、今度からは気軽に声を掛けてくださいね。その……使い魔になると心が繋がるみたいで、カミルの優しい心、私は好きですよ」


 なんて可愛い女神なの! 私まで照れくさくなるから、アララ……ヤバいな乙女だわ……可愛すぎる。


 アララは私の完全サポートつまり、アナウンス以外の私専用のお助けキャラになってくれた。解る範囲に限られるけど凄くありがたい。しかも、最初に逢った時は風邪気味で低い声だったけど、今のアララの声は可愛いんだよなぁ……ふふ


『主、顔が……』

『カミルまた、悪い事考えてるの?』


 二人に声をかけられ私は我に返った。


「悪い事なんて考えてないわよ! それより森に入ったのにモンスターの反応がないのよ?」


 私は取り合えず森全体をマップに表示する。


 なに? 凄い勢いで赤い点が移動してる……その後ろにも赤い点がある……追われてるの?


 直ぐにマップの赤い点に小さな文字表示されている事に気付いた。書かれているのは『ビッグボア』の文字であり、その先にはハニービーと書かれた文字が複数。その他の赤い点滅が複数存在していた。


「2人ともいくわよ」

『アララ。森で何が起きてるか知りたいの調べて』


 スカーの背中に乗り、点滅を目指す私達はビッグボアの群れの真後ろからビッグボアを次々に転ばせていく。


「流石……猪……真っ直ぐ走るから後ろからやりたい放題だわね……」


 スカーで乗ったままビッグボアの脇腹にひたすらデコピンを炸裂させる私は自分の指は凶器だと再確認する。


 普通の女の子には……無理よね……はぁ。


「さあ、デンキチ、スカー! 前に出るわよッ!!」


 その掛け声にデンキチが前方の一番巨大なビッグボアに体当たりをして道を切り開いた。私はスカーと一気に前方に出ると即座に反転しスカーから降りると。 一気に3人でビッグボアの群れ目掛けて走り出した。

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