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死神始めました  作者: 田中 凪
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第159話 シゴキの時間その6

とりあえず、フラスタをアレミト逹に預け俺は冒険者の教育へと戻る。

「あ、あの魔物は討伐できたんですか?」

「いや、あれは魔物じゃなかった。」

その言葉に集まっていた者逹は緊張した表情になる。

「魔物じゃなかったって言ってもあれは、人体実験で無理矢理埋め込まれて作られた人造魔物とでもいうべきものだな。しかも、数百年前の失われた国というおまけつき。」

その場にいた者達は皆、顔を引きつらせて愛想笑いをするしかなかった。そこに追い討ちをかけるように浩太が更に言葉をつなぐ。

「さて、まだ後2週間は残ってるし、最後の2週間は潜りっぱってことにする。ああ、テント、水、食料、それらを入れる袋はこっちで用意するからきにするな。」

その瞬間、その場の空気が凍りついた。そして、彼らは皆一様にして同じことを思う。

この人は下手な悪魔より悪魔らしい。俺らを殺す気か!

と。

そんな訳で猛特訓は再開された。



「お、これ宝箱じゃねぇか。」

「だが、怪しすぎだろ。こんなとこにあるか?普通。」

「だよな。ってことはミミックかな?」

「どっちにしろ美味しいけどな。」

「そうにちげえねぇ。」

冒険者が宝箱を開けようと蓋に手を伸ばし、あと少しで触れるギリギリのところで宝箱が自ら開き、その手に食らいつく。だが、そこには何もなかった。そして、剣により自らを突き刺されて息絶えた。そして、それを行った冒険者は

「よかったわ〜、魔物講習会受けといて。」

「だな。しっかしこれでかなり儲けが出せるな。」

などと話していた。

ミミック

宝箱に寄生する魔物。ナメクジとあさりを足した感じの見た目。もともとあったお宝が、そのまま残っていてミミック本体も素材として売れるため、冒険者にとっては美味い魔物。(倒せればの話。)

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